
プロ野球日本シリーズでオリックスを破って日本一に輝き、胴上げされる阪神の岡田彰布監督(共同通信)
早稲田大学野球部OB・岡田彰布監督が率いる阪神タイガースが11月5日、4勝3敗でオリックスバファローズを退けてプロ野球日本シリーズを制し、日本一を達成しました。早稲田大学出身監督が日本一となったのは1983年の西武ライオンズ・廣岡達朗監督(1954年教育学部卒、早稲田大学スポーツ功労者)以来40年ぶり、史上3人目の快挙となりました。
先輩・岡田監督の期待に応えた後輩・大竹投手
第6戦が終わって3勝3敗、全試合の得点合計は23-23というほぼ互角の戦いを繰り広げた両チーム。岡田監督は本拠地・甲子園での最終戦となった第5戦で、早大野球部の後輩である大竹耕太郎投手(2018年スポーツ科学部卒)を先発に立てました。岡田監督に見いだされ、現役ドラフトを経て2023年シーズンに入団した大竹投手は、5回1失点と好投して期待に応え、阪神の劇的な逆転勝利に繋げました。丁々発止の激戦は京セラドームで行われた第7戦で、阪神が7-1でオリックスを下して4勝を挙げ、日本シリーズのチャンピオンとなりました。

第5戦で好投して雄たけびをあげる大竹投手(共同通信)
大竹投手は東スポWEBに寄せた手記で「思い出されるのが2月のキャンプです。監督さんはミーティングで『選手全員、どうにか稼げるように。絶対できるから』と。僕はまだ阪神に入団したばかりで、まだ1球も貢献できていない2月の最初にその話をしてくださり『自分もいけるんじゃないか』といい意味での〝勘違い〟させてもらい、その信頼に応えたいと思って、ここまで必死に腕を振ってきました。結果的に初めて年間を通じ、先発として働くことができた経験は今後の野球人生に大きな財産となりました」と語りました。

日本シリーズ優勝が決まり、左手人差し指で「日本一」を示して喜ぶ大竹投手(右手前から3人目)=共同通信
「選手でも、監督でも日本一達成。幸せと思います」

日本一に輝き、歓声に応える岡田監督(共同通信)
岡田監督にとっては1985年に選手として達成して以来38年ぶりとなった日本一。試合後の優勝インタビューでは「ちょうど、27歳だったんですけどね。前回の日本一の時に。長かったですね。選手でも日本一を達成できて、また監督でね。日本一達成できて幸せと思います」と、喜びを噛みしめました。
早稲田大学野球部OB 歴代プロ野球日本シリーズ優勝達成監督

日本シリーズのチャンピオンフラッグを掲げる岡田監督(中央)と大竹投手(右から2人目)=共同通信
1958年の日本シリーズを制して胴上げされる西鉄・三原修監督(写真左)/1983年に日本シリーズ2連覇を達成して胴上げされる西武・廣岡監督(2点とも共同通信)
2023年 岡田彰布監督(阪神)4勝3敗(オリックス)
1983年 廣岡達朗監督(西武)4勝3敗(巨人)
1982年 廣岡達朗監督(西武)4勝2敗(中日)
1978年 廣岡達朗監督(ヤクルト)4勝3敗(阪急)
1960年 三原脩監督(大洋) 4勝0敗(大毎)
1958年 三原脩監督(西鉄)4勝3敗(巨人)
1957年 三原脩監督(西鉄)4勝0敗1分(巨人)
1956年 三原脩監督(西鉄)4勝2敗(巨人)
改めまして2023年シーズン沢山のご声援ありがとうございました。今年移籍してきた事を時折忘れてしまうような歓迎をチームメイト,ファンの皆様にもして頂き本当に感謝しております。もっとこのチームに貢献する為に自分自身強くなりたい。そう思わせてくれるチームです。来年も絶対アレしましょう👏! pic.twitter.com/SOLkW24dX9
— 大竹 耕太郎 (@ohtake89) November 6, 2023