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WAPボランティア・地域貢献活動支援プログラム「早稲田カップ(気仙沼市)」実施報告(11/25・26)

競技スポーツセンターでは早稲田アスリートプログラム(WAP)のボランティア・地域貢献活動プログラムとして、気仙沼市サッカー協会が主催する少年サッカー大会「早稲田カップ」にア式蹴球部員15名を派遣しました。部員は大会運営業務、サッカー教室、交流試合を行い、2日間にわたって地域の方々と親交を深めました。

「早稲田カップ」とは?

元サッカー日本代表キャプテンである加藤久氏(本学校友)のコーディネートのもと、2012年から毎年、陸前高田市と気仙沼市で開催される少年サッカー大会。ア式蹴球部部員が大会運営を担当し、参加チームの新たな目標設定と個人のレベルアップを図ると共に、サッカーを通じて大人から子供まで交流する機会を提供しています。

  • 日時
    2017年11月25日(土)~26日(日)
  • 会場
    気仙沼市立新月中学校グラウンド
  • 参加チーム
    宮城県内8チーム(気仙沼地区・登米地区・仙台地区)
  • 主催
    気仙沼市サッカー協会
  • 後援
    気仙沼市教育委員会・気仙沼市体育協会
  • 協賛
    大塚製薬株式会社

活動報告

今回で6回目の開催となり、少年サッカー大会「早稲田カップ」として認知度も上がり、地域に根差した大会として喜んで受け入れていただく大会となりました。
開会式では、気仙沼市サッカー協会会長挨拶、審判長によるルール説明に続き、地元の代表チーム選手による選手宣誓の後、予選リーグが始まりました。


大会は2日間にわたって開催され、初日は予選リーグ8試合とフレンドリーマッチ4試合が行われました。部員全員がいずれかのチ-ムを担当し、2日間にわたり子供たちに付き添い、試合の応援、練習、ミニゲーム等を一緒に行いながら、交替制で試合の審判も担当。仙台、東京、広島からもア式蹴球部OBが大会会場に駆けつけ、キックターゲットコーナーの運営や景品提供などで現役部員の活動を支援し、大会を盛り上げました。当日は、子供たちのご両親のみならず、地元のサッカー愛好者や気仙沼在住のOB・OG(気仙沼稲門会)の方々も多数、応援に駆け付けて部員たちにも声をかけていただき、貴重な交流の機会となりました。


大会2日目には順位決定戦、優勝決定戦が行われました。決勝戦は地元、気仙沼市チーム同志であるFC大谷と鹿折FCとの対決となり、接戦の末、1対0でFC大谷が勝利し、第1回大会以来の2度目の優勝を飾りました。


大会終了後、被災地域をバスで移動して鹿折地区の「すがとよ酒店」女将の菅原文子様と二男の英樹様を訪問しました。お二人から震災当時の被災体験、計り知れない数々の苦労話、並びに復興に向けての熱き思いを聞かせいただきました。貴いご家族3名の命を失い、絶望の淵に立たされながらも決してあきらめず、震災に負けない強い気持ちを持って前進し続ける菅原様の姿に接し、部員たちは目頭を熱くし感動しながら体験談を伺っていました。


今回、初めて早稲田カップに参加した山田晃士選手(社会科学部1年)は、「この活動に参加させていただかなければ、震災についてよく知らないまま生活し続けていたと思います。また、震災から6年経ち当時幼稚園・保育園生だった子どもたちが純粋にサッカーを楽しむ姿、頑張る姿を見て自分の原点、初心を思い出し、エネルギーを貰いました。そして、その子どもたちの周りにいるご父兄の方々や指導者の方々の姿を見て、『日頃サッカーができていることは本当に幸せなんだ。感謝と謙虚さを持って生活していかなければいけない』と改めて感じました。2011年の3月11日、当時、私は小学6年生で、地震が起きた時は神奈川県湯河原町の実家にいました。震源地から遠かったので、ただ少し大きな揺れを感じただけでした。テレビや新聞を見て、この地震は非常に大きな被害をもたらしたことを理解しました。地震によって家具や建物は倒れ、場所によっては液状化現象や道路が分断されるという被害、そして津波と火災が全てを飲み込み多くの人が亡くなったということ、大変なことが起きてしまったと思いました。しかし、そうは思ったものの、時間が経つにつれて震災に対しての意識は薄れていってしまい、今回の活動に参加するまで、震災後に現地がどのようになって、どのように復興に取り組んでいるのか全然知りませんでした。事前の説明会、『すがとよ酒店』で伺った被災体験のお話、実際に多くが更地になった港周辺を見て、少しだけではありますが、震災がどのようなものだったのかを本当に知れた気がします。実際に見て聞いて肌で感じたことは、改めて震災についての意識を思い起こさせてくれました。そして、震災があったという状況下でスポーツがどれだけ力になれるのか、スポーツの可能性も感じました。子どもたちが元気よくサッカーをする姿は、周りの人を元気に、前向きにしてくれます。今回の活動で感じることができたスポーツの力を、ア式蹴球部の活動でも発揮していきたいです。多くの方々に応援していただいているチームの一員として、ピッチ内外で一生懸命生きていくことで誰かの力になることが、直接的に支援する他に今の自分ができることだと思いました。この活動で、自分の中で薄くなっていた震災のこと、日々サッカーができることの幸せをもう一度強く感じることができました。今回の活動で知ったこと、感じたことをエネルギーにして今後もひたむきに頑張ります。改めて、今回参加できて本当に良かったです」と語っています。

 

この活動は、早稲田サポーターズ俱楽部メンバーズ基金果実の支援を受け、早稲田アスリートプログラム(WAP)東北復興支援活動の一環として継続的に活動しています。

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