9月27日に、3年次選択科目である自由選択講座「『古代文明』と考古学」では、早稲田大学高等研究所 准教授の馬場匡浩先生による講義が行われました。
講義は先ず、馬場先生が高校時代に古代エジプトに興味・関心を抱いて早稲田大学第一文学部(当時)に進学したという、研究の出発点の話からはじまりました。その後、学部学生ときに初めて参加したエジプト・ダハシュールでの調査、同地で発掘主任を任されて未盗掘の墓を発見した調査、馬場先生の研究テーマである古代エジプト文明成立の解明に向けたヒエラコンポリス遺跡での調査など、ご自身の豊富な体験に基づいたビビッドなお話をいただきました。
さらに、馬場先生の考えるグローバルリーダー像についても語っていただきました。その中では、異なった文化的背景をもつ他者を思いやりつつ、コミュニケーションをとる力の重要性を強調されていました。
そして最後に、「大学では好きなこと、おもしろいことをやれば良い」という激励をいただき、来年4月に大学進学を控える生徒は大きな刺激を受けたはずです。