【開催レポート】高尾の森づくりスタディツアー
学生スタッフ 李 煒桐
2024年4月28日と5月26日、ボランティアセンターは高尾地域で森づくりスタディツアーを行なってきました。各回に学生数名と引率職員1人で、参加しました。今回私たちは、育成しようとする樹木以外の木を切り倒す(除伐)作業を主に行いました。
当日はとてもいい天気に恵まれていて、快適でした。普段は都市で毎日忙しい生活を送っていて、なかなかリフレッシュができないですが、このような自然豊かなところに行くことは、私にとって気分転換にもなりました。高尾駅からバスで20分ぐらいで、私たちが向かったのは「裏高尾」と呼ばれる「こげさわの森」という場所でした。ここは観光客が少なくて、澄んだ水が流れる沢と木下沢林道や眺望を楽しむことができます。森を少し進んだところで、山小屋に着いて、そこで私たちは指導者である NPO法人 こげさわ森林クラブの4名の方と合流しました。代表の花岡さんから簡単な紹介をいただいた後に、準備に取りかかりました。ヘルメットをかぶり、ベルトを巻いた腰の左側には「ヨキ」(斧)、腰の右側に「ノコ」(ノコギリ)を装備すると、気が引き締まりました。

左:「ヨキ」右:「ノコ」
「こげさわの森」の奥に進めば進むほど、道が険しくなったり、木が倒れて道を阻んだりして、普段の登山道と違う景色でした。花岡さんの話によると、作業する森林は東京都民が一息つけるような保健保安林であるそうで、自然をそのまま維持するようにしています。そのため、基本的にチェーンソーのような機械は使わずに、作業しています。目的地に着くと、私たちは四つのグループに分かれて間伐の作業を進めていきました。一見長細くて、成長環境が良さそうに見えた杉の木ですが、途中で枝が曲がったり、他の木との距離が短かったりする木も少なくありませんでした。今回私たちは、樹木の成長環境を保つために、それらの木を切り倒す必要があります。
ただ木を切ると思いましたが、ヨキとノコをそれぞれ使って、木の受け口と追い口を切ります。そしてロープを使って樹木を引っ張って倒すという作業のプロセスでした。想像していた以上にプロセスが多くて難しかったですが、「せーの!」とチームメンバーと一緒に息を合わせながら木を倒したときの達成感を今も鮮明に覚えています。切られた一本一本の木は徒歩道の階段作りとして使われていることもあります。

ステップ1 受け口を作る

ステップ2 追い口を作る

ステップ3 ロープで木を引っ張って倒す
普段森に行く機会があまりありませんが、このような貴重な体験をさせていただいて、とても感謝しています。普段の生活でなかなか感じることのできない、森の中での作業のやりがいと大変さを実感しました。指導員の皆さんからは、樹木や植物についての豊富な知識を教えていただき、森の生態系などの重要性について深く理解することができました。また、自然の中での作業を通して、自然との共生や持続可能な社会について考える良い機会となりました。自然に対して、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
このような素晴らしい体験をさせていただいた指導員の皆さん、心から感謝を申し上げます。また、参加者の皆さん、ありがとうございました。

指導員の石川さんに森の知識をいろいろ教えていただいた