Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

エルダリー・ヘルス研究所【第Ⅰ期】【活動終了】
Research Institute for Elderly Health

【終了】2003~2008年度
過去の研究所活動はこちら

研究テーマ

スポーツ科学、体力科学、健康科学、運動疫学

研究概要

研究概要高齢化社会の進行を見据えて、厚生労働省は第三次国民健康づくり対策(健康日本21)を策定し、 国民医療費削減のための具体的指針・目標を示しました。また、地域(自治体)レベルでの介護予防事業へ補助金が支出され 様々なプログラムが展開されています。
しかし、介護問題に関しては介護保険という社会システムが用意されていますが、 要介護者の発生予防あるいは俯瞰的に見た国民医療費抑制問題に関しては、予防医学を中心としたアプローチが注目されているものの、 それを達成するための社会システムは必ずしも十分に構築されていません。そのシステムを完全なものにするためには、 国家施策として公的資金を投下するだけではなく、民間資金を中心とした経済システムの中で自立した仕組みが要請されます。

2003年4月に開設された早稲田大学スポーツ科学部では、高齢者への運動プログラムに関して多くの成果を蓄積してきた教員が多数集まっています。
また、プログラムや組織のマネジメントを実践してきた研究者や、スポーツファイナンスの専門家もいます。そこで、エルダリーヘルス研究所では、

1、高齢者向け介護予防運動プログラムの開発
2、医療費・介護費用削減効果の検証
3、プログラム推進指導者の養成
4、研究成果の社会還元のためのビジネスマネジメントとマーケティングリサーチ

を行うことによって、介護予防に直結する具体的成果を社会に提供することを目的としています。
本研究所では,元気なまま過ごす体力を維持するための,個々に適した運動プログラムを開発し,さらには,介護予防活動の社会財政効果を把握するための推定モデルを構築することを目的として研究を行っている。

研究報告

※エルダリー・ヘルス研究所
2008年10月01日〜2013年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=2A&kbn=0&KikoId=01

2008年度
研究報告2008年9月に5年間の設置期間(第1期)を終了した本研究所は、10月より新たに設置が認められ、第2期がスタートした。本年度の活動実績として、月例研究会を開催し、第1期に作成した介護予防システムにおける枠組みに基づいて、?介護予防の対象者となる高齢者の特性分析、?介護予防運動プログラムの開発、?介護予防に関連した評価基準の作成、?介護予防の普及啓発、環境整備、?介護予防関連事業に関するシステム構築の5つの領域から、具体的な課題を再抽出した結果、運動器疾患対策や介護予防の環境整備が挙げられた。そのため、運動器疾患を有する高齢者に対して、水中運動を基盤とした膝痛自己管理プログラムを開発し、その効果を検証した。さらに、高齢者の歩行活動を促進するため環境要因として、地域に存在する公園に着目し、歩行者が多い園路の環境調査を実施した。
2007年度
研究報告本年度は以下の補助金を受けて活動を行った。
●(独)日本学術振興会・科学研究費補助金(基盤A)
  【研究課題名】スポーツ科学の観点からみた介護予防プログラムの開発とその運営システムの構築
●(独)日本学術振興会・科学研究費補助金 (基盤C)
  【研究課題名】膝痛を有する中高齢者における痛み自己管理モ
  デルの構築に関する行動科学的研究
2007年度は、これまでの研究を2004年度に作成した「介護予防トータルマネジメントシステム」の枠組みに沿って、?介護予防の対象者となる高齢者の特性分析、?介護予防運動プログラムの開発、?介護予防に関連した評価基準の作成、?介護予防の普及啓発、環境整備、?介護予防関連事業に関するシステム構築の5つの領域に整理した。その上で、さらなる研究が必要な領域に対して重点的に、?虚弱高齢者の身体活動量、筋力トレーニング実施状況とその関連要因などの行動心理的特性に関する研究、元気高齢者や慢性疾患を有する高齢者に関する調査研究、?動作バランス機能改善を目的とした「バランスアップ体操」の洗練化と普及システムの構築、循環器疾患や運動器疾患を有する高齢者に特化した運動プログラムの開発、?虚弱高齢者に対する身体的および心理的評価尺度、および介護予防サービス従事者のコミュニケーションスキルやセルフ・エフィカシーの評価尺度の開発、?地域を活用した介護予防ボランティア育成、?地域包括支援センターや委託を受けた事業者など、様々な介護予防サービス提供場面における運営システムの構築、介護予防プログラムを推進するための指導者育成ビジネスモデルの開発を進めた。さらに、自治体事業を対象とした費用対効果の研究を開始した。
2006年度
研究報告本年度は以下の補助金を受けて活動を行った。

