The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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【開催レポート】気仙沼つばきマラソン運営支援ボランティア&スタディツアー

【開催レポート】気仙沼つばきマラソン運営支援ボランティア&スタディツアー

WAVOCでは、2024年11月3日(日)~4日(祝・月)に、第41回気仙沼つばきマラソン(11月4日開催)の運営ボランティア活動に参加するとともに、気仙沼市や陸前高田市で震災と復興について学び、考えることを目的とした1泊2日のプログラムを実施しました。

1日目:11月3日(日)

■震災遺構訪問(米沢商会ビル、陸前高田市)
東日本大震災後に震災遺構となった米沢商会ビルを訪問し、所有者でありガイドの米沢祐一氏より、震災発生時から救助に至るまでの実体験と命を守るための教訓について直接お話を伺いました。ビルの屋上に登り津波の到達地点に立つことで、学生たちは実際に押し寄せた津波の高さを体感し、津波が発生した時にどのような行動をとるべきなのか、避難場所はどこなのか、緊急時の避難行動や避難場所を事前にしっかりと話し合っておくことの大切さを学ぶ機会となりました。

■いわてTSUNAMIメモリアル見学
その後、いわてTSUNAMIメモリアルを訪問し、ガイドの案内のもと、震災の記録や復興の軌跡について学びました。展示や映像を通じ、震災の影響が地域に与えた影響や、復興にかける地元の方々の思いに触れる機会となりました。

2日目:11月4日(祝・月)

■気仙沼つばきマラソン運営支援ボランティア
気仙沼つばきマラソンの運営支援ボランティアとして、会場となる気仙沼市立大島小学校に設置されたトイレでの取っ手などの消毒やトイレットペーパーの補充、ゴミステーションでのごみの分別や運搬整理等を行いました。ゴミステーションでは、学生たちが声を掛けるよりも前にマラソン参加者が率先してゴミの分別を行う等、とても協力的に関わっていただきました。また、多くの方々に「東京から来てくれたの?」「ありがとう」といった温かい感謝の声をかけていただく場面もあり、地域の方々と学生ボランティアとの交流の場となりました。

■気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館見学
気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館を訪問し、語り部の話を通じて震災時の出来事や対応、震災から学ぶべき教訓について理解を深めた。震災遺構を目の当たりにすることで、津波の脅威を痛感し、自然災害への備えの重要性を再認識する機会となりました。

参加した学生の声(一部抜粋)
  • この活動に参加する以前に、東日本大震災についてテレビや本で情報として見聞きしたり、被災地をただ訪れたりした経験はあった。しかし、実際に被災した方の話を聞いたことはなかったため、地震の揺れの大きさや津波が迫ってくる速さなどを、カメラ等ではなく人が見て感じたままの様子で知れたことはとても良い経験となった。
  • 私は主に自然災害の恐ろしさと視野を広げる大切さを学びました。震災のあまりにも凄惨な被害の様子や人智を超えた規模感の災害に強く恐れを感じました。震災の様子を見聞きする中で、あまりにも凄惨な光景に現実とは中々感じることができませんでした。また、被害想定を大幅に超えていく津波の高さなど人智をはるかに超える震災に、自然の凄みを再実感しました。このように人智、想像をはるかに上回る震災を見聞きして、あまりにも現実離れしていると感じると同時に、少しでも恐ろしさを体感することができてよかったと強く思いました。
  • 災害であろうと、目の前の困難や悪状況を乗り越えるためにお互い助け合うことがとても重要だと思います。そして、災害の影響を受けても、そこから立ち上がり、普段の生活を戻そうとする現地の人々の話を聞いて、自分もこれからもどんなことに遭っても強く生きていかなければならないこと改めて再認識しました。
  • 津波を間一髪で逃れた生存者の話を聞き、とても胸が痛みました。この話を通して、今自分が持っているものに感謝すること、そして私を愛し、大切に思ってくれる人々に対する感謝の気持ちを改めて学びました。この国・日本の美しさを目の当たりにし、この素晴らしい場所を守るために、自分にできることをしたいと思いました。経済の低迷や高齢化社会といった課題の中で、この国の未来を支える一助になりたいと考えています。  このスタディツアーに参加できたことに、心から感謝しています。津波の脅威を直接目にする機会を得られただけでなく、日本の人々の努力も見ることができました。彼らのチームワークや、壊れたものを一緒に復興し、経験から成長しようとする献身的な姿に深い感銘を受けました。
  • 米沢商店など震災遺構の見学を通して視覚的に津波の高さや勢いを認識し、逃げ遅れたらほとんどの確率で生き残ることはできないと実感した。また米沢さんのご両親が過去のチリ沖地震で津波を経験しているにもかかわらず東日本大震災では津波が再度来る可能性を思い浮かべることができなかった話を聞き、私自身自宅が台地にある安心感から自宅付近では大した被害が起こることはないという根拠のない考えから何も対策をしていないことに気づかされ、防災の意識が高まった。
  • 私はこれまで、東日本大震災の脅威をテレビの画面に映るデータや数字としてしか知りませんでした。今回、被災された方々の目線から2011年3月11日を振り返り、震災の恐ろしさを肌で感じ取ることができました。実際に現地に赴くことでしか感じ得ない被災者の方々の思いを、臨場感を持って理解することができました。同時に、これまで「被災された方々のために何ができるか」と考えていた自分自身の考えの浅さを痛感し、深く反省しました。これからも折りに触れ、私が気仙沼で見聞きしたことを言葉にして周囲に伝えていきたいと思っています。心に残る貴重な体験を頂いたことに感謝しております。ありがとうございました。
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