早稲田大学は、ICTを利用して広く国内外に本学講義を公開し、「教育の早稲田」を可視化するためにさまざまな取り組みを展開しています。取り組みの趣旨はこちら⇒Waseda Vision 150―核心戦略3「教育と学修内容の公開」
早稲田大学は、その前身である東京専門学校が1886年より「通信講義録」を刊行していたことからも分かるように、創立当初から早稲田の教育を広く学外に公開してきました。現在も、Waseda Vision 150で掲げる「教育と学修内容の公開」を推進する活動の一環として、海外向けプラットフォームの1つであるedXや国内向けのJMOOCで大規模公開オンライン講座(Massive Open Online Courses: MOOCs)を公開しています。MOOCsとは、大学や企業がインターネット上で一般向けに配信する公開講座のことです。MOOCsでは、幅広い年齢層の受講者がオンラインで講義動画や資料を使って学習し、課題を提出して一定の成績を修めれば修了証が授与されます。MOOCsは、これまで高等教育にアクセスできなかった人々も含めた国内外の幅広い層の人々に大学・大学院レベルの授業を提供する新たな教育チャネルとして注目されています。また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を経て教育機関でのオンライン授業導入が浸透する中で、質の高い高等教育機関での講義映像の公開やデジタル修了証などの価値・重要性が見直されてきました。
edXは2012年に米国・MITとハーバード大学が共同で開発した世界的なMOOCsプラットフォームです。早稲田大学は2014年からedXに参画し、本学の特色ある研究分野、および第一線で活躍する研究者による講義映像を制作・公開してきました。講座は全て英語で配信されています。2023年現在、法律、日本文学、日本語教育、経営学、理工学など多彩な分野から25本の講座を公開し、累計講座登録者数は世界中で34万人を超えています。
JMOOCは主に日本・アジア地域で展開されているMOOCsプラットフォームで、主に日本語で講座が配信されています。早稲田大学はJMOOC正会員として参画しており、心理学、IT・機械学習、英語学習など多彩な講座を配信しています。
WOCWでは本学での正規科目講義・学内セミナーの映像をYouTube上に公開しており、広く学外の方が早稲田大学での教育の様子を知ることができるサイトです。
MOOCsの制作にあたっては、主に下記の手順で行います。
WOCWについては、各自でオンライン授業を制作した教員からの申し出に基づき、公開手続きを行っています。公開を希望される方は、大学総合研究センターにご連絡ください。
一般的なオンライン授業の制作については、学内教員向けサイト Teach Anywhere にて授業デザインの方法やGood Practiceなどが紹介されていますので、詳細はそちらをご覧ください。
本学のMOOCsプロジェクトを更に推進し、早稲田大学の質の高い授業を国内外に発信していくため、学内で講座制作を希望する教員・組織を募集しています。詳細は大学総合研究センターにお問い合わせください。