平山 雄大 HIRAYAMA, Takehiro
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター講師(任期付)。研究者データベース
人生の転機とWAVOCへの道のり
1つ目は、18歳のときに訪れたインド。初海外・初一人旅で、1ヵ月半に渡って各地をさまよい歩き、未知の場所へ行く楽しさ、異なる価値観や文化に触れる面白さにすっかりはまってしまいました。その後、学生時代を通して東南アジア・南アジア・中央アジア各国を中心に旅を繰り返し、「世界は広く、本当にいろいろな人がいる!」ことを知りました。
2つ目は、WAVOCとの出合い。特に2006~2008年度に開講されたWAVOC提供科目「地球体験から学ぶ異文化理解―ブータン王国での実践を通して学ぶ―」で3年間TAを務めた経験は、その後ブータン研究の道に進む直接的な契機となりました。加えて、同時期に内閣府の青年国際交流事業に関わるようになったこと。活動を通してたくさんの仲間を得て、人の繋がりの連鎖が起きていきました。
早稲田大学教育総合研究所で助手として働いていたときに教員公募に応募し、採用され、今度は教員という立場でWAVOCに帰ってまいりました。
自分にとってのWAVOCの魅力は?
- 「理論」と「実践」の結節点であり、「大学」と「社会」の結節点であること。
- 世界が広がる場所であること。
- 可能性の宝庫であること。
授業や活動するうえでのこだわりは?
漠然とした興味関心を学術的な課題として組み立てる力、自分と異なる意見や考えを持つ者を理解する力、獲得した知識や経験を次に繋げる力を育むことを特に目指しています。
学生たちに対して思うことやメッセージ
批判的な視点・思考を忘れずに。そして失敗を恐れずに。とにかくいろいろなことに挑戦して、失敗を繰り返して、そこからの学びを大切にしてほしいです。
今後、WAVOCで実現したいこと
一学生としてWAVOCの活動に携わった経験を大学教育に還元・応用することを通して、WAVOCの発展に寄与したいと思います。
担当授業・プロジェクト(2019年度)
- 体験の言語化‐世界と自分― 07(春クオーター)、10(春クォーター)
- ブータンから学ぶ国家開発と異文化理解 1(春クォーター)
- ブータンから学ぶ国家開発と異文化理解 2(夏秋期)
- 海士の挑戦事例から学ぶ地域創生 1(春クォーター)
- 海士の挑戦事例から学ぶ地域創生 2(夏秋期)
- NPO・NGO論とボランティア(春学期)
執筆・執筆協力・モノグラム 等
- 『地球の歩き方』編集室編(高橋洋、平山雄大編集執筆)『地球の歩き方D31 ブータン(2018~2019年版)』ダイヤモンド社、2018年3月。
- 平山雄大「ブータンにおける初期近代教育事情の解明―近代教育50年史―」京都大学ヒマラヤ研究会、京都大学ブータン友好プログラム、京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院『ヒマラヤ学誌』第17号、162-173頁、2016年3月。
- 平山雄大「GNH「誕生」を巡る基礎的文献研究」日本GNH学会『GNH(国民総幸福度)研究』第3号、9-35頁、2016年3月。