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【正課の取組】体験的学習科目「狩猟と地域おこしボランティア」─ 2025年度秋学期 ─第2回 丹波山村マスコット・タバスキーを探せ!

【正課の取組】体験的学習科目「狩猟と地域おこしボランティア」
─ 2025年度秋学期 ─第2回 丹波山村マスコット・タバスキーを探せ!

文化構想学部3年 渡部心香

丹波山村公式サイトより引用

皆さんは「タバスキー」をご存知だろうか。

タバスキーとは、山梨県丹波山村(たばやまむら)のマスコットキャラクターである。
コンテンツ溢れる現代のインターネットにおいて、わざわざこの記事を開いている読者の中には、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。

……。
…………。

可愛い!!

そう、このタバスキー、絶妙にゆるっとしたデザインで、とても可愛いのである。
正直に言って、丹波山村という小さな村で、こんなに愛らしいキャラクターに出会うなんて予想だにしていなかった。

タバスキーに心奪われたのは私だけではない。全国町村会公式サイトによると、タバスキーは「姿形がかわいいと村内外、老若男女から大人気で、丹波山村をアピールするために大活躍」しているとのこと。こんなに可愛いのだ、さもありなんである。

タバスキーって?

のめこい湯の掲示

そもそも、タバスキーとは何者なのだろうか。

村民と観光客の憩いの場、温泉「のめこい湯」にあった説明書きによると、タバスキーは以下のようなキャラクターらしい。

丹波山村公式マスコットキャラクター「タバスキー」が誕生したのは平成9年(1997年)10月。
 丹波山の「丹」の文字をモチーフにしたUFOのような形と「アダムスキー型」にもかけ「丹波山が好き~」という思いで「タバスキー」と名づけられました。
「TABASKY」という名前から東欧の人かな?と思いますが、どうも宇宙からやってきたみたいです。
 そのカワイイ姿は村内外から大人気で、丹波山村をアピールするために大活躍しています。

【タバスキー誕生秘話】
 タバスキーは地球から何億光年も離れた惑星で生まれました。ある日、憧れの地球旅行に旅立ったタバスキーは、富士山上空で迷ってしまい丹波山村に不時着したところを村人に助けられました。
 それ以来、タバスキーは丹波山村の人と自然が大好きになり住み着くことになりました。
いつもは黄葉したブナのように鮮やかな黄色のタバスキーですが、空で雲と遊ぶ時は青空の色、木陰で昼寝する時は新緑の色、お花といっしょに風にゆれる時はピンク色、清流でヤマメと泳ぐ時は銀色…と、体の色が自由に変えることができます(筆者注:原文ママ)。
 すっかり丹波山人?になってしまったタバスキーですが、みんなが遊びにきてくれるのを願っています。

「丹波山が好き~」だからタバスキー。なんて愛らしく、「丹波山のキャラクター」とわかりやすい名前なのだろうか。

今回はそんなタバスキーを追いながら、丹波山村を紹介していこう。

どこにいる?

村内で発見!

タバスキーは一体どこにいるのだろうか。マスコットというからには、絶対にどこかにいるはずだ。そう思って村内を散策しながら探してみると……

いた!

じっと見ている

街灯の上にちょこんと乗って、我々を見下ろしている。あるいは丹波山の自然を眺めているのかもしれない。

この街灯タバスキーは他にも複数おり、村内のあちこちで見かけることができた。

高いところ怖くないの……?

どーこだ

さらに散策を続けていくと、旧村役場前に停まっていたバスにもタバスキーが!

以前はこの地にあった村役場は、2023年に新庁舎となって別の場所に移転したのだそうだ。
そんな新庁舎でも、タバスキーが村の人々を見守っている。こちらは役場入口から奥、2階へ上がる階段の写真である。

そしてこちらは、二階のキッズスペースにあったウクレレの写真。役場からも推される愛されキャラのようだ。

ちなみにこの丹波山村新役場、JR奥多摩駅発で丹波山方面へ向かうバスの最終目的地となっている。丹波山村へ繋がるバスはこの西東京バスのみであり、山梨県にあるにもかかわらず、東京方面からしか公共交通機関でアクセスできないのである。
村自体がザ・山間の集落といった感じで、先生は「山に張りつくように家や畑がある」と表現していた。

