Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

ロジスティクス研究所【第Ⅰ期】【活動終了】
Institute of Logistics

【終了】2004~2008年度
過去の研究所活動はこちら

研究テーマ

ロジスティクスの体系化、開発、教育

研究概要

従来、アジア太平洋研究センターにあって、共同研究を組織化し、多くの委託研究を実践してきたが、ここでジョージア工科大学ロジスティクス研究所との提携の話があり、専門領域を明確にした方が、互いの活動が円滑になると考えた。
また、国内においても専門団体と共同研究作業を進めるには、プロジェクト研究所として名称のはっきりした研究所を組織したほうがスムーズであると考えた。生産システムは時間と共にそのシステム化領域を拡大しつつある。物的流通システムとつながり、調達システムを統合化し、使用支援を視野に収めて、生産を含むロジスティクスが形成され、自律した企業のつながりや環境重視を強調してサプライチェーンマネジメントが先端的企業に導入されるようになった。その背景にはITの進展がある。

こうしたロジスティクスは競争的な実業の世界では、経験的に強力に実践されてきたのだが、日本では、なお体系化が進んでいるとはいえない。本研究所では、その体系化を進める。

研究報告

※ロジスティクス研究所
2008年11月01日〜2012年03月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=2E&kbn=0&KikoId=01

2008年度
研究報告 早稲田大学ロジスティクス研究所に2007年10月に設立した産学共同研究会「建設ロジスティクス研究会」を運営し、2008年4月から2009年3月まで、毎月月例研究会を実施した。この研究会は、大手住宅メーカーを中心とする企業が、共同でロジスティクスの改革をおこなうことをめざすもので、積水ハウス、大和ハウス工業、旭化成ホームズ、ミサワホーム等の15社が参加した。2008年11月には、別に、産学共同研究会「建設維新研究会」を設置した。この研究会は、中堅ゼネコンを中心とする企業が、建設業の産業改革をおこなうことをめざしているもので、ピーエス三菱、松村組、鈴与商事、中村建設等の12社が参加した。2008年4月から10月まで、毎月、準備会を開催し、2008年11月に、正式スタートし、その後、毎月月例研究会を開催した。1月には、各社のエグゼクティブを招待して、研究成果を報告し、一緒に勉強し、あわせて大学と企業のトップの交流のため大会を開催した。大学と企業の交流の部には、早稲田大学の白井克彦総長にも、出席いただき、交流を深めることができた。また、ネオロジスティクス共同研究会を後援して、第4回ロジスティクス・トップフォーラム・ワセダを開催した。日本を代表する経営トップ20社が集まり、ロジスティクスを熱く論じた。
【受託研究】当年度は、受託研究なし。
2007年度
研究報告 早稲田大学ロジスティクス研究所に2007年10月産学共同研究会「建設ロジスティクス研究会」を設置した。この研究会は、大手住宅メーカーを中心とする企業が、共同でロジスティクスの改革をおこなうことをめざすもので、積水ハウス、大和ハウス工業、旭化成ホームズ、ミサワホーム等の14社が参加している。
 10月、11月、12月、2月、3月と原則毎月研究会を開催した。1月には、各社のエグゼクティブを招待して、研究成果を報告し、一緒に勉強し、あわせて大学と企業のトップの交流のため大会を開催した。大学と企業の交流の部には、早稲田大学の白井克彦総長にも、出席いただき、交流を深めることができた。
 また、ネオロジスティクス共同研究会を後援して、第3回ロジスティクス・トップフォーラム・ワセダを開催した。日本を代表する経営トップが16社集まり、ロジスティクスを熱く論じた。
 NPO法人建築市場研究会主催の熊本で開催したセミナー「エコで安全な木の住まい造り」を支援した。
【受託研究】当年度は、受託研究なし。
2006年度
研究報告早稲田大学ロジスティクス研究所は2006年度からNPO法人建築市場研究会と共催して、研究会を開催した。研究会では5月、7月の2回、建設ロジスティクスとサプライチェーンマネジメントについて、外部講師を招いて講演を開いた。
また、ネオ・ロジスティクス共同研究会を後援して第2回ロジスティクス・トップフォーラム・ワセダを開催した。日本を代表する経営トップが集まり、ロジスティクスを熱く論じた。

【受託研究】
1.(財)建築環境・省エネルギー機構の発注で、「住宅建材・機器の流通運搬に係る環境負荷の把握及び削減効果に関する調査」を受託し実施した。
2.斉藤百樹建築設計事務所の発注で、「小規模建築生産における情報伝達技術が顧客に及ぼす効用に関する調査」を受託し実施した。
3.竹中工務店の発注で、「環境配慮型『建設共同輸配送トレーサビリティシステム』の技術開発を受託し実施した。これは、大林組、竹中工務店、日立製作所、早稲田大学等のコンソーシアムによる国土交通省の補助事業である。
2005年度
研究報告2005年度から建設EDI共同研究会をアジア太平洋研究センターからロジスティクス研究所に移した。
建設EDI共同研究会では、建設工事で発生する残材などをきめ細かく分別し、共同回収し、静脈系の物流センターを設置し、ここを経由して、再生資源を生産するリサイクル工場に直接配送するリヴァースロジスティクスの構築を検討している。
都市再生本部のゴミゼロ協議会の決定を受けて、国土交通省、環境省、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市が共同で「首都圏建設副産物小口巡回共同回収システム構築協議会」を設立して、システムの検討を始めた。早稲田大学ロジスティクス研究所建設EDI共同研究会は、事務局として、その中心的な役割を担った。

【受託研究】
1.国土交通省、関東地方整備局の発注で「建設副産物小口巡回共同回収システムの資料作成業務」を受託し実施した。
2.「木材ロジスティクス改革の調査ならびに分析に関わる業務委託」
都市再生本部の委託で、香川県ならびに高知県における木材ロジスティクスの現況について調査を行った。地元産の杉材を住宅の梁材として用いるため角材を二段に重ねて接着するコラボウッドを開発した。
3.「小規模建築生産における技術者確保とその配置に関する調査」
国土交通省 国土技術政策総合研究所の発注で、労働者が現実にどのように確保され配置されているかについて調査し、実態を明らかにした。
4.「情報化技術を用いた建設資材物流の負荷低減技術の検討業務」
国土交通省 国土技術政策総合研究所の発注で、建設業におけるロジスティクス改革による環境負荷低減の事例を調査した。また、RFIDを用いて動脈系のロジスティクスの改革を実施するために必要となる基礎実験をおこなった。各種建材にRFIDを付置し、その読み取りを実験した。
2004年度
研究報告研究所の設立を広く知ってもらうために、アジア太平洋研究センターと共催で公開の国際研究大会を開催した。
テーマは「ウォルマートのSCMに学ぶ」として、前ウォールマート上級副社長のラリー・フェネル氏の講演と時間をかけた討論を行った。ウォルマートは世界一の小売業であり、日本進出について多くの人々の関心もあり、参加者は井深ホールを埋め尽くした。

委託研究では次の4件を実施した。

1. 木材ロジスティクス改革の調査ならびに分析に関わる業務委託
国土交通省の支援で建設業振興基金の発注で、木材ロジスティクスの改革について、調査研究を行った。

2. 木材ロジスティクス改革の調査ならびに分析に関わる業務委託
都市再生本部の委託で、広島県における木材ロジスティクスの現況について、実態調査を行った。木材の産地・加工歴などを購入者(居住者)が、追跡できるトレーサビリティの確立をめざして、木材にRFIDを埋め込む実験を行った。

3. 建築物の部材生産・建設における物流マネジメント技術の調査・検討業務
国土交通省国土技術政策総合研究所の発注で、RFIDを用いて、動脈系のロジスティクスの改革を実施するために、必要となる基礎実験を行った。各種建材にRFIDを付置し、その読み取りを実験した。

4. 小規模建築生産における技能労務調達方法の実情調査業務
国土交通省国土技術政策総合研究所の発注で、労働者が、現実にどのように調達されているのか、木造住宅建設とゼネコンのオフィスビル・マンション建設について調査した。この結果その実態が明らかになった。

所長

黒須 誠治[くろす せいじ](商学学術院教授)

メンバー

顧問
椎野 潤

研究員
黒須 誠治(商学学術院教授)
藤田 精一(商学学術院教授)
グロスバーグ ケネス アラン(商学学術院教授)
吉本 一穂(理工学術院教授)
大成 尚(理工学術院教授)

客員教員(専任)
太田 信之(客員講師)

客員研究員
新良 清(ウインベル?代表取締役社長)
上川路 宏(積水ハウス?環境推進部推進グループチーフ課長)
萩平 清(住友林業?住宅事業本部生産統括部マネージャー)
本多 正幸(大和ハウス工業?住宅授業推進部コストマネジメント推進室室長)
篠澤 潤一(清水建設(株)建築事業本部調達総合センター海外調達部副部長)
若杉 俊史(前田建設工業(株)建築本部調達部副部長)

連絡先

早稲田大学アジア太平洋研究科
黒須 誠治研究室

WEBサイト

http://www.wiaps.waseda.ac.jp/user/takahashi/

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