渡辺君(2年)が、8月17日から21日の5日間、オーストラリア・メルボルンで開催された“World Scholar’s Cup Global Round”に参加し、決勝戦であるTournament of Championsへの参加資格を獲得しました。
(以下、渡辺君の体験記)
World Scholar’s Cupとは、世界50カ国以上の約2万人の中高生が、総合的な教養を競い合うチャレンジングな大会です。使用言語は英語。1チーム3人でエントリーし、Debate、Quiz Bowl、Scholar’s Challenge(一種のペーパーテスト)、Writingの4種目の総得点で競い合います。世界各地でRegional Rounds(地方大会)が行われており、日本では東京大会・関西大会・九州大会の3つが開催されています。
私は、他校の生徒2名と一緒に、今年5月に東京大会に参加しました。そこで上位に入り、世界大会の参加資格を得て、この度Melbourne Global Roundに参加してきました。
このイベントの素晴らしいところは、アカデミックな側面と交流の側面の両方が充実しているところです。世界大会ではscavenger huntやパーティーなどで世界各国から集まった優秀な生徒と交流し、ネットワーキングもできます。また、talent showという自分の特技や文化的な発表を披露する場も設けられていました。
大会への準備は半年前から始め、スペシャルエリア(今年はHuman Relationships)、歴史、科学、音楽と美術、文学、社会の6科目のスタディガイドをヒントにリサーチを進めました。ディベートに関しては、本戦まで東京都内の他校とディベートの練習を重ね、かなり自信を持って臨めました。
最終結果としてチームディベートで10位に入ることができ、とても満足しています。知識系の競技では海外勢に圧倒され、総合成績では全体の30位とまずまずの結果でしたが、東アジアから参加したチームの中では上位2番目の成績であったため、11月にアメリカのYale大学で行われるTournament of Championsの参加資格を得ることができました。世界各国の優秀な学生が集う大会の表彰式で「Waseda University Senior High School」と呼ばれた時の感動は、とても言葉では表現できません。
交渉力、コミュニケーションスキル、そして知識を武器に世界中の同世代と競い合うことができるまたとないチャンス。グローバルな世界で自分の力を試してみたい人にはとてもよい機会ですので、来年も高等学院から挑戦者が出ることを期待しています。