Waseda Shogekijo Drama-kan Theater早稲田小劇場
どらま館

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特集:早稲田祭どらま館企画2019!!!(11/2編)

11月2日(土)から11月3日(日)にかけて、早稲田祭の企画としてどらま館で開催される、早稲田祭どらま館企画。早稲田大学の演劇サークルやお笑いサークルの方々を中心に、各団体約30分のオムニバス公演を行います。今回は、企画に参加する団体・主宰者に見どころや意気込みを聞きました。前編は土曜日に上演する団体をご紹介します。

 

1.劇団てあとろ50’『情けないくらいに

時間

10:00~10:30

主宰・脚本・演出

宮坂莉乃

あらすじ

寂しくてたまらなくなったときの埋め方を、少し間違えてしまった子とそれに巻き込まれた子の話

―稽古をしていて大変なことはありますか?
宮坂:今回の出演者4人のうち2人は劇団てあとろ50’に、もう2人は劇団木霊に今年所属した新人です。実際に稽古を始める前までは考えてもみなかったのですが、それぞれが経験した新人訓練の方法とか、演出家と役者のコミュニケーションの取り方がまったく違うので、そこにどう折り合いをつけていいのか全く分かりませんでした。早稲田にはたくさんの演劇サークルがあると思うんですけど、その団体ごとに稽古体系も異なるし、どう指示を出すか、どう指導するかも全部変わるんだなぁと。

―たとえば、具体的にどんな違いがありましたか?
宮坂:木霊は、聞いた感じだと、演出さんがいて、その人が「こういうシーンにしたいからこういうふうに演じてくれ」「こういう言い方でやってくれ」みたいなことをまず伝えて、そこから演出さんの希望に沿った演技をしていくらしいんです。私たちてあとろの新人試演会での稽古では、セリフをもらって「このセリフの裏側ってどんなことだと思う?」と聞かれて、それを自分たちで考えるところから始めていました。「今のどんな感じでやった?」とか「考えてみて」とか言っても、木霊の出演者は新人訓練などでまったくやったことのないことに戸惑ったみたいです。逆に木霊の人からしたらこういうてあとろのやり方って邪道なんだろうなって。

―邪道かは分かりませんが(笑)、稽古に支障があるくらい違いがあるってことですよね。いままでの稽古ではなんとかなった感じですか?
宮坂:まだ戸惑うことはあるんですけど、役者同士が仲良くなってくれたので、結構意見を言い合えたりだとか。あと演出助手が二人いるんですがすごい頭良くて、私の伝えたいことを木霊に適した言い方に直してくれるときがあり、助かってます。

―主宰をやろうと思ったきっかけなどはありますか?
宮坂:新人試演会で役者をはじめてやったのですが全然うまくできなくて、それがすごく悔しかったんです。今後新人企画もあるので主宰を一度経験して、舞台を作る側ってどんな目線になるのかとか、脚本を書いて誰かに演じてもらうことで役者として勉強になるのではないかとも思って、挑戦してみようと思いました。

◎詳細はこちら(劇団てあとろ50’ 公式Twitter)

 

2.劇団くるめるシアター『アイデア』

日時

11:00~11:30

脚本

八七世晴岐(劇団森)

主宰・演出

上田ハナツ

あらすじ

とあるレストラン、とある厨房、とあるカメラの前。
彼女にプロポーズするためには?
最高の料理を作るためには?
子供たちに何かを伝えるには?
それぞれの考えていること、感じていること。そのアイデアが入り交じって、それがまた小さな誰かの理想になる。

五感と語感で遊ぶノンストップコメディ!そう、これが僕達の___。

脚本・演出を兼ねることの多い学生演劇ですが、『アイデア』では、高校生のときに一緒に脚本を担当していた八七世晴岐(はなせばわかる)さんに脚本をお願いし、主宰の上田さんは演出に専念。役者をやりながらみんなで話し合って演出を決めていた高校時代との違いに戸惑いもあるそう。「完全に演出だけを担当するのは初めてなので、自分の考えていることが伝わっているのかなという気持ちになります」と上田さん。八七世晴さんも俳優として参加しながら、脚本の言いづらい表現や伝わりずらい箇所を適宜直しつつ稽古を進めています。午前中の公演ですが、目が覚めるような元気な舞台です!

◎詳細はこちら(『アイデア』公式Twitter)

 

3.演劇倶楽部『茶番』

日時

12:00~12:30

主宰・脚本

河内渚

演出

飯尾朋花、小澤南穂子、鹿目理佐、河内渚

─『茶番』はどのような作品になっていますか?
河内:ハイスピード社会派不条理コメディということでやっています。社会批判的なことができればいいなと思っていて、このタイトルをつけました。早稲田祭だと普段より様々な人が見に来てくださるだろうということで、見やすいかんじにしようと思って、まずコメディにしようと。それでいてバカバカしく、風刺的なことができればと思っています。

─では、普段の公演とは違って結構早稲田祭を意識されてるんですか?
河内:普段演劇を見ない人が見て、「ただずっと喋ってるだけだったね」とかなってもなあ、というのがありまして。一応、主宰は私なんですけど、演出は4人で行っていて、みんなで話し合ってそういった方針を決めました。

