Graduate School of Political Science早稲田大学 大学院政治学研究科

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政治学研究科政治学コース修士課程1年の岩渕 功さんが、2024年度日本社会心理学会「若手研究者奨励賞」を受賞

政治学研究科政治学コース修士課程1年の岩渕功さんが、2024年度日本社会心理学会「若手研究者奨励賞」を受賞しました。

若手研究者奨励賞 – 日本社会心理学会

研究タイトル:民主主義の後退とその揺り戻しに関する実験研究

要約
近年、世界の様々な地域において、政治家や政党など多様なアクターが主導して民主的な政治制度を毀損する「民主主義の後退」が生じている(Bermeo, 2016)。先行研究では、党派的な内集団ひいき(Simonovits, et al., 2022)や感情的分極化(Orhan, 2022)、所得格差の拡大(Miller, 2017)が原因となって民主主義が後退することが示されてきた。しかし、民主主義が後退した「その後」に何が起こるのかについての研究は少ない。権威主義化と民主化が繰り返される歴史を波として描いた「民主化の波」(Huntington, 1991)によれば、権威主義化の後に民主主義への「揺り戻し」が生じる可能性がある。本研究は、有権者が支持した非民主的政策が実施された場合、継続して非民主的政策を支持するのか、もしくは後悔により民主的政策への支持に回帰するのかを検討する。これにより、「揺り戻し」に関する実証的根拠を示し、民主主義の後退について新たな含意を導く。

受賞者のコメント
この度、日本社会心理学会若手研究者奨励賞を受賞し、大変喜ばしい限りです。
2024年度春学期に履修した「国際政治」(担当:栗崎周平先生)で「民主主義の後退」という現象を知り、興味を持ちました。そして、民主主義の後退を抑制する方法を提起したいと思い、先行研究を整理する中で、本研究計画の着想を得ました。
応募に際しては、指導教員である小林哲郎先生をはじめ、篠本創先生、博士後期課程の麻生充仁さん、研究室のメンバーから沢山のコメントを頂きました。そのようなコメントを研究計画に反映したことで、受賞することができました。心より深く感謝申し上げます。
修士論文とは異なるテーマですが、気を引き締めて、本研究に取り組んでいきたいと思います。

リンク
小林哲郎教授(早稲田大学政治経済学術院)
https://researchmap.jp/munimuni/

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