文章のどこが問題なのか、どうしたらもっとよくなるかを書き手自身が気づき、分かるようにチューターが働きかけます。対話をしたり作業をしたりしながら、書き手とチューターが一緒に考えます。こうすることによって、書き手は独りになった時にも文章の問題点や修正方法に気づけるようになっていきます。
ライティング・センターでは、「ペーパーをよくする」のではなく、「書き手が成長する」ことを目指した支援を実施しています。
文章力の向上を目指すうえで、最も大切な事は、「書いている途中」の思考過程です。書き手が最も活発に思考をするのは文章作成の過程だからです。まだ一行も書いていない構想段階から文章作成は始まっています。文章の作成過程で人に見てもらうことによって、文章力は向上します。
ライティングは、専門分野を横断する、独立した領域です。チューターは必ずしも、文章内容に関する専門知識をもっているわけではありません。しかしライティングの専門的な知識を持ったチューターから助言を得ることによって、気づかされることがたくさんあります。早稲田大学ライティング・センターには、多様な専門知識、言語背景を持つチューターがいます。多様な背景を持つチューターと対話できることは、早稲田大学ライティング・センターの特徴であり、強みでもあります。