ローラーすべり台にも

丹波山村には、日本最長級のローラーすべり台がある。複数人で連結して滑るとなかなかスリリングだと先生から伺い、ジェットコースターが大好きな私はワクワクしながら向かった。
すべり台に到着すると、ここでもたくさんのタバスキーたちが出迎えてくれる。

受付の足元や……

登り口兼降り口にも

このローラーすべり台は、長さ247m・高低差42mだという。山の斜面に設置されている様子は、一歩間違えれば人界に帰って来られなさそうな雰囲気を醸し出している。受付の男性からの「正しい姿勢で乗らないと最悪骨折だからね」「今シーズンは今日で終わりだけど、まだ一人しか怪我人出てないからね」「頼むよ」という、度重なる念押しに若干恐怖を煽られつつも、胸の高鳴りは増していった。
説明を聞いたあとは、さっそくすべり台へと向かう。すべり台に沿って山道をえっちらおっちら登っていくと、頂上に城が見えてきた。麓から見えていたあのお城はすべり台のてっぺんだったのかと思うと、ずいぶん登ってきたのだと実感した。

入口すぐの登り道。先は長い

頂上付近。この城は冒険丹波山城という名前らしい

途中に掲示されていた観光アンケートの貼り紙にも……

すべり台の注意書きにもタバスキー

滑ってみると、思っていたよりもずっとスピードが出る上、落差もかなり大きい。これをジェットコースターと違って身一つにマットで滑ることになるのだ。すべり台とは思えないほどスリリングで、富士急大好きの私も満足のいく楽しさであった。時間内であれば何度でも滑って良いとのことだったが、今回は時間の関係上2回しか滑れなかった。1回目は6人で、2回目は7人で連結して滑ったが、やはり人が多い方がスピードも速くなり、爽快感があった。うわぁー!とみんなで叫びながら滑り切り、降り口で勢いを逃すようにばたばたと一様に倒れていったのが印象的である。実際に滑っている様子はSNS班や動画班に譲るとしよう。

道の駅にも、のめこい湯にも!

道の駅たばやまや、そこから橋を渡ってすぐの温泉のめこい湯、ここにももちろんタバスキーはいた。むしろ、装飾やお土産として一番タバスキーを見たかもしれない。

道の駅では噂に聞いていた「たばじゃがアイス」を購入した。これは丹波山村の名産であるじゃがいもを使ったアイスで、以前、中央大学とのプロジェクトで作られたものである。今ではすっかり丹波山の名物となっている。舌に載せるとほろりと溶け、植物由来の優しい甘さが口いっぱいに広がる。じゃがいも味というほどではなく、非常にほんのりと風味がする程度である。バニラとはまた違った香りを楽しむことができた。

のめこい湯には、なんと大きなタバスキーがいた。まつげがついていてキュートである。私はスケジュールの都合上、残念ながら温泉をゆっくり堪能することはできなかった。しかし、入浴したメンバーによると「優しい温度感で、いつまででも入れそう」「広くてゆったりした空間で、疲れた体には最高だった」と、大好評であった。次に来たときは、ぜひ温かいお風呂でのんびりと疲れを癒やしたいものだ。

グッズ・デザイン商品も

前述の通り、グッズや装飾にもタバスキーはふんだんに使われている。ここではそんなタバスキーグッズを紹介していこう。
こちらは登山客を意識した大人向け商品。mont-bellともコラボしている!丹波山村は日本百名山の一つ・雲取山をはじめ、飛龍山や大菩薩嶺といった美しい山々に囲まれた自然豊かな土地である。現地活動に参加するときも、電車内から多くの登山客の姿があった。私は高校時代にワンダーフォーゲル部だったこともあり、登山客の装いには非常に懐かしさを覚えた。登山にも行きたいところではあったが、今回は大学の活動ということで断念。後日、個人的に来ようと思う。

ハンカチもある。可愛い

トートバッグも販売されていた。普段使いもしやすそうなシンプルデザインだ

タバスキーが柄になったてぬぐいもあった。さらに値札にもタバスキー

続いてこちらは食品類のお土産コーナー。チョコレート缶やぶどうジュースなど、実に多様な商品にタバスキーは描かれていた。このように、目を凝らして見てみると、いや、もはや目を凝らさなくとも、タバスキーは村のいたるところにいると気がつける。タバスキーはいつも、村の人たちのすぐそばにいるのだ。

