早稲田摂陵高等学校で「ボランティア講座」を実施しました
学生リーダー 南部
2024年3月11日(月)、大阪府茨木市にある早稲田大学系属校の早稲田摂陵高等学校(以下早稲田摂陵)にて、高校1年生を対象にボランティア講座を実施しました。
この講座は、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と早稲田摂陵との間で毎年行われており、その年度に行われたボランティアプレゼンコンテストの上位入賞団体やWAVOC学生リーダーが早稲田摂陵を訪問し、ボランティアを行うことの意義や学生ボランティアについて紹介しています。
当日の内容としてはまず、早稲田摂陵の生徒が行っている活動についての発表があり、その後にWAVOCの職員によるWAVOC紹介、公認サークルの早稲田大学学生環境NPO 環境ロドリゲスとWAVOC学生リーダーによる発表、といった流れでした。
早稲田摂陵の生徒による発表では、2つの団体から発表がありました。最初の発表では、竹林に関しての活動が報告されました。竹林が持つCO2の吸収能力などのメリットに触れながらも、手入れがされていないと放置竹林として周囲の生態系に悪影響を及ぼすことを指摘し、WAVOC支援サークルでもあるBAM部と共に実際に地域の竹林に赴いて竹の間伐の活動を行っていました。また、そこで伐採した竹を竹細工にして文化祭で販売するなど、持続可能な活動になっていることが素晴らしいなと感じました。
2つ目の発表では、地域や学校内での課題を解決するための活動の発表が行われました。学校内では、自転車通学者のヘルメット着用率が低いとのことで、ヘルメット着用の啓発運動に取り組んでいました。発表の中で、啓発のために生徒が作った動画を流すなどとても面白く工夫されていました。地域での活動としては、WAVOCでも取り組んでいる、子ども食堂に参加したことが報告されました。一番学びを得た活動として子ども食堂を挙げている発表者もおり、有意義な活動であったことがうかがえました。
環境ロドリゲスからの発表では、環境ロドリゲスが行っている活動、メンバーが活動を始めたきっかけ、活動を通して感じた魅力などを高校生にもわかりやすく伝えていました。
WAVOC学生リーダーからは、学生リーダーが行っているボランティア企画の紹介や、学生リーダーがボランティアに関心を持つようになったきっかけ、活動の中で得た学びをお伝えしました。
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当日講演を行った学生の感想
【環境ロドリゲス】
創造理工学部2年 江村 叶・矢野 創大
このお話をいただいた当初は、25 分間も有意義な話ができるかがわからず、少し不安な面もありました。活動紹介のプレゼンは数多くの場面で経験しているため心配なかったのですが、きっかけや学び、ボランティアを推進する趣旨のプレゼンはほぼ経験がなく、一から構成を練ることになりました。その中で、25 分間も自分語りをしていては、聴衆は絶対に飽きてしまうと考え、当事者意識を持ってもらうような発表になるようにすることを心がけました。あらゆるテーマの話をする、たくさん語りかける、目線を配る、CM のように良い点だけを語るのではなくリアルな面も伝えるなど、さまざまな工夫を意識しました。その成果もあって、集中して聞いてくださっている生徒が多く目に入ったように感じます。加えて、先生方も好評をくださって、入念に準備した甲斐があったなと感じました。私たちの成長や回顧のきっかけになり、貴重な機会をいただけたことに改めて感謝申し上げます。また、生徒の皆さんにとっても何かのきっかけになれば嬉しい限りです。
【WAVOC学生リーダー】
文化構想学部1年 南部 耀之介
今回、早稲田摂陵で開催されたボランティア講座に、発表者として登壇しました。これまでこのような大人数の前で発表することがなく緊張していましたが、早稲田摂陵の皆さんがしっかりと聞いていてくれて話しやすかったです。
生徒さんの中でもまだボランティアをしたことがない人が多いとのことでした。ですので、私がボランティアをしたことがなかったころに、どうしてボランティアに参加しようと思ったのか、そこでどのような経験をしたのかを中心に話をさせていただきました。真剣なまなざしをこちらに向けてくださる生徒さんもいらっしゃってとてもうれしかったです。
質疑応答の時間でも、「短い時間でもできるボランティアは何か」など、これから実践しようとしてくれていることが伝わってくる質問もいただき、良い影響を与えられたのではないかと安心しています。
また、早稲田摂陵の生徒の取り組みの発表を 2 団体からしていただきました。竹林の整備や子ども食堂など地域に根差した活動や、自転車ヘルメット着用率の向上を目指した学校内での活動など、非常に興味深い発表でした。
もうすでに生徒の間でボランティア活動をする機運は高まっているなと感じました。その流れに私の発表が貢献できていたなら幸いです。
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■講演を行ったサークルについて
環境ロドリゲス
私達環境ロドリゲスは「学生が主体となって、多様なアプローチから環境問題の解決に貢献する」を理念として活動しています。環境ロドリゲスの特徴は、「環境×○○」というテーマごとに分かれて活動していることです。現在は「里山」「海」「早稲田」「地域活性」「教育」「商品開発」「キャリア」という 7 つの企画が活動しており、自分の興味のある分野で、学生ならではの目線で環境問題と向き合うことができます。
学生リーダー
WAVOCで教職員と共に本学のボランティア・社会貢献活動を創りあげる学生スタッフです。
学生目線でボランティア活動を企画・実施し、本学の社会貢献活動を推進しています。
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