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米式蹴球部・永山主将「1プレーを愚直に」 10/2 甲子園ボウルへ向け開戦

「夏の厳しい練習を耐え、日本一を狙えるレベルになりつつある」

2020年シーズンはアメフト大学日本一を決める「甲子園ボウル」出場を逃した早稲田大学米式蹴球部。「BIG BEARS」の愛称で親しまれる、1934年に創部した日本最古のアメリカンフットボールチームの一つですが、これまで日本一となったことはありません。10月2日に開幕する関東学生アメリカンフットボール連盟の2021年シーズンでは、ユニフォームへのスポンサーロゴの掲示が可能となりました。メルセデス・ベンツ日本と住ゴム産業2社から支援いただくことになった記念すべきシーズン開幕に向けて、永山開一主将(教育学部4年)に悲願の「日本一」に向けた意気込みを語ってもらいました。

スポンサーロゴ(メルセデスベンツ日本・住ゴム産業)が入ったユニフォームを着た永山主将

――今シーズンのチームスローガン「愚直」に込めた狙いを教えてください。

私たち「BIG BEARS」は2019年、大学日本一決定戦「甲子園ボウル」に出場できましたが、去年は関東5位。その差に何があったのか、何が足りなかったのかを考え、出た結論は「1プレー1プレーを愚直にやりきる」という部分が足りていなかったんじゃないか、ということでした。だからこそ、今年は部員全員が1プレーにすべてをかけてほしい、そんな願いを込めてこのスローガンにしました。

正直なところ、春先はうまくいかないことも多く、オープン戦でも結果が出なかったり、自分自身もケガをしたりと、苦しい状況が続きました。しかし新たな課題も踏まえながら、チームが「愚直」というスローガンのもとで夏の厳しい練習を耐えてきたことで、この秋は日本一を狙えるレベルになりつつあると感じています。

――具体的に強化した部分は?

2つあります。1つはウェイトトレーニングです。早稲田は他大学と違ってスポーツ推薦制度がなく、もともと身体が大きい他大学と比べると小粒な選手ばかり。その差を埋めるには体作りが重要です。そこで、例年以上にウェイトトレーニングに重点をあて、身体を大きくしてきました。

そしてもう1つは、プレーの精度を上げることです。1つ1つのプレーの精度をこの夏で完璧な状態にまで仕上げようと、練習に打ち込んできました。開幕が1ヶ月後ろ倒しになったことで、より精度の部分は高められたと思っています。

ダッシュする永山主将

――4年生にとっては甲子園ボウルへの最後の挑戦。4年生同士で話し合っていることや共通認識はありますか?

今年の4年生は、人数は少ないけれど我が強いというか、一人ひとりが自分の考えを持っているのが特徴です。その我の強さが災いしてか、春はまとまりきれていませんでしたが、一度腹を割って言いたいことを言い合ったことで吹っ切れました。私からも「必死にやる姿を下級生に見せるのが4年生としての覚悟。そこをしっかりやろう」と伝えました。ぶつかった分、絆が生まれたというか、お互いの考えを理解した上で一人ひとりが行動できるようになってきましたね。

――今回、BIG BEARSに協賛スポンサーがつきました。他大学にもない新たな取り組みになりますが、選手の皆さんはどう捉えていますか?

単刀直入に言うと、かっこいいですよね。初めて見たとき、チーム内で「かっこいい」という声が上がっていました。人気のあるスポーツほど、ユニフォームの胸やパンツにスポンサーロゴが入っています。その点から言っても、モチベーションが上がるなと感じています。

構える永山主将

また、コロナ禍で部員勧誘もままならないなか、注目を集める一つの要素にもなってきます。その意味でもスポンサードしていただけるのはありがたい話ですし、その期待に応えたいと、選手同士で話しています。

――いよいよ始まるリーグ戦。ポイントになる試合は?

全てが重要な試合だと思っています。目標は当然日本一ですが、一戦必勝でレベルアップしていかないと甲子園ボウルには届きません。フィールドに立ったときに自分たちがやってきたことを信じてプレーに臨めるかが重要で、その点を部員全員がやりきれば負けることはないと思います。

早稲田大学体育各部の歴史を見ると、伝統ある野球部やラグビー蹴球部を中心にこれまで大変な実績を残しています。その部分は、日本一の経験がない私たちにとってネックというか、米式蹴球部の伝統としても足りない部分です。

だからこそ、今年は本当に全てをかけて、競技人生の集大成と思えるほどやりきりたいという強い気持ちがあります。とにかく、何としても日本一になりたい。自分自身、早稲田のアメフトに憧れて受験した人間ですので、「早稲田で絶対に日本一になる」という目標をぜひとも達成したいと思います。


取材・文:オグマ ナオト(2002年第二文学部卒業)

米式蹴球部・高岡監督「『愚直』体現、日本一に」 アメフト2021シーズン開幕ヘ

米式蹴球部、ユニフォームスポンサー決定 「メルセデス・ベンツ日本」「住ゴム産業」

 

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