早稲田大学には、学生生活をもっと楽しく、便利にできるサービスや制度がたくさんあります。「どんな制度があるの?」「名前は知っているけど、どう活用していいか分からない」そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。今回は、知らないともったいない図書館のサービスや施設と、早稲田大学学生健康増進互助会(以下、学生早健会)が広報しているお得なサービスや開催しているイベントにフォーカスして紹介します。活用して、学生生活をもっと充実させましょう!
INDEX
▼図書館は学びと空きコマの味方
▼学生早健会は健康的な学生生活をサポート
▼読者モニターが選ぶ! 知っておきたい3つのサービス
図書館は学びと空きコマの味方
早稲田大学には中央図書館、戸山図書館、理工学図書館、所沢図書館、各学部の学生読書室も含めて20を超える図書館があります。今回は、学生生活で知っていると役に立つ図書館のサービスと、蔵書数約290万冊を誇る中央図書館のお勧めスポットを、早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)を務めながら中央図書館でアルバイトをし、空きコマにも図書館をよく訪れるという安延さんが厳選して紹介します。
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
文化構想学部 3年 安延 穂香(やすのべ・ほのか)

早稲田キャンパス 中央図書館前にて
図書館のことを知る第一歩! 中央図書館セルフツアー

ボードがスタートの目印
普段図書館を利用しない人や新入生にまずお勧めしたいのが、中央図書館でできるスタンプラリー形式のセルフツアーです。2階の大階段横にあるQRコードを読み込むだけで、簡単に参加できます!(※1)私自身「今まで利用していた公共図書館や学校の図書館と比べて、大学図書館は規模が大きく、使い慣れていないので心配…」と思い、入学してすぐにセルフツアーをしてみました。
表示される10個の質問に答えながら30分程図書館を回ることで、「こんな場所があるんだ」「何か困ったらこのカウンターに行けば良いんだ」と基本的なサービス内容を把握できます。ゴールすると、レファレンスカウンターで図書館オリジナルグッズももらえますよ!
(※1)ゴールの受付は月~金の9:00~17:00、授業期間中は9:00~19:00。
レポート作成の強い味方 レファレンスカウンター
中央図書館2階の入退館ゲートを入って右手にあるレファレンスカウンターは、資料の探し方や図書館のサービスについて気軽に相談できる場所です。 私の場合は「レポートで絵画を引用するには、どうすれば良いんだろう?」と疑問に思い相談したところ、職員の方が丁寧に調べて答えてくれました! 他にも、「統計データをオンラインではなく紙資料で見たいけれど、どこに掲載されているの?」といった具体的な相談にも乗ってくれます。対面だけでなく、メールやZoomでも相談可能なので、資料探しに困ったときにぜひ活用してください。
国内外の図書館から資料を取り寄せられる! Interlibrary Loan(ILL)
探している本が早稲田大学にない! そんなときに知っておきたいのが、Interlibrary Loan(ILL)という国内外の図書館から資料を取り寄せられるサービスです。本の現物に加え、資料の一部のコピーも取り寄せが可能。私は書き込みたいタイプなので、資料のコピーはとても助かっています。利用料金(コピーと送料の合計)も3,000円まで大学負担なので、知っておいて損はないです! MyWasedaで簡単に申請でき、自分の都合の良い学内の図書館で受け取りができるのも便利です。
最近は、慶應義塾大学図書館との連携が強化され、早稲田大学の学生証で慶應義塾大学の図書館にも入館できます。私も近くに行った際に、三田メディアセンターを訪れてみました。他大学の図書館の様子を見るのも楽しいので、ぜひ行ってみてください。
オンラインで読める電子ブックも多数 資料検索システムWINEを使ってみよう

「オンラインで見る」が表示されている画面
早稲田大学統合検索システムWINEで検索し、大学が契約しているデータベースにあれば「オンラインで見る」ボタンが表示され、すぐに読むことができます。私がよく利用するのは、早慶和書電子化推進コンソーシアムで提供している英語試験対策の本を使いたいとき。繰り返し読めるのでとても助かっています。図書館に置いていない本も、WINEの「全て検索」モードで探せるので便利です!
中央図書館で空きコマを充実させよう! お勧めの場所3選
2階グループ学習室
安延
中央図書館2階の入館ゲートを入ってすぐ左手にあるグループ学習室は、会話が可能でグループワークに使えます! 予約不要なのでいつでも使用できますよ。この他にもラーニングコモンズがあり、発話可能なエリアが充実しています。

