北欧研究所【第Ⅱ期】【活動終了】
Institute for Nordic Studies
【終了】2005~2010年度
研究テーマ
北欧諸国の学際的研究
研究概要
ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランドの 政治・経済・社会システムを総合的・学際的に研究する研究所。北欧諸国の大学 や研究機関・財団などと連携し、共同研究・共同調査をも実施する。
当面は、両国関係史、政治史、財政構造、社会福祉環境、資源循環型社会、 女性の社会参加、NGO論、福祉工学、地方自治、政治システム、情報公開、など が研究テーマになる。
研究報告
※北欧研究所
2010年10月01日〜2013年09月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=4G&kbn=0&KikoId=01
※北欧研究所
2000年12月01日〜2005年11月30日までの活動に関してはこちら
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=E5&kbn=0&KikoId=01
2010年度
研究報告 御坊市役所市民福祉部健康福祉課よりの受託研究「認知症地域支援体制構築等推進事業におけるモデル地区に関する研究」は、次の2部から構成されている。1:御坊市内のモデル地区において、認知症地域支援体制構築のためのプランニングを行い、その実施推進を行う。2:北欧福祉モデルとの比較研究との視点を踏まえ、御坊市全域における同体制構築に向けた提言を行う。御坊市の調査と北欧諸国のフィールド調査が並行して行われている。また、
研究所メンバーが代表研究者となる科研費の申請を行い受けた。例えば、基盤研究(B)「福祉社会・政策デザインにおける次世代人材育成の国際比較」。また、基盤研究(B)「北欧4ヶ国に置ける高齢者介護システムの多様性とその要因に関する比較分析研究」。後者は研究・調査が今年も継続する。前者は今年がまとめの年であり、出版社と研究成果の刊行について交渉中である。比較研究の広範な視点から積極的な政策提言につながる成果が期待されている。
本研究所には生産性の高い研究員が揃っているので、多くの研究所が出版された。例えば、岡澤 憲芙・小渕優子編『少子化政策の新しい挑戦』中央法規社。
Yayoi Saito, Reiko Abe Auestad and Kari Wa?rness, Meeting the Challenges of Elder Care-Japan and Norway, Kyoto University Press
2008年度
研究報告 2008年12月6日に北ヨーロッパ学会が早稲田大学国際会議場で開催された。会長(岡澤研究員)、理事(村井研究員)、事務総長(斉藤研究員)、学会誌編集委員会(木下研究員、藪長研究員)が、当研究所研究員であるため、準備作業と当日の運営に当たった。研究発表では、岡澤研究員が司会を務め、斉藤研究員、藪長研究員が発表者、福島研究員が討論者となった。さらに、村井研究員が分科会の議長を務めた。
斉藤研究員が研究代表者となり、「北欧4ヵ国における高齢者介護システムの多様性とその要因に関する比較分析研究」が、科学研究費 基盤研究Bに採択され、研究・調査がスタートした。
また、久塚研究員が研究代表者となり、「福祉社会・政策デザインにおける次世代人材育成の国際比較」が、科学研究費 基盤研究Bに採択され、研究・調査がスタートした。いずれのプロジェクトにも、当研究所研究員が参加している。
さらに、斉藤研究員をリーダーに、英文で研究成果を発表する企画が着実に進行している。Meeting the Challenges of Elder Care: Japan and Norway が草稿案として完成し、出版社との協議・交渉に入った。
2007年度
研究報告 『日本・ノルウェー交流史』(岡澤憲芙 監修 小森宏美著)が早稲田大学出版部より刊行された。ハラール国王陛下ご来校の際の記念講演を期してスタートしたプロジェクトであり、日本・ノルウェー修好100年記念研究プロジェクトの中心的位置を占める研究である。これにより『ノルウェーの政治』『ノルウェーの経済』『ノルウェーの社会』『ノルウェー史』(いずれも早稲田大学出版部)の全5巻が完成したことになる。
