Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

eヒューマン研究所【活動終了】
e-Human Institute

【終了】2001~2006年度
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研究テーマ

情報通信技術分野におけるヒューマンファクタ

研究概要

近年、地球規模のネットワークの整備とITの日常生活への浸透によって、ヒトとコンピュータとの統合的なインタフェースに対する社会的ニーズが高まっている。この背景には、当該分野における研究の重点が技術開発に置かれ、しかも急速に変化しているため、分かりやすさや使いやすさ、そしてヒトへの影響といった、ヒューマンファクタの観点からの研究が追いついていないことが指摘されている。そこで本研究所では、コンピュータターミナルとのマンマシンインタフェースに主眼を置いた身体・知覚領域における研究を行う。マンマシンインタフェースの主要な目標の一つは、マシンによる身体・知覚能力の拡張であるが、本研究所では、人間の各種生体情報特性の実験的検討と、ヒューマンファクタに基づいた各種ITデバイスの試作を中心とした研究活動を行う。加えて、疲労や負担の軽減、理解度や視認性の向上などを目的としたコンテンツ制作も、研究活動の範疇とする。

研究報告

2005年度
研究報告 (1)錯覚を利用したサイバースペース介入システムの開発
身体感覚を仮想空間に誘発する錯覚の応用として、教育・訓練分野を想定したサイバースペースシステムの構築を行った。本システムによって工場内での作業場面を再現し、仮想身体感覚を伴うことによるタスクパフォーマンスの評価を行った。その結果、皮膚電気反応と作業内容との相関が見られ、インタフェースシステムにおける身体感覚誘発の有効性が示された。

 (2)立体映像を用いた眼精疲労解消システムの開発
表記のシステムを用いて、VDT作業により生じた眼精疲労の回復効果に関する評価実験を行った。具体的には、一日中VDT作業を行い眼精疲労が生じている者を対象として、システムによる映像呈示の効果を測定した。その結果より、本システムを用いることで、夕方の視力が朝と同程度まで回復することが分かった。

 (3)書籍の刊行
本研究所の研究活動および研究成果を体系的にまとめ、分かりやすい形で外部へアピールすることを目的として書籍を作成した。具体的には、研究員およびRAにより、本研究所で取り組んだ研究に関して分担執筆を行い、『先端メディアと人間の科学』(株式会社トランスアート)として2006年3月末に刊行予定である。それにより、本研究所の成果や設立の意義、当該分野の今後の指針などについて総括した。

 (4)研究会の主催
「マルチメディアにおける各種コンテンツの社会受容と影響に関する調査研究発表会」を、4回開催した。本研究会では、多様な観点から、マルチメディアの社会受容と影響に関する調査結果や研究成果・考察などの発表を行い、活発な議論を行った。
2004年度
研究報告(1)錯覚を利用したサイバースペース介入システムの開発
身体感覚を仮想の物体に誘発する錯覚を利用したインタフェースシステムの開発を目指し、視・触覚刺激の呈示方法について検討を行った。錯覚の強度を向上させる最適刺激呈示条件を探るため、呈示するCGモデルの精細度や触覚刺激の呈示方法について比較を行った結果、実際の身体部位の位置を知覚させる情報が錯覚に影響を与えることや、モデルの形状や触覚刺激呈示に精度が求められることが分かった。

(2)立体映像を用いた眼精疲労解消システムの開発
表記のシステムについて、立体映像のコンテンツ表現の高度化を図った。具体的には、リアルタイムの3次元コンピュータグラフィクス(3DCG)を用いた開発環境を構築した。3DCGを用いたコンテンツの開発環境を構築・利用することで、柔軟かつ高度な映像表現を実現した。同時に、インタラクティブ性の付加による、応用領域の拡張についても併せて検討を行った。

(3)ウェアラブルITデバイスの人間工学的評価
企業からの受託研究として、単眼ヘッドマウントディスプレイによる疲労や見やすさに関して、人間工学的手法を用いた評価実験を行った。

(4)研究会の主催
「マルチメディアにおける各種コンテンツの社会受容と影響に関する調査研究発表会」を、4回開催した。本研究会では、多様な観点から、マルチメディアの社会受容と影響に関する調査結果や研究成果・考察などの発表を行い、活発な議論を行った。

所長

河合 隆史[かわい たかし](大学院国際情報通信研究科助教授)

メンバー

研究員
河合 隆史(大学院国際情報通信研究科助教授)
佐古 順彦(人間科学学術院教授)
浦野 義頼(大学院国際情報通信研究科教授)
亀山 渉(大学院国際情報通信研究科教授)
盛川 浩志(大学院国際情報通信研究科助手)

客員研究員
久保田 裕(朝日新聞出版局Asahiパソコン編集部副編集長)
永島 秀文(日本IBM(株)コンサルタント)
風間 瑞穂(恵泉女学園大学非常勤講師)
吉野 ヒロ子

連絡先

早稲田大学大学院国際情報通信研究科 河合隆史研究室
Email: [email protected]

WEBサイト

http://www.tkawai.giti.waseda.ac.jp/

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