─演出が4人とのことで、先ほど稽古を少し見せていただいた時に、河内さんが映像を撮ってらしたと思うのですが、それも4人で演出をする際の工夫になるんですか?
河内:そうですね。実はまだ完本してなくて(笑)稽古で実際に動きながら、もともとあった台本から流れを変えたりということもあるので、あとで文字起こしができるようにするためでもあります。

─演出4人でほかに苦戦していることはありますか?
河内:今回のメンバーが全員、演劇倶楽部のものなんですが、演劇倶楽部の新人公演ではみんなで物語の大枠を決めてエチュードで作っていく、というのをするんです。今回はそれに似たような作り方をしているので、みんなはどうかわからないんですけど、私はそこまで苦に思うことはないですね。むしろ自分一人だったら思いつかなかったようなことも出てくるので助かってます。

─なるほど。では、最後に意気込みをお願いします。
河内:宇宙に行くぞー!!です(笑)

◎詳細はこちら(『茶番』公式Twitter)

 

4.演劇集団ところで『ピンチ・パンプキン・パパパなんとか』

日時

13:30~14:00

主宰・脚本・演出

かんだ

◎詳細はこちら(演劇集団ところで公式Twitter)

 

5.劇団森『クイーンが最後にほくそ笑む』

日時

14:30~15:00

主宰・脚本・演出

須藤瑠誠

あらすじ

「私を殺してください!」

1日1殺がモットーの男への今日の依頼は、死にたい系女子の願望を叶えること。邪魔に次ぐ邪魔を乗り越えて、その弾丸を打ち込めるのか!?

―誰も死なない殺し合いが始まる―

主宰の須藤さんは昨年の早稲田祭どらま館企画を見て劇団森に入団しました。そのとき見た先輩たちのコメディを目指しつつ、肝心なところでピリッと緩急を効かせるようにみんなでつくっているそう。ほとんどの出演者は劇団森所属ですが、縁のあった別の劇団の方も出演。「仲良しな人と演劇をやるのもいいですが、いろんな人に声をかけて、今まで見たことない組み合わせができれば面白いなあと思っています」。

◎詳細はこちら(『クイーンが最後にほくそ笑む』公式Twitter)

 

6.劇団てあとろ50′『まるまるはなまる』

日時

15:30~16:00

主宰

高富こん

─『まるまるはなまる』はどういった作品になっていますか?
高富:廃部危機に追い込まれた演劇部が新しい部員を迎えて学祭を準備するというお話です。

─早稲田祭で学祭のお話をやるんですね。
高富:できればかぶせようと思ってはいたのですが、早稲田祭自体とはそこまで深い関係はなくて、学祭を準備しながら、新しい部員を迎える中で、部員の抱えるトラウマを一緒に克服していくものになっています。

─稽古の方は順調ですか?
高富:ドタバタしながらもなんとか進めています。

─今回、作・演出は高富さんがやられているんですか?
高富:いえ、座組み一同で作・演出を行なっています。

─そうなんですね。座組み一同で、というのは具体的にどういった形で進めているんですか?
高富:台本の方は、プロットを演出助手の方と一緒に話し合いをして決め、そのプロットに沿った台本を複数人で書き上げています。演出の方は、ちゃんと前で見てくれる人が一人いる、というわけではなく、それぞれ自分の登場しないシーンを見て演出をつけあったりしています。それ以外に自分が登場する場面でも、「このシーンの演出をつけたい」「この人の演技をつけたい」というときには、代役を立てて前で見るということもしています。実際に動く中で、ここはこうしたほうがいいな、と思ったことを前から見て確認するというか。

─高富さんは現在、入団したての1年代に当たるわけですが、オファーも1年代の方が多いんですか?
高富:そうですね。てあとろ50’のワークショップで知り合った人にオファーをしたり、一緒に新人訓練を受けた人にオファーをしたりしています。私は去年もワークショップに参加していたので、先輩にもちょっと掛け合ったりもしました。

─それでは最後に意気込みの方をお願いします。
高富:バカが一生懸命突っ走るので温かい目で見守っていただけると嬉しいです!

◎詳細はこちら(劇団てあとろ50’ 公式Twitter)

 

7.劇団くるめるシアター『月では会えない』

日時

16:30~17:00

主宰・脚本・演出

綾美

「月は満ち欠けを繰り返した。
何度も何度も繰り返した。
今日も彼女はここにいる。
彼女はずっと満たされないまま。
彼女はきっと月には行けない。」

―綾美さんは役者やスタッフの経験はあるけども、主宰は初めてということですが、いかがですか?
綾美:元々はそんなに作演をずっとやりたかったわけではなくて、でも折角の機会だしやってみようと思って。

―実際主宰をやってみて、イメージと違うこととかはありましたか?
綾美:うーん…全部、自分で決めなきゃいけないんだなっていうのはあります。決められるっていう自由さももちろんあるんですけど。わたしが脚本を書かないと稽古はできないし、打ち合わせをしないと、音響とかも決まらないよなっていう

―何か事前にイメージがあったり、やりたいことがあって作り始めたり、あるいはそうでなかったりとか
綾美:なんだろう…そんなに、すごく普遍的な感じの話ではたぶんないんですけど、でも、誰もが抱えたことのあるというとちょっと言い過ぎですけど、でもつらさだったり、うん、どうしたらいいんだろうかな、分かんないなというところが書きたいなと思っていて、で、月をモチーフに書いています。

◎詳細はこちら(劇団くるめるシアター公式Twitter)

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