ノルウェー王国の意思を活かし、また、日本においてはノルウェー研究者、ノルウェーにおいては日本研究者、の育成を刺激するために、5巻をセットにして、ノルウェー王国および日本の大使館、外務省、主要大学図書館、公共図書館、関連学科図書館などに贈呈・納本した。次の世代のノルウェー研究者にとってこの企画が研究開始の励みになってくれたらと期待している。
馬場義久研究員が座長を務める証券税制研究会が『企業行動の新展開と税制』(日本証券経済研究所)を刊行した。ノルウェーの二元的所得税と法人課税について研究成果が報告されている。日本にとって貴重な情報である。
さらに、「日本・ノルウェーにおける介護保障と福祉行政システムに関する国際比較研究」の調査・研究を行った。これは、客員研究員である大阪大学の斉藤弥生を研究代表者にし、岡沢憲芙研究員、久塚純一研究員で構成された研究グループであり、科学研究費補助金(基盤研究B)で遂行されている3年間プロジェクトである。順調に研究取りまとめ作業が実行されて、報告書提出に至った。
2006年度
研究報告ノルウェー・日本修好100年記念、アイスランド・日本国交50周年記念を2006年、2007年に迎えたため、北欧研究所は、周年事業に積極的に参加した。ノルウェーについては『ノルウェーの政治』奥島孝康・岡澤憲芙 編著 早稲田大学出版部、『ノルウェーの経済』奥島孝康・岡澤憲芙 編著 早稲田大学出版部、『ノルウェーの社会』奥島孝康・村井誠人 編著 早稲田大学出版部、『ノルウェーの歴史』エイヴィン・ステーネシェン イーヴァル・リーベク 岡澤監訳 小森宏美訳 早稲田大学出版部、に続き、『ノルウェー・日本修好100年史』が刊行される運びになっている。アイスランドについては、『アイスランド小史』グンナー・カールソン 岡澤監訳 小森宏美訳 早稲田大学出版部、を刊行した。また、ヒューマンルネッサンス研究所からの委託を受け、同研究所と合同の調査・研究班を組織した。成果を報告書にまとめた。
『スウェーデン:自律社会に生きる人びと』中間真一・岡澤 編著 早稲田大学出版部
さらに、研究所のメンバーが国際言語文化研究所と協働して
『北欧世界のことばと文化』村井誠人・岡澤憲芙編著 早稲田大学出版部、を刊行できた。北欧諸国に関する研究を多角的に発表する、日本を代表する研究所として評価されているが、今後もこの伝統を継承したい。また、一つの試みであるが、エクステンションセンターと北欧研究所がアイスランド大使館の寄附講座を企画し、研究成果を講座という形でも世に問うことができた。さらに、岡澤憲芙研究員は、日本北ヨーロッパ学会の会長に選出された。
2005年度
研究報告『ノルウェー史』小森宏美訳 早稲田大学出版部が出版され、
『日本・ノルウェー修好100年』早稲田大学出版部 の最終作業段階に入った。
その間、愛知万博では岡澤研究員が『北欧デー』のシンポジュームにて基調講演を行なった。
ヒューマンルネッサンス研究所からの委託研究では最終編集作業に入り、『自律社会スウェーデンの経験』早稲田大学出版部から出版される運びになった。
2006年がアイスランド・日本修好50周年記念に当たるため、在日の大使館と記念行事の検討に入った。
エクステンションセンターにおいてノルウェー政府の寄附講座として『ノルウェー総合講座』を開催することができた。参加者の多さが特に印象的であった。各種国際統計で北欧諸国が上位に来るためであろう、小規模ながら北欧ブームが実感できる。
所長
岡澤 憲芙[おかざわ のりお](社会科学総合学術院教授)
メンバー
研究員
岡澤 憲芙(社会科学総合学術院教授)
研究所員
岡澤 憲芙(社会科学総合学術院教授)
研究員
村井 誠人(文学学術院教授)
研究所員
村井 誠人(文学学術院教授)
研究員
馬場 義久(政治経済学術院教授)
研究所員
馬場 義久(政治経済学術院教授)
研究員
久塚 純一(社会科学総合学術院教授)
研究所員
久塚 純一(社会科学総合学術院教授)
研究員
福島 淑彦(政治経済学術院教授)
研究所員
福島 淑彦(政治経済学術院教授)
客員研究員
小森 宏美(国立民族博物館研究企画交流センター助手)
木下 淑恵(東北学院大学法学部准教授)
斉藤 弥生(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)
多田 葉子(スウェーデン ルンド大学助手)
藪長 千乃(文京学院大学専任講師)
秋朝 礼恵
渡辺 慎二(外務省国際協力局)
連絡先
早稲田大学社会科学部
岡澤憲芙研究室
TEL: 03-5286-1439