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WAPボランティア・地域貢献活動プログラム  「早稲田カップ(気仙沼市)」実施報告(12/1・12/2)

ア式蹴球部はボランティア・地域貢献活動プログラムの一環として、気仙沼市サッカー協会が主催する少年サッカー大会「早稲田カップ」大会運営支援に20名の部員が参加しました。大会運営業務に加え、成人有志チームとOB・現役混合チームとの試合も行い、2日間にわたって地域の方々との交流を深めました。

◆開催日

2018年12月1日(土)~12月2日(日)

◆会場

気仙沼市立大谷中学校・大谷小学校グラウンド

◆参加チーム

宮城県内8チーム

◆主催者

気仙沼市サッカー協会

◆後援

気仙沼市教育委員会

◆協賛

大塚製薬株式会社・アシックスジャパン株式会社

活動報告

気仙沼市では7回目の開催となり、子供たちのみならず、指導者同士の良き交流の機会にもなっています。気仙沼市サッカー協会会長による挨拶、ア式蹴球部OBによる来賓挨拶、審判長によるルール説明に続き、地元のFC大谷キャプテンによる選手宣誓の後、予選リーグが始まりました。

 

初日は予選リーグ8試合とフレンドリーマッチ4試合が行われました。ア式蹴球部の部員は全員、8チームのいずれかのチームを2名ずつが担当し、コーチとして試合の合間にトレーニングやミニゲームを行なって選手たちと一緒に過ごしながら、担当チームの全試合の主審・線審も担当しました。

今回のグラウンドは、2011年の東日本大震災で被災した方々のために用意された180戸の仮設住宅が建てられた場所で、今年の1月にようやく撤去され、「早稲田カップ」が開催されるようになりました。今回、初めて参加した坂本寛之選手(スポーツ科学部2年)は以下のように語っています。

「サッカー教室が行われたグラウンドには去年まで仮設住宅が立ち並んでおり体を思いきり動かせる環境も少なかったと伺いました。しかし、子供たちはそんな大変な状況を感じさせないほど元気があり、むしろ自分たちが励まされました。純粋にボールを追う姿は自分たちが忘れかけているものであり、スポーツの本質だと改めて感じさせられました。また、日程的には『往復とも夜行バス利用で現地1泊』という過密日程で体力的にもきつい面がありましたが、それ以上に多くのことを感じて得ることができ、是非、来年も参加したいと思いました」

2日目は予選リーグ4試合、フレンドリーマッチ4試合、そして順位決定戦4試合が行われ、決勝戦では「FCみらい」が「なかのFC」を2対0で破って優勝しました。
優勝決勝戦後、気仙沼市のサッカー指導者チームと早稲田大学現役部員・OB混合チームによる交流試合を行い、その後、表彰式・閉会式を行いました。

大学1年生の時に陸前高田市で開催された早稲田カップに参加し、今回、気仙沼で開催された早稲田カップに参加した副キャプテンの高岡大翼選手(社会科学部4年)は、次のように語っています。

「東日本大震災から7年が経ち、私は1年生の時に陸前高田市に来て以来、2回目の『早稲田カップ』への参加でした。街の景色といえば、相変わらず建物が少なく寂しい風景の場所もあれば、3年前に来た時には無かった建物や街並みを見ることができる場所もありました。復興は、まだまだかもしれませんが、少しずつ立ち上がってきているのかなと率直に感じました。そして、今回も前回同様、復興支援が目的で来たはずなのに、逆に自分たちが子ども達の元気に勇気や希望をもらい、サッカーの楽しさを改めて感じさせられ、なんだか悔しい気持ちにもなりました。ただ、そんな中でも、『「気仙沼に来て良かった』と心から思えたのは、現地のたくさんの方々との『出会い』」があったからです。
担当した”なかのFC”の子ども達だけでなく、監督やコーチの方々、気仙沼市サッカー協会の方々、保護者の方々、「すがとよ酒店」の菅原さん、気仙沼稲門会の方々など、実に様々な方々と触れ合う中で、たくさん気づかされることがありました。何のためにサッカーをするのか?人とどんな接し方をすれば、話を聞いてくれるのか?どんな人が尊敬されるのか?社会のために、自分には何ができるのか?苦しかったり、辛い経験をどうやって乗り越えていくのか?そんな様々な問いが、たくさんの人と話す中で、頭に浮かんできました。そして、その答えのヒントが、この気仙沼での活動で見えた気がします。だからこそ、卒業する前に、最後にもう一度早稲田カップに参加できて、本当に良かったと思います。これからは、自分たちが、ここで得たものをたくさんの人に還元していく番です。
また機会があれば、必ず陸前高田や気仙沼に足を運びたいと思います」

競技スポーツセンターでは、これからも被災地の復興支援として東北へのスポーツボランティア活動を継続していきます。

早稲田カップとは?

元サッカー日本代表キャプテンである加藤久氏のコーディネートと早稲田大学ア式蹴球部の協力により、子供たちにとっての新しい目標設定と個人のレベルアップを図るために開催されている少年サッカー大会。2012年から毎年、気仙沼市と陸前高田市の2地域にて開催しています。

この活動は、早稲田サポーターズ俱楽部メンバーズ基金果実の支援を受け、早稲田アスリートプログラム(WAP)東北復興支援活動の一環として継続的に活動しています。

早稲田アスリートプログラム

早稲田アスリートプログラムでは、体育各部部員が早稲田大学体育各部の部員としての自覚を持って社会貢献活動に積極的に取り組みます。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを持ってボランティア活動を行います。

 

 

 

 

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