Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

ITバイオ・マイニング研究所【活動終了】
Research Institute of Information Technological Biology and Mining

【終了】2010~2014年度
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研究テーマ

大規模情報解析技術のIT及びバイオ分野への応用

分野:科学

研究概要

世界で最初に少子高齢化社会を迎える日本にとって、国民が健康で安心して暮らせる社会を実現するためには、高水準の医療環境を提供していかなければならない。特に、次世代の医療として期待の高いテーラーメイド医療(ひとり一人の体質や状態に合わせた医療)を実用化するためには遺伝子・タンパク質の情報を大規模かつ高精度に解析することが必要でありバイオテクノロジーとIT技術の融合が急務となっている。本研究所は、このような社会情勢の下、IT技術を生命情報工学分野へより一層生かしていくことにより、生命情報工学に係る研究を飛躍的に加速させると共に、生命情報工学への応用を通して大規模情報解析技術をより発展させることを目指している。
具体的には、早稲田大学でこれまで実施してきているIT研究(並列・分散・グリッド技術、コンパイラ技術、データマイニング技術、SoC設計技術、知識処理技術、自然言語解析技術等)と産業技術総合研究所生命情報工学研究センターで実施している生命情報工学研究(タンパク質機能、アルゴリズム、配列解析、分子設計、生体膜情報、細胞情報、大規模計算等)を両輪とし、タンパク質機能解析、タンパク質構造解析、ネットワーク解析等の高精度化、高速化技術の研究を実施する。さらに、こうした応用をベースとしながらも、生命情報工学のみならず多種多様な大規模データを対象とした大規模情報解析の高速化、高機能化、ユーザビリティに関する研究を実施する。
また、研究開発及びその基礎となる高度な人材育成を産官学連携して行う。特に人材育成では、IT分野の学生が生命情報工学研究や様々な大規模データ解析をターゲットとしてその能力を十分に生かすことのできる育成方法の研究開発に力を入れる。

研究報告

【2013年度】
2013年度は、当初計画に従い、大規模データ解析基盤QueueLinkerを活用すると共に各種分野での解析を推進した。バイオインフォマティクス分野では、招聘研究員との連携、産業技術総合研究所との連携を密に行い、タンパク質の機能部位予測を効率的にかつ精度よく行うための手法を提案し各種論文として出版した。具体的には、機能部位予測に用いる特徴量の次元数削減と共に予測に有効な特徴量の強化を行い、従来手法に比較して高い予測精度を実現した。これは、生命活動の担い手であるタンパク質の機能を効率よく解析することに寄与する。そして、本研究は、生命現象を解明する上で重要なだけでなく、多くの疾病メカニズムの解明および創薬へとつながる。次に、「医薬品副作用検索・推定システム」については、その精度向上に努めると共に、対象医薬品の種類を増やし実験を行うと共に情報処理学会データベースシステム研究会において発表を行った。また、マイニング分野では、企業との連携を継続させ、マーケティング分野でのデータ解析をより洗練されたものへと進化させるための研究を継続して実施した。特に、マイニング分野では、QueueLinkerを活用することで、効率よくWebデータを収集するための仕組みを実用レベルへと向上させた。

所長

山名 早人[やまな はやと](理工学術院教授)

メンバー

【研究所員】
山名 早人(理工学術院教授)
柳澤 政生(理工学術院教授)
松山 泰男(理工学術院教授)
輪湖 博(社会科学総合学術院教授)

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