ファイナンス研究所【活動終了】
【終了】2000~2004年度
研究報告
2004年度
研究報告本研究所の目的は、企業のファイナンス・ガバナンスに関するデータベースの作成、およびそのデータベースを用いた実証分析にあった。2000年4月の設立以降、財務省財務総合政策研究所やニッセイ基礎研究所、RIEITといった研究機関とも連携し、上記テーマに関する包括的な分析を進めてきたが、2004年4月の本学ファイナンス研究科開設と、それにともなうファイナンス総合研究所設置にともない、所要な活動、及び知的資産を逐次、同総合研究所に移管し、2004年度末を持って閉所した。本年度中の活動は以下の通りであった。
(1) コーポレート・ガバナンス・レーティング(Cges)の開発協力(ニッセイ基礎研究所、日本経済新聞社との共同プロジェクト)。
(2) 分析用のデータの構築
コーポレート・ガバナンスと企業パファーマンスの関係の長期的な分析のために、東証1部上場企業(非金融)を対象としたデータベース(財務、生産性、市場評価、所有構造、資本構成、メインバンク関係、経営者の交代、役員派遣、経営組織(執行役員制の導入・社外取締役の有無)等から構成される)の構築を継続した。
(3) 戦前期の企業金融、コーポレートガバナンスの研究
1900−43年における大企業のマイクロデータベースの作成。同プロジェクトは2003年度より21世紀COE 総合研究所と共同して進めている。今年度は、一部データが欠損している企業のデータを、営業報告書、マイクロフィルムより入力する作業を進めた。閉鎖後も、COEと、ファイナンス綜合研究所の共同プロジェクトとして継続する。
所長
宮島 英昭[みやじま ひであき](商学学術院教授)