WABOT-HOUSE研究所【活動終了】
WABOT-HOUSE Laboratory
【終了】2001~2011年度
研究テーマ
ロボット・建築・情報通信・環境・地域モノづくり産業創出
研究概要
WABOT-HOUSE研究所の目標とする課題は、大きく二つからなります。
?人間・自然環境と共創するロボットコミュニティに関する研究(ロボット・シティの研究)
私たちの生活にロボットが入り込んで共に生活する時代が来たなら、どういうことが起こるだろうか、という観点からロボットと共存する社会システムや社会技術の設計原理を構築することを目的としています。
この研究ではロボットで構成される家族、住まい、そして地域(コミュニティ)が形成されることを構想し、これらが人間の住む社会と整合的関係を図るために必要となるロボット技術について総合的に研究することに特色があります。
先端的なロボット開単体の発に留まるのではなく、人間とロボット、自然環境とロボット、建築とロボット、ロボット群などのコミュニケーションについて研究を展開し、ロボットによる人間の社会的諸活動の支援、健康福祉の支援をするシステムなどを確立します。これは、「ロボットによる場づくり(ロボット・シティ」なのです。
本研究所ではその象徴的存在として、「ロボットのためのロボットによるロボットのハウス」としてロボットの住む家、ロボットと人間が共に住む家、そしてそれらを監視する人間の家のそれぞれについて研究・設計を行い、順次研究所敷地に建設を行います。
?地域におけるロボット産業創出のための共創的コーディネーション技術に関する研究
研究機関が研究している成果をものつくりの現場での実用化に結びつけ、新しい市場を創り出すためのコーディネーション原理を構築することを目的とします。
この研究では、生産現場の実状を実践的に調査研究し現場のニーズを把握するとともに、研究機関におけるシーズ的研究をニーズ化する橋渡しができる人材育成技術について総合的に研究します。
一例として、早稲田大学のヒューマノイド(人間型ロボット)研究などにおいて、これまで開発されてきた要素技術(センサ、アクチュエータ、コントローラ、機構・構造部品)をモジュール化し、産業界で幅広く活用する方法を検討します。
さらにものつくりの現場に適合するロボット技術の導入方法についても個別的に研究します。研究所が新しい産業を創出するインキュベータ機能を発揮するために、研究拠点と生産現場を繋いで様々なコミュニケーションを取ることが出来る遠隔地間インタフェース技術について、ロボット技術とITと関連付けて研究します。
研究報告
※WABOT-HOUSE研究所
2007年04月01日〜2012年03月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=63&kbn=0&KikoId=01
2005年度
研究報告WABOT−HOUSEの設計
研究の内容
本研究は、2001年11月16日に調印された岐阜県と早稲田大学との協定に基づき、 2002年4月より始まった5年間のプロジェクト(WABOT-HOUSEプロジェクト)である。
本プロジェクトでは、建築、機械、通信の各技術の融合を前提とした、近未来に必要となるさまざまな先進的ロボットの技術開発を目的としている。これと同時に、ロボット分野の産業創出のために的確なロボット産業へのニーズ発掘とそのニーズを製造する企業群をシステムインテグレーションして実現することができる人・企業(システムインテグレータ)の要請、地域と連携したロボット開発環境の整備を進めることを目指す。
本プロジェクトのこれまでの成果として、近未来の人間の理想的居住空間を実現しつつロボット群の統括拠点となるA棟の建築が完成している。また、人間とロボットとの共存・共生実験を、生活、医療、自然などのさまざまな視点から試行する空間であるB棟が部分的に完成し整備されつつある。加えて、ロボット群が自己のメンテナンス、改良そして複製などを自律的に行える空間であるC棟が完成している。
またシステムインテグレータの養成実現のために、岐阜県・企業と連携して技術移転の方法を検討している。
2004年度
研究報告平成16年度は,各個別技術開発を継続しつつ,WABOT-HOUSEの中心テーマである,ハウス,ロボット,通信の融合研究に特に集中して行った.また,ロボット用ハウスであるC棟の建築を進めた.