ホワイトボードも使用できる。食事は禁止
4階AVルーム
安延
あまり知られてほしくない…と思うほど通っている、音楽と映像鑑賞が楽しめる穴場スポットです。現在動画配信サービスで配信されていないような映画を含む1万本以上の作品があり、WINEで視聴できるか確認できます。ゆっくりと自分の時間を楽しむことができるので、ぜひ空きコマに利用してみてください。
写真左:静かに鑑賞できる個別視聴ブース
写真右:AVルームの入り口前。月ごとにテーマに沿った作品が並べられており、何を見るか迷ったときの参考になる
4階ラウンジ
安延
4階のラウンジでもグループワークができます。広々とした空間で、息抜きにもお勧めの場所です!

三方を窓に囲まれた開放的な空間。食事は禁止
学生早健会は健康的な学生生活をサポート
大学生活では、学業やアルバイト、友人との交流などで忙しく不規則な生活が続き、体調を崩すことも少なくありません。早稲田大学では、学生早健会がさまざまな健康に関わるイベントを開催し、早大生の健康をサポートするための活動を行っています。今回は学生早健会の委員を務めている佐藤愛佳さんに、お勧めの制度やイベントについて聞きました。
学生早健会委員
政治経済学部 3年 佐藤 愛佳(さとう・あいか)

戸山キャンパス学生会館 学生生活課カウンター前にて
学生早健会とは?
早大生の健康増進を図る活動を行う大学公認の学生委員会で、現在学生10名で運営しています。主な活動としては医療費給付制度の広報、企業や省庁などと協力したイベントの企画・運営があります。その他にも、体調管理や生活習慣の改善に役立つ情報をSNSで提供し、早大生の健康的な生活をサポートしています。
病院に行くのをためらわないで! 医療費給付制度
医療機関を受診した際に一定の条件の下、医療費が返ってくる医療費給付制度。各学部の正規生、大学院の正規生・研究生(※2)は、学費と共に半期1,500円の会費を納めているのでこの制度を利用することができます。医療費給付制度を使って申請すると、年度給付限度額 6万円の範囲内であれば、一つの医療機関での自己負担を1カ月 1,000 円に収めることができるので、心強いです! 大学の近くにある契約医療機関(※3)であれば、受付で学生証を提示するだけで、医療費給付を窓口での申請なしで自動的に受けることができるので、とても簡単。

