Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

イスラーム地域研究所【活動終了】
Institute of Islamic Area Studies

【終了】2006~2008年度
2008年10月から地域・地域間研究機構に移管

研究テーマ

「イスラーム地域研究」と題するネットワーク型研究の中心拠点として、本研究所は以下の2つの研究を実施する。 1.イスラームの知と権威:動態的研究 2.アジア・ムスリムのネットワーク

研究概要

現代の中東・アジア・ヨーロッパのイスラームを対象に、実証的な研究を積み重ねることによって、日本におけるイスラーム研究・教育の中心拠点の形成をめざしている。具体的には、以下の3点を主要な課題として設定する。

1. 現地の研究者を含む国際的な共同研究を実施し、他者と当事者双方の目を通して「イスラームと地域」にかんする総合的な理解の深化をはかる。これによって、イスラーム地域研究に固有な研究手法を開発することがねらいである。
2. イスラーム関係の史資料を総合的に研究することにより、「イスラーム史料学」の開拓をめざす。これと同時に、前回の「イスラーム地域研究」で開発されたアラビア文字による情報検索システムを改良・整備し、蓄積された資料のデータベース化、情報の公開、資料利用の全国化・国際化をさらに促進する。
3. イスラームに関する大学院教育を充実させるとともに、国内・国外の若手研究者が本イスラーム地域研究へ参加することを積極的に奨励し、国際的な活動を通じて次世代のイスラーム研究を担う若手研究者を養成する。

研究報告

2008年度
研究報告 3年目を迎えるネットワーク型国際共同研究「人間文化研究機構(NIHU)プログラム イスラーム地域研究」の中心拠点として,東京大学拠点,上智大学拠点,京都大学拠点,東洋文庫拠点とともに活発な活動を展開した。
 2008年度最大の活動は、マレーシアのマラヤ大学アジア・ヨーロッパ研究所との共催によりクアラルンプルで開催した国際会議New Horizons in Islamic Area Studies: Islamic Scholarship across Cultures and Continents(2008年11月22-24日)である。この会議は、これまでの「イスラーム地域研究」の成果を国際的な場で世に問うとともに、今後の研究活動の展望について考える絶好の機会となった。
 このほか、共同研究全体を統括する総括班、早稲田大学拠点独自の研究活動であるグループ1「イスラームの知と権威:動態的研究」、グループ2「アジア・ムスリムのネットワーク」それぞれが、研究会・原典講読会・現地調査・外国人研究者招聘等をおこなった。以上の活動の詳細については,Webページ(www.islam.waseda.ac.jp)を参照されたい。
 なお、これまでの活動が評価された結果、当研究所を中心とする5拠点ネットワークは、文部科学省の平成20年度「人文学及び社会科学における共同研究拠点の整備の推進事業」に採択され、文部科学大臣より「共同利用・共同研究拠点」の認定を受けた。これにともない早稲田大学イスラーム地域研究機構が設立されたため、今後、当研究所はそちらに移籍することになる。
2007年度
研究報告昨年度に引き続き,ネットワーク型の国際共同研究「人間文化研究機構(NIHU)プログラム イスラーム地域研究」の中心拠点として,東京大学拠点,上智大学拠点,京都大学拠点,東洋文庫拠点とともに活発な活動を展開した。
 共同研究全体を統括する総括班では,イスラーム地域研究全体の合同集会として「イスラーム地域研究コロキアム」(2006年7月7日)および「公開講演会 イスラーム世界の食文化」(2008年3月29日)を開催した。また,モントリオール(カナダ)で開催された北米中東学会においてパネル”Roles of Intellectuals in Medieval Muslim Societies”を組織し(2007年11月17日)研究成果の国際的発信につとめた。国際的な研究交流を促進するため,6〜7月にエジプトのムハンマド・アフィーフィー氏,10〜12月にインドネシアのエルファン・ヌルタワブ氏(上智大学拠点との連携による)を招聘し,連続セミナー等を開催した。
 一方,早稲田大学拠点独自の研究活動として,グループ1「イスラームの知と権威:動態的研究」では,計8回の研究会活動(モロッコやグルジアの研究者による講演を含む),計21回の原典講読会,計4回の海外調査を実施した。グループ2「アジア・ムスリムのネットワーク」では,イランのシーア派聖職者アーヤトッラー・エッテーマーディー師の公開講演会「イスラーム神学校:その歴史と現在」(2007年7月14日)をはじめ,計9回の研究会活動,計13回の現地調査を実施した。
 以上の活動の詳細については,Webページ(www.islam.waseda.ac.jp)を参照されたい。
2006年度
研究報告大学共同利用機関法人・人間文化研究機構(NIHU)と共同でNIHUプログラム・イスラーム地域研究を開始した。これは早稲田大学・東京大学・上智大学・東洋文庫・京都大学に設置された研究拠点を結ぶネットワーク型共同研究で、当研究所は中心拠点を担っている。
 共同研究全体を統括する総括班では、11月26日に記念講演会「イスラーム地域研究の新展開」を開催し、河野洋平氏(衆議院議長)、アブドゥルカリーム・ラーフェク氏(米国ウィリアム&メアリ大学)、オマール・ファルーク氏(広島市立大学)の3人から講演をいただいた。また、現地の視点も考慮に入れるため11月には前述のラーフェク氏、1〜3月にはアフマド・サアディー氏(ベングリオン大学)という二人の客員研究員に来日してもらい、連続セミナーを実施した
 一方、早稲田大学拠点独自の研究活動として、「イスラームの知と権威:動態的研究」「アジア・ムスリムのネットワーク」の二つの研究グループも組織され、それぞれ活発な研究会活動、および海外調査がおこなわれた。
 活動の詳細は、研究所が管理するイスラーム地域研究Webページに掲載されている。

所長

佐藤 次高[さとう つぎたか](文学学術院教授)

メンバー

研究員
佐藤 次高(文学学術院教授)
近藤 二郎(文学学術院教授)
桜井 啓子(国際教養学術院教授)
店田 廣文(人間科学学術院教授)
家島 彦一(教育・総合科学学術院特任教授)
長谷川 奏(総合研究機構客員准教授(専任))
大足 恭平(メディアネットワークセンター助手)
砂井 紫里(アジア研究機構客員研究助手)

客員教員(専任)
湯川 武(客員教授)
佐藤 健太郎(客員准教授)

客員教員(非常勤)
川床 睦夫(客員教授/東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー)
保坂 修司(客員准教授/日本エネルギー経済研究所 研究理事)

客員研究員
Rafeq, Abdul-Karim(ウィリアム&メアリ大学教授)
Sa’di, Ahmad H.(ベングリオン大学政治学科上級講師)
Afifi, Muhanmed(カイロ大学文学部教授)
阿久津 正幸(アジア・アフリカ語学院非常勤講師)
中町 信孝(甲南大学文学部准教授)

連絡先

東京都新宿区早稲田町27-7
早稲田大学41-31号館4階
Tel & FAX: 03-5286-1749 (内線75-3055)
E-mail: [email protected]

WEBサイト

http://www.islam.waseda.ac.jp

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