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早稲田アスリートプログラム 第9回早稲田アスリート講演会「気配りで人を動かす~リオ金メダル獲得の理由~」(講師:芝スミ子さん)を開催しました(2017/3/6)

3月6日(月)、大隈記念講堂に芝スミ子さん(日本バドミントン協会ナショナル強化部長)をお招きし、「気配りで人を動かす~リオ金メダル獲得の理由~」と題した講演会が開催されました。当日は、体育各部部員1,089名が参加し、会場内は熱い熱気に包まれました。
芝さんは、バドミントン全日本選手権大会でシングルス優勝8回、国内公式戦75連勝、通算106勝1敗という偉業を成し遂げ、国際大会でも全英オープン、ヨネックスオープンでも常に強豪中国を相手に戦ってこられました。1988年のソウルオリンピックでも、女子シングルスで見事銅メダルを獲得しました。
中学生からバドミントンをはじめ、短大時代には全日本総合選手権大会を連覇して実業団チームに加わりますが、当時はトレーナーも栄養士もなく、また、対等に打ち合える練習パートナーも存在しない環境で練習していました。しかし、芝さんは決して甘えることなく自分の頭で戦略を考え、練習メニューの作成、栄養メニューのコントロール、体調管理を行ってきました。その結果、様々なノウハウを自分自身で身に付けることができ、世界の強豪相手を次々に破り、ソウルオリンピック銅メダル獲得の道につながりました。

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厳しい指導者のもとで鍛えられた芝さんから、ご自身が日本一に輝き、世界一を目指して戦ってきた経験談、さらには指導者として一人ひとりの選手への「気配り」により絶大な信頼関係を築きあげ、昨年のリオデジャネイロでの見事な成績を収められた選手育成について講演いただきました。ダブルスで優勝したタカマツコンビの大逆転劇も実は想定内であり、どのような逆境に追い込まれても、常に連続ポイントで逆転する100通り以上の練習を課してこられたそうです。デンマークとのダブルス決勝で逆境に立った2人に対しても、「絶対に勝てる」という確信を持っておられたと伺いました。
厳しい練習と同時に常に優しい気配りで選手、スタッフに声をかけ、ライバルでありながらも互いに尊敬しあえる良好なチーム内の人間関係づくりの重要性をお話しいただきました。

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最後に体育各部部員へのメッセージとして「今しかできないことを、今、悔いのないように思いきり打ち込んでほしい。また、上級生は後輩たちに『自分たちが失敗したことや出来なかったこと』を伝えてほしい。スポーツには勝っても負けても課題がある。たとえ負け続けても、その課題に逃げることがなく、正面から向かい合う勇気を持ってほしい。それが次の世代メンバーへの人材育成につながります。」と熱く語っていただきました。

日時 講師(敬称略) テーマ
第1回
(2014/6/9)
刈屋富士雄(1983年 社会科学部卒・漕艇部OB)
エグゼクティブアナウンサー
「オリンピック実況アナウンサーを目指して」
第2回
(2014/11/17)
阿久根健司(1984年 商学部卒・野球部OB)
FC東京代表取締役社長
「自立~自ら考え行動する」
第3回
(2015/3/9)
及川晋平(車いす男子バスケットボール日本代表ヘッドコーチ) 「可能性と選択肢」
第4回
(2015/7/6)
斎藤治子(本学人事部調査役)
小塩康祐
(2011年 政治経済学部卒・ラグビー蹴球部OB)
弁護士・TMI法律事務所
「ハラスメント防止と危機管理」
「コンプライアンスについて」
第5回
(2015/12/21)
大渕隆(1993年 人間科学部卒・野球部OB)
北海道日本ハムファイターズ スカウトディレクター
「文武一道」
第6回
(2016/3/7)
後藤太輔(2002年 人間科学部卒・米式蹴球部OB)
朝日新聞東京本社スポーツ部
「アスリートは社会のリーダーに」
第7回
(2016/6/20)
河合純一(2005年 教研終了・水泳部OB)
日本パラリンピアンズ協会会長
日本スポーツ振興センター研究員
「夢追いかけて」
第8回
(2016/9/26)
メディア業界関係者 「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックを振り返って」

 

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