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SGH 国内フィールドワーク報告 -越境対馬、「国境の島」から考える「日本」と文化の多様性

SGH多文化共生学習プロジェクトの一環である「越境対馬ゼミ」は、対馬というフィールドを通して、文化の多様性や文化摩擦、そして持続可能な発展について考えています。

越境対馬ゼミでは、参加生徒(7名)とともに8月16日~23日にかけて、ソウル、釜山、対馬、福岡と、対馬経由で朝鮮半島から日本列島へ「越境」し、フィールドワークを行いました。
この経路は、「魏志」倭人伝にもみえる古代からの交流のルートであり、ここを通って半島と列島の間でヒトとモノが行き来してきました。今回のフィールドワークでは、半島から列島への越境や、それぞれの土地での地元の方々との交流を通して、「日本」という国や、「日本人」としてのアイデンティティの輪郭について再考しました。

さらに、対馬において近年増加している韓国人観光客をめぐる問題について、観光・宿泊・交通など受け入れに関わる様々な立場の方々から聞き取りを行いました。あわせて、韓国社会における認識や、対馬の地域社会のあり方、島おこしの取り組みについて調査することで、対馬という離島の持続可能な発展の中で、国際交流がどのように位置付けられるかを考察しました。

現地での日程は以下のとおりです。

  • 8月16日 航空機 東京(成田)→ソウル(仁川)
    ソウル泊
  • 8月17日 国立中央博物館見学 ソウル大学校訪問 奎章閣見学 ソウル大国史学科学生とディスカッション
    ソウル泊
  • 8月18日 KTX ソウル駅→釜山駅 東亜大学校石堂博物館見学 啓明大の学生と交流
    釜山泊
  • 8月19日 ジェットフォイル 釜山港→比田勝港(対馬) 一般社団法人MIT訪問(対馬の島おこしや韓国人観光客について聞き取り)
    対馬泊(豆酘にて民泊)
  • 8月20日 内山集落にて炭焼き体験(対馬の持続可能な発展について調査)
    対馬泊(豆酘にて民泊)
  • 8月21日 金田城など対馬の歴史巡検
    対馬・美女塚泊
  • 8月22日 対馬市観光物産協会訪問(対馬における韓国人観光客の状況について聞き取り)
    航空機 対馬→福岡
    大宰府鴻臚館見学 JR九州本社訪問(JR九州の高速船事業と釜山―対馬航路に関して聞き取り)
    福岡泊
  • 8月23日 太宰府方面巡検(大宰府政庁跡、観世音寺、太宰府天満宮、九州国立博物館)
    解散

今後は事後の学習を進め、11月12日(土)午後に行われるSGH成果報告会において、越境対馬フィールドワークの学習成果を報告いたします(生徒による発表)。

※過去のSGH活動は、SGHウェブサイトをご覧ください。

 

金田城より対馬西海岸をのぞむ

ソウル大学の学生とのディスカッション

東亜大学校石堂博物館にて、啓明大学の学生と

志多留(対馬)のMITにて聞き取り

内山(対馬)にて炭焼き体験

椎根(対馬)の石屋根倉庫

対馬観光物産協会にて聞き取り

JR九州本社にて、対馬ー釜山航路について聞き取り

JR九州本社

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