学生会館1階学生生活課カウンターで、申請書の記入と申請ができる
契約外の医療機関を受診した場合の申請には、以下二つの手続きが必要です。
①MyWasedaで本人名義の口座登録をする
②医療費給付申請書を診療月ごとにまとめて記入し、学生証や領収書などの必要書類を持って戸山キャンパス学生会館1階カウンターなどの申請窓口(※4)に提出する
医療費給付制度の申請期限は、受診日の翌月から3カ月目までの10日です(※5)。期限を過ぎた場合は受け付けられないので、注意してください。郵送での申請も可能なので、使わない手はありません!
(※2)人間科学部通信教育課程学生、委託履修生、科目等履修生、日本語教育研究センター所属学生、交流学生および外国人特別研修生は除く。
(※3)医科医院(11医院)、歯科医院(13医院)および薬局(4局)と協定契約を締結しています。一覧はこちらから。
(※4)各キャンパスの申請窓口や、取扱時間についてはこちらを確認してください。
(※5)例えば2025年4月に受診した場合、2025年7月10日が提出期限となる。
健康的な食事と生活リズムを整えられる 100円朝食
例年何百人もの早大生が利用する大人気イベントで、 2024年度は大隈ガーデンハウスと理工カフェテリアで実施しました。学生証の提示で、定食かカレーのどちらかを選び、100円で食べることができます(※6)。定食は、みそ汁、ご飯、おかず一品が付いていて栄養バランスもバッチリ。朝からあまり食べられないという人は、ご飯の量を調整できるので心配しなくて大丈夫。1限が始まる前の、朝7時50分~8時45分で実施しているので、「100円で朝食が食べられるなら、いつもより早く起きて大学に行ってみようかな?」と思ってくれるとうれしいですね。
2025年は6月末に実施予定で、2025年12月には学食で小鉢を1品無料で食べられるサービスも実施予定です。XやInstagramでイベント内容を発信しているので、見逃さないようにチェックしてください!
(※6)現金のみ。
写真左:2023年5月に実施された100円朝食の様子。行列ができ、人気の定食は早くに売り切れてしまったそう
写真右:カレー(中サイズ)と牛肉コロッケのセット
健康に関する不安を解消できるイベントを多数開催!
学生早健会では、早大生の役に立つイベントを開催しています。これまで開催したイベントで印象に残っているのは、2024年7月に実施した『がん予防への第一歩 子宮頸がんと予防法を学ぼう!』です。日本では、子宮頸がんワクチンがどのようなワクチンかよく知らないという不安や副作用への懸念から、接種を避ける人が多いことが課題となっています。そこで、医師からの詳しい説明を聞いて不安な点を解消し、正しい知識を身に付けることを目的として企画しました。このイベントには、パートナーを連れて参加する人もいて、学内で気軽に参加できる雰囲気を作ることができました。
他にも、民間企業とコラボし2024年10月に開催した適正飲酒セミナーでは、20歳未満の1・2年生の参加者を多く含む200名を超える学生に啓発活動を実施でき、大学全体の健康増進に寄与できたのではないかと感じました。今後も、学内の飲酒トラブルの減少を目指し、積極的に働きかけていきます。
2025年5月末には、姿勢と健康に関する体験型セミナーを開催予定です。皆さんの参加を待っています!
イベントの様子
写真左:「がん予防への第一歩 子宮頸がんと予防法を学ぼう!」(2024年7月)
写真右:「〜正しく、楽しくお酒を知ろう! 〜 キリンビール適正飲酒セミナー With お笑い工房LUDO お笑いライブ!」(2024年10月)。対面とzoomのハイブリッド方式で開催した
【早稲田大学学生健康増進互助会】
学生早健会のSNSでは、イベント情報や健康知識をチェックできます。また、学生早健会は学生委員を通年で募集中! 興味がある人は、SNSから問い合わせてください。
X:@soukenkai_wsd
Instagram:@soukenkai_waseda
読者モニターが選ぶ! 知っておきたい3つのサービス
『早稲田ウィークリー』早大生読者モニターに「学内で活用している、また早く知りたかったお勧めの3つのサービス」について、アンケートを実施。特に回答が多かった3つを紹介します。
コピー機
「レジュメを印刷したい!」と思ったときなどに便利な、コンピュータールームに設置されているコピー機。コピー機が設置されているコンピュータールームは、こちらから確認できます。ただし、印刷紙は持参する必要があるので注意! その他、学内のコンビニでは有料で印刷することができます。
また、早稲田キャンパス8号館地下1階、戸山キャンパス学生会館1階奨学課前と戸山カフェテリア、西早稲田キャンパス51号館2階学生ラウンジ前には、無料で印刷ができるタダコピが設置されています。コピー・プリント用紙の裏面に広告が掲載されているので、印刷の目的に合わせて活用してください(※7)。

早稲田キャンパス8号館地下1階の階段横にある
(※7)医療費給付制度の申請時には、タダコピによる領収書コピーの提出は受付できません。
トレーニングセンター・リフレッシュスタジオ
戸山キャンパスに、格安で使用できるトレーニングセンター(学生会館地下2階)とリフレッシュスタジオ(早稲田アリーナ地下1階多目的運動場)があることを知っていますか? トレーニングセンターは年間登録料4,500円、リフレッシュスタジオは登録日からその年度末まで1,500円で使い放題。空きコマや授業後に、一汗流すのにぴったりです!
国立科学博物館パートナーシップ
「学生証を使ってできることをもっと早く知っておきたかった!」という声が多数。ぜひ知ってほしいのは、「国立科学博物館大学パートナーシップ」です。国立科学博物館窓口で学生証を提示すると、常設展は無料、特別展は割引料金になる他、国立科学博物館が開講している各種講座にも優先的な受け入れにより特別料金で受講できるなど、さまざまな特典があります。何度でも在学中に訪れて、有効活用してください。
撮影:番正 しおり
【次回フォーカス予告】5月12日(月)公開「大学院特集」