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アカデミックな本格ボランティア「ワボプロ」始動 “本気”問われる5つのプロジェクト

メンバー募集説明会に参加した学生

早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)は2017年4月、同センター教員の学術的な専門性を生かし、その指導の下で本格的なボランティア活動を行う「早稲田ボランティアプロジェクト(以下、ワボプロ)」を新規プロジェクトとして開始しました。

ワボプロは指導教員の学術的な専門性を背景に活動する五つのプロジェクトで、学生だけでは踏み込む事が難しい場所・分野で、学生自身がアイデアを練り主体性を持って取り組みながら教員から専門知識・技術を学び、責任を持って現地に貢献するとともに、自己成長していくことをサポートします。

カンボジアでのプロジェクトを担当する島﨑裕子助教(左奥)

プロジェクトは日本の農山村における獣害問題に取り組む「狩り部」、障がいと共に生きる人々のスポーツ活動支援を行う「パラリンピック・リーダープロジェクト」、演劇を通じてコミュニティー内の潜在的な課題を発見し、住民自身が解決する方法を導き出す手助けをする「act あくと~他者の支えになる演劇プロジェクト」、カンボジアで弱い立場に置かれた子どもたちを支援する「Bridge-Rights of the Child-」、島根県海士(あま)町とブータンを舞台に地方創生へ貢献する「海士ブータンプロジェクト」の5分野です。

4月14日(金)には早稲田キャンパス99号館早稲田STEP21で、各分野の担当教員による新メンバー募集説明会が行われ、多くの学生が参加しました。担当教員の一人である岩井雪乃准教授は「指導教員の後ろに付いて行くのではなく、学生の持っている力をいかに社会貢献につなげるか。学生のアイデアやチャレンジ精神に期待している」と、参加学生に呼び掛けました。

ワボプロについて興味のある学生は、WAVOCお問い合わせフォームから連絡してください。

狩り部

iwai指導教員:岩井雪乃准教授

Webサイト:狩り部

タンザニアでは農作物を荒らすアフリカゾウに住民が苦しみ、動物と人間の共生の在り方が問われていますが、日本の農村でも同じことが起きています。過疎高齢化が進む農山村では畑を荒らすイノシシ・鹿・猿への対策が進まず、猟師不足が深刻化しています。「狩り部」では野生動物による被害の実態について学びつつ、大学生にできることを模索します。活動地は千葉県鴨川市で、地元の猟師や農家が指導してくれます。

昨年、私は猟師の資格を取得しました(参照:めざせ女猟師)。狩猟は肉を自給する手段でもあります。自然の恵み・脅威を学び、動物を「殺す」の対局にある「生きる」ことについても深く考える機会になると思います。

「狩り部」メンバー募集説明会
  • 日時:5月8日(月)18:15~18:45
  • 場所:早稲田キャンパス99号館早稲田STEP21 ボランティアセンター3階会議室

パラリンピック・リーダープロジェクト

指導教員:兵藤智佳准教授

Webサイト:パラリンピック・リーダープロジェクト

障がいを持つアスリートを支援しつつ、アスリート以外の障がいを持つ人も持たない人も、誰もが自分らしく生きられる社会を大学生と共に作っていくプロジェクトです。学生たちが自分たちでどのようなことをするのかを決めていくプロセスそのものがボランティア活動といえます。

東京パラリンピック出場を目指しているアスリートたちと合同で合宿をします。アテネ・ロンドンパラリンピックに車いすマラソンで出場した花岡伸和(はなおか・のぶかず)さんや日本財団パラリンピックサポートセンターが協力していただけることになりました。合宿では当事者と共にどのような支援をしていくか行動計画を作ります。「取りあえず」ではなく、来年の3月までしっかりと参加できる本気の学生を求めています。

ロンドンパラリンピック 車いす男子マラソン で力走する花岡伸和さん(先頭)=共同

act あくと~他者の支えになる演劇プロジェクト

指導教員:石野由香里助教

Webサイト:act あくと~他者の支えになる演劇プロジェクト

このプロジェクトは演劇が持っているパワーや機能を抽出して、演じる事で他者の立場に立って衝突の原因を浮き彫りにし、人と人との関係を紡ぎ直します。日常の何気ない瞬間を演劇にすることで、見過ごされがちな他者の声を明らかにするのです。プロジェクトでは八王子市の団地を中心に学校・病院などさまざまなコミュニティーに行き、課題を発見し、現場の人々と協力して解決方法を提示していきます。

演劇というとほとんどの人は自分とは関係のないことと思うかもしれませんが、この方法は社会人になっても、あらゆる分野の課題に対応できる方法です。今後、絵画・造形作品・写真・映像など他のアート分野とのコラボレーションも考えています。

プロジェクトの様子

Bridge-Rights of the Child-

指導教員:島﨑裕子助教

Webサイト:Bridge-Rights of the Child-

カンボジアでは貧困を抱えた子どもといってもさまざまな側面があります。食べるものがないという「経済的側面」、学校や病院に行けないという「社会的側面」などです。現地に行って複数の側面を捉え、補完し合って考えていくのがこのプロジェクトです。

学生は「自分の価値観は絶対ではない」ということを基本理念として現地に入ってください。他者から学んで、“気付き”を双方間で引き出して共に創り上げ、現地の文化や人々、地域に対して、敏感にアンテナを張り、“自己満足の国際協力”という落とし穴に陥らないようにしてください。常に「なぜ」を考え、国際開発とは? 国際協力とは? といった問いへの自らの回答を模索してください。

カンボジア1

貧困といってもさまざまな側面を持つカンボジアの子ども

「Bridge-Rights of the Child-」メンバー募集説明会
  • 日時:5月19日(金)18:30~19:30
  • 場所:早稲田キャンパス3号館 607教室

海士ブータンプロジェクト (略称:アマタン)

指導教員:平山雄大助教

Webサイト:アマタン

「国民総幸福量(GNH)の最大化」という独自の開発目標を掲げて国づくりを行っているブータンは、世界各国から注目される存在となっています。しかし、近代化に伴う人口の一極集中などで地方は元気がなく、日本の地方が抱えている問題との共通点がたくさんあります。

アマタンでは、第一に地方創生の「挑戦事例」を数多く有する島根県海士町における就労体験を通して、地方の課題とそれを打開する施策を学びます。第二にその学びをブータンで応用・実践し、同国が抱える課題に一石を投じていきます。プロジェクトを通して学び得た知見を海士に還元すること、そしてそれを自身のボランティア実践やこれからの生き方につなげることなどを目標に掲げ、アマタンを始動します。

WAVOCの多彩なボランティア活動

WAVOCにはワボプロの他に、16の公認プロジェクト、早稲田大学公認サークル(ボランティアカテゴリー)22団体による活動、三つの東日本復興支援プロジェクトがあり、約1200名の学生が参加しています。また、授業科目としても21の全学オープン科目があり約2000名の学生が受講しています。

4月5日(水)には、ボランティア活動に興味がある学生と既にボランティア活動をしている学生が、カフェ感覚で気軽に交流する「ボラカフェ」が早稲田キャンパス3号館で開催され、各団体のブースに多くの新入生が訪れていました=写真

また、4月22日(土)には、早稲田キャンパス国際会議場井深大記念ホールで「ボランティアプレゼンコンテスト」が開催され、各プロジェクト団体・公認サークルが「ボランティア活動を通して社会に貢献できたこと」をテーマに、プレゼンテーションを行いました。

 

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