◎ (独)日本学術振興会・科学研究費補助金(基盤A) 

【研究課題名】 スポーツ科学の観点からみた介護予防プログラムの開発とその運営システムの構築

◎ 厚生労働省・平成18年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)

【事業名】地域高齢者ネットワークを活用した介護予防促進活動の実践検証

具体的には以下の内容であった。?「地域の高齢者クラブ」という既存のチャネルを活用した介護予防促進活動と、地域で実施されている自主的な介護予防運動普及活動の成功例から、地域で自主的な介護予防活動が成功するための必要条件を検討した。?バランス能力向上を目的とした新しい健康増進運動器具を開発し,これを用いたプログラムの作成と、指導者の育成方法を示した。?虚弱高齢者向けの、より安全かつ簡便な身体機能測定方法および心身状態の変化を評価するための質問項目の検討を行った。

2007年度は,認知症予防プログラムの作成および効果検証を行うとともに,自治体において介護予防事業の経済評価をめざした介護予防プログラムを開始する。(570)
2005年度
研究報告本研究所では,元気なまま過ごす体力を維持するための,個々に適した運動プログラムを開発し, さらには,介護予防活動の社会財政効果を把握するための推定モデルを構築することを目的として研究を行っている。
本年度は以下の補助金を受けて活動を行った。
◎ (独)日本学術振興会・科学研究費補助金(基盤A) 
【研究課題名】 スポーツ科学の観点からみた介護予防プログラムの開発とその運営システムの構築
◎ 厚生労働省・平成17年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)
【事業名】地域高齢者ネットワークによる介護予防推進活動(イーライフ)の構築とその担い手(イーライフサポーター)育成プログラムの開発
2006年度は,認知症予防プログラムの作成および効果検証を行うとともに,イーライフ構築の一端として地域高齢者を対象とした講習会を開催する。また,プログラム推進指導者ための育成プログラムを作成する予定である。
2004年度
研究報告本研究所では、「身体活動レベルが中?低」の高齢者を対象としてデータの集積を行うことにより、元気なまま過ごすために必要となる体力基準の策定および個々に応じた適切な運動プログラムの開発を行い、さらには、介護予防活動の社会財政効果を把握するための推定モデルを構築することを目的として研究を行っている。
本年度は以下の補助金を受けて活動を行った。
◎ (独)日本学術振興会・科学研究費補助金(基盤A)
【研究課題名】 スポーツ科学の観点からみた介護予防プログラムの開発とその運営システムの構築
◎ 厚生労働省・平成16年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)
【事業名】 高齢者筋力トレーニング事業の“アフターケア”のためのプログラム開発と、そのマネジメントモデルの確立
2005年度は、本年度開発した運動プログラムを実践し効果の検証を行うとともに、骨格となるプログラムを作成する予定である

所長

村岡 功[むらおか いさお](スポーツ科学学術院教授 )

メンバー

研究員
村岡 功(スポーツ科学学術院教授)
中村 好男(スポーツ科学学術院教授)
川上 泰雄(スポーツ科学学術院教授)
荒尾 孝(スポーツ科学学術院教授)
坂爪 一幸(教育・総合科学学術院教授)
鳥居 俊(スポーツ科学学術院准教授)
岡田 純一(スポーツ科学学術院准教授)
間野 義之(スポーツ科学学術院准教授)
中村 千秋(スポーツ科学学術院准教授)
岡 浩一朗(スポーツ科学学術院准教授)
正木 宏明(スポーツ科学学術院准教授)
田邊 潤(本庄高等学院教諭)
紙上 敬太(スポーツ科学学術院助手)

