国際オープン教育リソース研究所【活動終了】
Waseda Institute of International Open Educatinal Resource
【終了】2013~2015年度
研究テーマ
Curriki.orgに協力して、幼児から大学生までを対象とする各種教材を日本に導入し、インターネット時代のソーシャルメディアを活用する新たな世界レベルでの教材開発理論の確立と利用方法を探求する。
分野:教育
研究概要
小中高教育における教材の共同利用環境構築のための理論開発ならびに実証実験を行う。具体的には以下のような研究を進める。
(1)教材のオープン化(自由な交換・利用を促進)する仕組みに関する研究。そのために米国Curriki.orgとの連携によりCurriki.jpを立ち上げる。
(2)米国Curriki.orgの提供している教材の日本化に関する研究(単なる翻訳ではなく、日本のカリキュラムや文化に則したものにする)。
(3)ソーシャルメディアを活用した新しい教育方法(教材)に関する知見の集積に関する研究。
・インターネット時代に相応しい教材の活用方法の開発
・日本独自の教材開発と世界への発信
(4)日本固有の文化に関する教材開発ならびに発信に関する研究
(5)その他、研究趣旨に合致した事項の研究
(注)Curriki.orgでは、840万人が登録し、46000種類の教材が利用可能(2013年4月30日現在)。
Curriki.jpは上記の主旨のもとに組織構築中のCurriki.orgの日本ユーザズグループ。
研究報告
【2014年度】
・Curriki.orgとの共同研究体制を構築
Curriki.orgは、米国発で世界に向けてK-12向けの教材を無償で提供している非営利団体。(「米国2013年最高非営利団体」に選ばれている。)世界で43万人が登録し、62,000種類以上の教材が公開されており、当研究所では、このCurriki.orgと連携し、インターネット時代のソーシャルメディアを活用する新たな世界レベルでの教材開発理論の確立と利用方法を探求する体制を構築することとした。具体的には、日本にCurriki.jpを立ち上げ、世界向けのリソースを日本で活用できるようにし、併せて日本発の教材を世界に配信できる仕組みを実現。450種類以上の日本語教材を開発し公開している。
・K-12を対象とした情報科学教育
IT教育の本質的な改善を目的とし、その実証の場として「早稲田情報科学ジュニア・アカデミー」を設立。本塾の教育を通じて、グローバル化時代に必要とされている論理的思考能力、コミュニケーション能力、独創性、専門性の習得を可能にする。中高生向けから着手し入門編教材の開発を完了。体験授業を含めて70名以上が参加。その検証を基に継続して教材の改良と小学生向けおよび中上級者向け教材の開発を行っている。
【2013年度】
・Curriki.orgとの共同研究体制を構築
Curriki.orgは、米国発で世界に向けてK-12向けの教材を無償で提供している非営利団体。(「米国2013年最高非営利団体」に選ばれている。)世界で840万人が登録し、46,000種類以上の教材が公開されており、当研究所では、このCurriki.orgと連携し、インターネット時代のソーシャルメディアを活用する新たな世界レベルでの教材開発理論の確立と利用方法を探求する体制を構築することとした。具体的には、日本にCurriki.jpを立ち上げ、世界向けのリソースを日本で活用できるようにし、併せて日本発の教材を世界に配信できる仕組みを実現。
・教材の開発および検証
小中高教育における教材の共同利用環境構築のための理論開発ならびに実証実験を開始。年度内に450種類の日本語教材を公開した。そのフィードバックを得るために、2014年3月6日に早稲田大学小野記念講堂にて、シンポジウム「子供達に広がる可能性、世界一楽しい授業の実現- オープンエデュケーションが変える学習支援 -」を開催。149名が参加。米国CurrikiのKim Jones会長を迎え、世界レベルで教材や教え方に関する知の共有と集積を進めること、パーソナライズした学習形式が提供することなどの意義や方法論などについて、幅広い参加者(教員、父母、学生、教育関係者、メディア、他)と議論を行った。次年度以降は、K-12向けの教育機会を設け、本活動を推進する予定。
所長
筧 捷彦[かけひ かつひこ](理工学術院教授)
メンバー
【顧問】
村岡 洋一(早稲田大学名誉教授)
【研究所員】
筧 捷彦(理工学術院教授)
上田 和紀(理工学術院教授)
深澤 良彰(理工学術院教授)
山名 早人(理工学術院教授)
【招聘研究員】
竹内 郁雄(東京大学名誉教授)