Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

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アミューズメント総合研究所【第Ⅲ期】【活動終了】
Amusement Laboratory

【終了】2014~2018年度
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研究テーマ

サステイナブルなアミューズメントの在り方とビジネスモデル構築に関する研究

分野:社会システム

研究概要

本研究所はこれまでの10年間に、カジノやパチンコなどのゲームにかかわる大規模な産業について産学共同研究を展開し、研究成果が社会へ正へのインパクトを与えてきた。
新たな研究プロジェクトにおいても産学連携研究をベースとして、その研究成果を広く社会へ還元することを目指す。研究内容としては、これまでのアミューズメント産業に関する研究領域をさらに進めていくと同時に、より市民の生活に密着した「普段着」のアミューズメントのありかたやシステム(しくみ)に関する研究にもアプローチする。すなわち、アミューズメント産業におけるアミューズメントは消費者がサービスを受けるための対価を支払う方式であるが、アミューズメントは必ずしも対価の支払いを伴うばかりではなく、「お金のかからない生活(家庭)の身近にあるアミューズメント」も数多く存在する。たとえば商店街のセールにおける福引もその一つである。こうしたゲーム性のあるアミューズメントは個人の満足を高めるばかりではなく、家族の絆を深めるとともに、地域やコミュニティの活性化にもつばがる。
そこで本研究所ではこれからの研究に2本柱を設ける。一つはこれまでの継続テーマとしてのアミューズメント産業の健全な発展をもたらすビジネスモデルの開発である。カジノ、パチンコをはじめとして広くグローバル化するアミューズメント産業の様々な業種を選択的に対象として、消費者や地域など関係者が産業とともにWin-Winな関係を築くことができるグローバルな視点に立つビジネスモデルの構築を目指す。
もう一方の柱としては生活密着型のアミューズメントの再発掘とそれを家庭、地域、コミュニティのサステイナブルな発展に活かす社会スキームの構築あるいはビジネスモデルの構築である。たとえば、環境配慮型の地域実現のためにペットボトルの回収等でポイントが付きこれが疑似通貨として流通する制度がいくつかの地方自治体で導入されている。この仕組みは身近で消費者にとっては対価の支払いを伴わず、かつ社会貢献につながりながらアミューズメントを楽しむことができるという機能を有している。このようなアミューズメントはゲーム性や幾分かの射幸性がありながらも、アミューズメント産業とは対極をなす日常のアミューズメントとみなすことができる。こうした対象を「アミューズメント」という概念で捉えることはこれまで稀なことであったかもしれないが、必ずしも経済価値の大きさだけでなくアミューズメントの効果とそのありようを議論することは新しいタイプの社会的価値の創造につながる可能性を秘めているとも考えられる。
本研究所ではこのようにこれらアミューズメントの対極にある研究対象の2本柱を「ハレとケ(非日常と日常)」と位置づけ、これらを相対的に比較検討することで、今後のアミューズメントの在り方やその設計につなげていきたいと考えている。
そのため、研究所員としては研究領域が異なる教員を予定しており、より学際的な知の交差によっ産学共同研究を進め、その成果を直接的に社会に還元していくことを考えている。

所長

大野 高裕[おおの たかひろ](理工学術院教授)

メンバー

【研究所員】
縣 公一郎(政治経済学術院教授)
大野 高裕(理工学術院教授)
藁谷 友紀(教育・総合科学学術院教授)
齊藤 絵理子(研究戦略センター准教授(任期付))

【研究員】
高田 真也(客員次席研究員(研究院客員講師))

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