「学術的文章の作成」授業は、ライティング・センターと並んで、早稲田大学アカデミック・ライティング・プログラム二本柱の一つです。
「学術的文章の作成」授業は、アカデミック・ライティングの基礎的な文章作成技術を扱う正規授業です。早稲田大学全学の学部生、主に初年次生を対象とした文章作成授業です。早稲田大学が基盤教育として開講している科目の一つで、2008年より開講されました。
本授業は、学問をする姿勢を育てることを目標としています。「学問をする」とは、人類が築いてきた智恵の集大成、つまり既に発表されている知識を踏まえて新しい知識を構築する営みです。どのようにすれば「既に発表されている知識を踏まえた」ことになるのか。どのようにすれば「新しい知識の構築」を的確に伝えられるのか。学問をする姿勢を文章作成を通して学びます。
本授業では、指導員と呼ばれる、訓練を受けた大学院生が、履修者に対して個別指導を行います。指導員は、文章の内容に対する感想や、よく書けているところ、書き手の言いたいことをより効果的に伝えるために、文章作成技術をどこでどのように使えるか等を、具体的にフィードバックします。指導員からのフィードバックを読むことを通して、「自立した書き手」として成長することができます。
複雑な内容を扱う学術的文章を的確に書く力は、社会に出てからも、あらゆる機能を持つ文章に活かされていくでしょう。レポートや論文を書く大学生活の充実ばかりでなく、卒業後にも活かすことのできる授業内容です。
一同、早稲田生が、学問を修める第一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しく思います。そして、卒業してからも、的確な文章作成で、各界において活躍することを願っています。
本授業は大学院生の指導によって支えられてきました。これまで、様々な研究科から集まり、指導に携わった指導員たちの尽力に感謝します。
また、一度に1600人余りの履修生を、年に四回指導する本授業を、グローバル・エデュケーション・センター、大学総合研究センターが、細やかな配慮のもとに運営しています。心より御礼申し上げます。
グローバル・エデュケーション・センター准教授 太田裕子
グローバル・エデュケーション・センター准教授 坂本麻裕子
グローバル・エデュケーション・センター講師 追田好章
グローバル・エデュケーション・センター講師 平松友紀