客員研究助手
柴田 愛(客員研究助手)

客員研究員
浦江 明憲(?メディサイエンスプランニング代表取締役社長)
森田 勝広(?早稲田エルダリーヘルス事業団副社長)
磯貝 頼秀(?早稲田エルダリーヘルス事業団取締役)
宇津木 房夫(?早稲田エルダリーヘルス事業団取締役)
花村 信也(みずほ証券アドバイザリーグループ部長)
出口 晴三(東京在宅介護サービス協同組合顧問)
池田 正美(東急スポーツオアシス取締役)
八幡 全一(東急スポーツオアシス商品企画グループグループマネージャー)
大渕 修一(東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室長)
増尾 善久(マッスル・ラボ有限会社取締役社長)
神? 史
植屋 悦男(浦和大学総合福祉学部教授)
小島 満壽男
一面 俊明(医療法人相生会 介護福祉センター サンケア上池台施設長)
井澤 和大(聖マリアンナ医科大学附属病院リハビリテーション部専門理学療法士、心臓リハビリ指導士)
玉利 光太郎(吉備国際大学保健科学部准教授)
佐藤 邦弘
矢野 史也(?スポーツフィールド代表取締役)
奥田 文子(非常勤保健師、健康運動指導士)
冨澤 栄子(?日本医療事務センター総務人事部産業統括スタッフ)
杉山 正和(正和整骨院経営、柔道整復師)
秋山 由里(早稲田大学スポーツ科学学術院非常勤講師)
新原 恵子(雪印乳業?関東販売本部)
妹尾 弘幸(?QOLサービス)
奥山 文男(社団法人元気村介護予防保健施設蓮田ナーシングホーム翔裕園理学療法士)
西田 典史(城西医療技術専門学校専任講師、日本医療科学大学非常勤講師、岩尾会訪問看護ステーション非常勤作業療法士)
笠原 岳人(仙台大学体育学部専任講師)
太田 暁美(大阪電気通信大学医療福祉工学部准教授)
島田 保子(?コムスン教育研修本部介護予防研究所)
内藤 隆(ビックバーンスポーツ?)
佐藤 司(?くるみ福祉会代表取締役)
保母 恵((社)横浜市福祉サービス協会保健師)
石川 啓子(?東急スポーツオアシス事業企画部介護予防プロジェクトサブマネージャー)
中村 伸一
勝山 正次(?早稲田エルダリーヘルス事業団代表取締役)
荒木 邦子(?早稲田エルダリ・ヘルス事業団事業本部運動分野担当統括マネージャー)
秋山 恵美子((資)イー・エー・パートナー代表取締役、日本事務医療センター福祉系講座非常勤講師)
小沼 理士((株)ゼクスコミュニティケアサポート部)
高泉 佳苗(医療法人永仁会永仁会病院管理栄養士)
田中 彩乃(聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部理学療法士)
西方 佳子(練馬区役所主任主事)
肥後 梨恵子(国士舘大学武道・徳育研究所非常勤研究員)
山本 志保(江崎クリニック耳鼻咽喉科嘱託看護師)
春藤 康仁(都市綜研インベストバンク(株)シニア事業本部シニア・リビング事業部次長)
橋口 博行(東京都老人総合研究所流動研究員(常勤))
齊藤 るり子
根岸 正州((株)トウカネ部長)
松本 和興(聖徳大学大学院人間栄養学研究科・人文学部兼任講師)

連絡先

株式会社 早稲田大学エルダリーヘルス事業団
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町518早稲田玉井ビル4階
株式会社 早稲田大学エルダリーヘルス事業団
TEL: 03-5292-5105
FAX: 03-5292-5106

WEBサイト

http://www.waseda.jp/prj-elderly/index.html

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