早稲田小劇場どらま館では、かつて早稲田大学の劇団「自由舞台」に所属していた林雄一郎氏による寄付をもとに、「林雄一郎基金」を設立しました。

2025年度、この基金を効果的に運用したプログラムを展開するために、基金としてのミッションを策定しました。
このミッション策定に向けて組織されたのが「どらま館リサーチ部」です。演劇、ダンス、大学、地域社会など、さまざまなフィールドで活動する6人で構成されたリサーチ部では、演劇のみならず、福祉、教育などの有識者に対するヒアリングや、月例ミーティングにおける討論の実施、そしてどらま館の参与でもある柴田英杞さんを迎えたロジックモデル研修への参加などを行いました。これらの活動から得られた知見を共有し、「いま求められる劇場の形とは何か?」「どのように地域との関わりを生み出すか?」といった討論を重ねた上でつくられたのが、「早稲田の森にさまざまな火が灯り、囲まれ、分けられていく」というミッションです。
しかし、策定されたミッションを使いこなしていくためには、この言葉を共有するだけでなく、それが生み出された過程をも共有していく必要があります。この報告書では、ヒアリングやミーティングの内容を要約しつつ、ミッション策定までのプロセスを記録することで、今後、早稲田小劇場どらま館や林雄一郎基金に関わる人々にとってミッションを理解する手がかりとなることを目指しています。