まず,B棟1階を対象に,ロボットが作業しやすい住環境の設計方法導出,ロボットの能力を補完する環境技術の検討,ロボットとハウスの機能分担方法導出,家具等のメカトロ化検討,マルチモーダルルームの設計検討,ロボット群・ハウス間通信方式の検討などを行った.具体的には,B棟1期の1階に生活支援実験空間として,移動可能なキッチンユニットを備えたダイニングキッチン,ユニバーサルデザインとしたバスおよびトイレからなるサニタリールームを構築した.また,床にはロボットポジショニング用のICタグを設置した.
C棟は,WABOT-HOUSEで動き回るロボット群の基地である,そこで,自己のメンテナンス,改造,新ロボットの組み立てなどの棲家機能をもたせるため,ロボットの改良・進化に合わせてフロアを上下方向に移動できるなどの,ロボット的機能を有した建物とした.
所長
菅野 重樹[すがの しげき](理工学術院教授)
メンバー
研究員
菅野 重樹(理工学術院教授)
梅津 光生(理工学術院教授)
?畑 文雄(理工学術院教授)
藤江 正克(理工学術院教授)
中島 啓幾(理工学術院教授)
橋本 周司(理工学術院教授)
小林 哲則(理工学術院教授)
尾島 俊雄(理工学術院教授)
高西 淳夫(理工学術院教授)
小松 幸夫(理工学術院教授)
嘉納 成男(理工学術院教授)
三輪 敬之(理工学術院教授)
山川 宏(理工学術院教授)
富永 英義(理工学術院教授)
小松 尚久(理工学術院教授)
中里 秀則(大学院国際情報通信研究科教授)
藪野 健(芸術学校教授)
宮下 朋之(理工学術院助教授)
佐藤 洋一(芸術学校客員准教授(専任))
藤江 真也(理工学術院客員講師(専任))
小川 哲司(理工学術院助手)
菅 佑樹(理工学術院客員研究助手)
有江 浩明(理工学術院客員研究助手)
金 天海(理工学術院客員研究助手)
中野 鐵兵(情報生産システム研究センター客員研究助手)
客員教員(専任)
櫛橋 康博(客員助教授)
小笠原 伸(客員講師)
冨永 将史(客員講師)
白井 裕子(客員講師)
石引 力(客員講師)
客員教員(非常勤)
大道 武生(客員教授/名城大学理工学部機械システム工学科教授)
客員研究助手
渋田 玲
坂本 義弘
大田 紘高
大竹 正海
金森 道
ガトパンデ アバイ S
客員研究員
吉國 泰弘(早稲田大学理工学総合研究センター嘱託研究員)
橋本 梁司(武蔵野美術大学名誉教授)
増本 憲泰(日本工業大学気化器工学科専任講師)
山本 和彦(岐阜大学工学部教授)
輿水 大和(中京大学情報科学部教授・大学院情報科学研究科教授)
鈴木 健嗣(筑波大学大学院システム情報工学科講師)
Pitoyo Hartono(公立はこだて未来大学システム情報学部助教授)
奥川 雅之(岐阜工業高等専門学校機械工学科助教授)
廣瀬 康之(岐阜工業高等専門学校環境都市工学科助教授)
多賀 郁生
松永 孝義(社団法人発明協会 岐阜県流通特許アドバイザー)
蔡 成浩(早稲田大学理工学総合研究センター客員助教授(非常勤扱い))
藤井 健二郎(?日立産機システム事業統括本部新事業開発センタ副センタ長)
連絡先
早稲田大学WABOT-HOUSE研究所
〒509-0108
岐阜県各務原市須衛町4-179-50 (アネックステクノ2隣)
TEL:0583-79-2223
FAX:0583-79-6061
Email: [email protected]