Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

朝鮮文化研究所【第Ⅰ期】
Institute for Korean Studies

【終了】2000~2006年度
過去の研究所活動はこちら

研究テーマ

朝鮮の歴史と文化

研究概要

本研究所は、歴史学・考古学・民族学・文学の各分野の専門家によって、朝鮮半島を中心とする東北アジア地域(大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中国延辺朝鮮族自治州)の歴史と文化を総合的に研究することを目的とする。
戦後日本における朝鮮研究は、複雑な政治情勢下にあって様々な困難を抱えていることもあり、信頼するに足る学術研究が切望されているにもかかわらず伸び悩んでいる。例えば、現実には朝鮮研究の中心となっている上記各国研究者との学術交流すら容易ではなく、また、それらの結節点となるべき学術研究機関も日本にはない。そのような状況にあって、これまで早稲田大学の何人かの専任教員は、各自の専門研究を通じて独自の学術交流の道を開いてきたが遺憾ながら、それらが協働して総合的な学術研究に展開させる十分な契機をもちえなかった。
近年、早稲田大学は、韓国における主要大学と交流協定を結ぶなど、大学として学術交流の基盤を築きつつあるが、さらにそれとは別個に専任教員がもっている交流ルートを重ね合わせ、信頼性と専門性の高い総合的な学術研究の拠点を学内に設置することが緊要であると思われる。

研究報告

※朝鮮文化研究所
2007年04月01日〜2012年03月31日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=W9&kbn=0&KikoId=01

2005年度
研究報告 (1)古代朝鮮半島における漢字文化の研究
2004年3月に韓国国立文化財研究所・同昌原文化財研究所との間で締結した共同研究を本年度も継続した。それに伴い本年は3度にわたり、咸安・城山山城木簡に関する共同研究の調査報告書についての協議を行った。また、国立慶州博物館との共同で、慶州雁鴨池から出土した新羅木簡の調査を2度にわたり実施した。さらに漢陽大学校博物館においても二聖山城出土の新羅木簡の調査を実施した。2006年1月14日には、国際シンポジウム『韓国出土木簡の世界?』を主催し、2005年度における成果の一部を公表したほか、韓国において先駆的に木簡研究に従事している研究者を招聘し、最新の研究成果を討議した。報告書は近く刊行の予定である。
 (2)植民地期における文化財事業の研究
2005年11月19日にシンポジウム『コロニアリズムと「朝鮮文化」―朝鮮総督府「朝鮮古蹟調査事業」をめぐって』を主催し、「朝鮮古蹟調査事業」の歴史的性格を主題に、4人のシンポジストによる個別報告と2人のコメンテータを加えて討論を行った。本シンポジウムについては、2006年3月に討論と参加記を合わせた報告書を刊行した。
 (3)その他
2005年12月に朝鮮民主主義人民共和国を訪問し、社会科学院考古学研究所との間で出土文字資料やシンポジウムに関する研究協力について協議した。

所長

李 成市[り そんし](文学学術院教授)

メンバー

研究員
李 成市(文学学術院教授)
新川 登亀男(文学学術院教授)
布袋 敏博(国際教養学術院教授)
金 應教(文学学術院客員教授(専任))
岡内 三眞(文学学術院教授)
三? 良章(本庄高等学院教諭)
佐々木 幹雄(本庄高等学院教諭)

客員教員(非常勤)
平川 南(客員教授/国立歴史民族博物館館長)

客員研究員
外村 大(東京学芸大学非常勤講師)
北原 スマ子(武蔵野大学非常勤講師)
韓 正植
柳 美那(韓国京畿大学校非常勤講師)
三上 喜孝(山形大学人文学部助教授)
李 鎔賢(韓国国立中央博物館学芸研究士)
朴 ?慶

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WASEDA University

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