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ベント勇亮ヘンリー 文学研究科 国際日本学コース
- Posted
- Thu, 02 Jul 2026
SGU拠点活動 ブリティッシュ・コロンビア大学ワークショップ参加報告
国際日本学コース博士後期課程4年 ベント勇亮ヘンリー
今回、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)で開催された国際ワークショップ「Local Japan, Global Japan: Thinking Forward Through the Past」に参加するため、2026年2月25日から3月28日まで同大学に滞在した。
バンクーバーでは、2026年3月12日から15日にかけてAssociation for Asian Studies (AAS) 2026 Annual Conferenceが開催され、アジア研究に携わる多様な研究者が集った。本ワークショップは、その開催に先立ち、日本を拠点に研究を行う研究者と、大学院生を含むUBC関係者との交流の場として企画された。
ワークショップは3月10日から11日にかけてUBC Asian Centreで行われ、「Research Talks」と「Professional Development Seminar」の二部構成で実施された。「Research Talks」では、早稲田大学の十重田裕一先生、日本大学の田中ゆかり先生が、高度経済成長期における文学活動について発表を行った。ツーリズムや方言といった多様な観点が提示され、UBCの教員や院生を含む参加者との間で活発な議論が展開された。「Professional Development Seminar」では、UBCの大学院生を対象に、日本における研究者としてのキャリア形成や、日本文学研究の国際的発展に関する展望について、発表とディスカッションが行われた。私もディスカッサントとして参加し、日本の大学で日本文学を英語で教えている経験を踏まえ、多様なバックグラウンドを持つ学生を想定したテクストや教材の選定、シラバス作成の重要性について述べた。議論を通して、漫画を対象とした講義をはじめとするUBCでの日本学関連講義の特徴や、学生の関心が高いテーマを知ることができ、今後の自身の教育活動に活かせる重要な知見を得た。両日ともに、大妻女子大学の金ヨンロン先生と東京大学の逆井聡人先生がモデレーターを務め、UBCのクリスティーナ・イ先生が司会を担当した。
さらに、ワークショップに加え、クリスティーナ・イ先生による大学院生向け講義「Research Methods and Source Materials in Japanese Studies」にも参加し、早稲田大学高等学院の時野谷ゆり先生とともに「Seminar and Conference Culture in Japan」と題したゲストレクチャーを行った。AASの開催により、学会や研究会への関心が高まる中、日本における日本文学関連の学会や研究会への参加方法、資料作成、発表や質疑で用いられる用語などについて、具体例を交えて議論した。議論を通して、国内外の学会の特徴や差異を理解し、研究成果の国際発信の手法について学ぶ機会を得た。
今回の滞在では、ワークショップや講義、AASへの参加を通して、日本文学研究の最新の国際的動向を把握するとともに、今後の研究交流につながるネットワークを築くことができ、研究者としてだけでなく、教育者としても大きく成長する機会となった。
最後に、このような貴重な機会を与えてくださったクリスティーナ・イ先生、十重田裕一先生をはじめ、早稲田大学およびUBCの関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。