チョコマシュマロや麩菓子にもタバスキーがデザインされている

実は早稲田にも

早稲田も好き~になってくれたかな

実は、タバスキーとは丹波山村の現地活動で初めて出会ったわけではない。我々は現地での活動前に、早稲田で事前講義を受けてきている。そこではタバスキーの紹介もなされていたので、正確にはこの事前講義が初対面の瞬間であった。さらに言えば、タバスキーはこの講義「狩猟と地域おこしボランティア」の連絡用グループLINEのアイコンにもなっている。

アイコンになっているのはわせタバスキー。過去の履修生が作成したのだそうだ。早稲田のWとテーマカラーのえんじ色を身にまとい、角帽を被っている。早稲田に出張して、早稲田に染まっているようだ。

おわりに

以上、今回はタバスキーを追いながら、丹波山の魅力を紹介していった。

実を言うと、私は丹波山村を実際に訪れ、タバスキーを何度も見かけるまで、ご当地キャラクターによる地域への貢献度に疑問を抱いていた。キャラクター自体をどこか侮っていた節もあったかもしれない。
予算をかけた割にいまいち人気が出ないという例も見聞きしており、地域活性化にキャラクターが十分寄与できない場合も多いと考えていたからだ。しかし、タバスキーは私のような、最初から村に関心があったわけではない、講義で初めて丹波山を知ったという人間をも虜にしてしまった。

思うに、これは単にタバスキーのキャラクター性が優れているというだけでなく、村の人たちが皆タバスキーを愛し、村の至るところで彼(?)に活躍の場を与えているからだろう。その様子は本記事で扱った通りである。

タバスキーがこの村に「いる」という雰囲気が村全体で作られているからこそ、訪問者はタバスキーを近くに感じ、丹波山村という空間に魅了される。そして、「またあの土地に行きたい」と思う。こうして地域への愛着は芽吹いていくのかもしれない。現に、私はタバスキーグッズを買うためにも、ぜひまた丹波山村を訪れたいと思っている。

キャラクターがその地域に根ざし、たしかに「そこに存在」すること。ご当地キャラクターにとっては、これが第一に重要な要素なのだと気づかされた。タバスキーには、地域振興においてキャラクターを利活用する際のヒントがあったのだ。

みんなで歩いた丹波山村。タバスキーはどこにいるでしょう?

タバスキー以外にも、狩猟・ジビエに関することや、美味しいパン屋さん、狼伝説など、丹波山にはまだまだ魅力がたくさんある。紙幅の都合でここでは扱えなかったが、ぜひ他の履修生の記事や動画、XInstagramといったSNSもチェックしてほしい。もちろん、その後は実際に丹波山に足を運んでみてほしい。

丹波山村は山梨県とは言っても、奥多摩駅からバス1本で行くことができる。東京から電車とバスで3時間と、ものすごく離れているわけではない。ドライブで日帰りで訪れることも可能だろう。都会の喧噪を忘れて、いっとき自然の中で過ごしてみるのはいかがだろうか。

この記事をきっかけに丹波山に興味をもち、丹波山の魅力を体感しにいく人が一人でも増えれば、これほど嬉しいことはない。

参考文献

静岡ライフ「日本一の称号は失ったけど…日本平動物園のローラースライダー 1年4か月ぶりに再開」2024年2月3日(2025年12月11日閲覧)
https://www.shizuoka-life.jp/post-5471/

全国町村会「丹波山村マスコットキャラクター タバスキー」2022年1月31日(2025年12月3日閲覧)
https://www.zck.or.jp/site/local-mascot/22179.html

たばやま観光Navi「遊ぶ」(2025年12月9日閲覧)
https://tabayama.info/hang-out/

Japan Architects.com「丹波山村新庁舎」2023年6月15日(2025年12月10日閲覧)
https://japan-architects.com/ja/architecture-news/gong-gong-shi-she/nha-tabayama-cityhall

丹波山ホームページ「村のプロフィール」(2025年12月3日閲覧)
https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/syoukai/profile.html

丹波山ホームページ「丹波山村役場 住所の変更について」(2025年12月10日閲覧)
https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/oshirase_g/2023-0328-0835-1.html

丹波山ホームページ「ローラーすべり台」(2025年12月10日閲覧)
https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/kanko/suberidai.html

関連リンク

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