10月31日5・6時限目、高校3年の大学準備講座「法学特論」において、岡山理科大学教育学部の札埜和男准教授、ユーモアコンサルタントの矢野宗宏(高座名:爪田家らいむ)氏、東京開智法律事務所の石田由美子弁護士をお招きして、「古典落語で法律」と題する授業が行われました。
まず、生徒たちは古典落語に関する説明を受け、小道具を使った表現などを実演しました。次に、矢野氏による古典落語「太鼓腹」を鑑賞、その後、登場人物の行為について、刑事・民事の両面から議論を交わしました。1つの出来事を多角的に検討するのみでなく、落語と法律とを通じて、人間について深く考察する機会となりました。先生方の軽妙なやり取りによって、笑いの絶えない授業となりました。
そして放課後には、有志生徒を対象として、コンパクト模擬裁判「乙姫は傷害罪か?!」を実施していただきました。模擬裁判プロジェクトの生徒たちが模擬裁判を上演した後、いくつかのグループに分かれて乙姫の刑事責任について検討、最終的には裁判官グループが判決を下しました。物語の背景や登場人物の心理にまで想像をめぐらせて、豊かな議論を交わすことができました。