映像音響研究所【活動終了】
Art of Image/Sound Research Laboratory
【終了】2002~2005年度
研究テーマ
映像音響技術の芸術領域に関する活用
研究概要
デジタル時代の映像制作は、ブロードバンド配信やケーブルテレビのコンテンツ制作など、多様化・少人数編成で可能なスタイルへと変化しつつある。国際社会市場においてもこれらの状況に対応するために簡便な音響技術に対する需要はますます高まっているが、映像制作領域において録音・音響技術は映像技術に比べて補助的な位置しか与えられていないうえ、アナログとの新融合・システム開発技術や経験的センスを映像以上に必要としており、その習得は必ずしも容易ではない。本研究所では、現場で培われた技術を元に、映像音響技術に対する社会的需要に応えつつ、芸術領域とのコラボレーション、人材育成、文化史的考察、新情報技術開発、制作実験が双方的に関わりあう総合的な場を作り出すことを目指している。具体的には、教育機関と作品制作双方に関わるフレキシブルな実験制作スタジオ配備を視野に入れ、市場の技術革新のスピードに対応した研究体制を取り、映画産業が築き上げてきた技術体系の保存・新技術への応用、さらには衰退しつつある映画産業の文化保護につながる研究活動を行う。また、早稲田芸術学校へのスペース提供による人材育成といった、研究成果の教育分野への導入にも取り組む。
研究報告
2005年度
研究報告映像音響研究所は、現場で培われた実制作技術と研究領域の、文化・歴史との実際的な関わりを通した相互発展を目的としている。2005年度は、墨田区との連携事業を主眼に据え、アサヒビール主催の文化講演、企業PR映像の作成等、技術と文化の交差点を実践的に探る試みを行った。
所長
高橋 世織[たかはし せおり]
メンバー
研究員
長谷 正人(文学学術院教授)
藪野 健(芸術学校教授)
佐藤 洋一(芸術学校助教授)
客員研究員
鈴木 昭彦(録音技師,武蔵野芸術大学特別講師)