Academic Writing Program早稲田大学 アカデミック・ライティング・プログラム

About the Academic Writing Program

アカデミック・ライティング・プログラムについて

Greeting from the Director of the Writing Center

部門長挨拶

部門長挨拶

早稲田大学では、学術的文章作成の指導を全学規模で行ってきました。2004年に、日本初のライティング・センターの一つである早稲田大学ライティング・センターを開室し、全学の学部生・院生・教員を対象とする個別文章作成支援を行ってきました。また、2008年より、全学の、主に一年生を対象とする学術的文章作成の授業「学術的文章の作成」を行ってきました。これらの実践は、小規模で始められましたが、学部や大学のバックアップにより大きな成長を遂げることができました。また、文章指導に携わった大学院生たちの尽力に支えられて発展してきました。ここに心より感謝申し上げます。

ライティング・センターは、1950年代にアメリカで広まった文章作成の支援機関です。書き手が自らの力で文章をよりよくすることができるよう、文章指導の訓練を積んだチューターが書き手を支援します。すなわち、添削をせず、対話により文章を検討して書き手の自立を促します。早稲田大学ライティング・センターでは、この、アメリカで始められたライティング・センターの理念を忠実に踏襲しています。しかし、その上で、日本語か英語で書かれた文章を扱う、文章を検討する会話は多様な言語で行う、全学の研究科からチューター候補者を募集する、教員も利用できる、など、独自の運営方法を編み出してきました。

「学術的文章の作成」授業は、学術的な文章を作成するための基礎を学ぶ8週間1単位の正規授業です。早稲田大学13学部に入学した一年生向けで、多くの履修者が同じ内容をオンデマンド式で学びます。領域横断の授業であるため、学問をする姿勢や言葉を使って考えを深めることを目標としています。早稲田生は、本授業で基礎を学び、その後、それを応用して様々なレポートや論文を作成します。その応用を支援するのがライティング・センターです。すなわち、両者の指導内容は連動しています。

どちらの実践においても、個別に支援・指導を行っています。ライティング・センターでは一人ひとりの書き手の状況に合わせた助言を、「学術的文章の作成」授業では一人ひとりの書き手にコメントと得点をつけてのフィードバックを行います。複雑な内容を扱う学術的文章を的確に書く力は、社会に出てからもあらゆる場面で活かされるでしょう。緻密に考え、分かり易く伝えるための文章作成力は、学生たちの生涯の宝になるはずです。

ライティング・センターや授業で文章指導を行なうのは、専門的で厳しい研修を受けた学内の大学院生です。自身も修士論文や博士論文を執筆しながらライティング教育に携わっています。文章指導を受けた書き手が成長するのはもちろんのこと、大学院生たちが書き手として顕著な成長を遂げる姿は頼もしいものです。また、文章指導を受けた学部生が、文章指導に携わった大学院生に憧れて、大学院に進学して指導者となるという嬉しいサイクルも生まれています。さらに、大学院生たちが、専門分野に加えてライティング指導の経験を生かせる職場に就いて広く活躍していることも、一同の誇りです。

まだまだ発展途上の実践ではありますが、より充実した内容となるよう、一同精進してまいります。

 

国際学術院 教授 佐渡島紗織

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/aw/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる