The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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つながり~子孫に返す地球とともに生きる~ 【富良野スタディツアー活動報告】

つながり~子孫に返す地球とともに生きる~

文学部1年 脇舛 美菜

これまでの人生で木と対話したことがあるだろうか。季節の香り、空の色、食べ物の味、土の触感、その一つ一つに触れ、感動、感謝したことはあるだろうか。東京に住む私たちは日々の生活で自然に触れる機会も五感を研ぎ澄ませて生活することもほとんどなく、その感覚を忘れて何気なく暮らしている。北海道、富良野。北の大地の真ん中で私はこの夏、生きていくうえで大切なこと、忘れてしまっていたことと出会い、自分と社会を見つめ直すきっかけを得た。

1日目は地球と自然について学んだ。46億年の歴史の中で地球は数多くの変化を経験してきた。それとともに、何年もかけて気候も変動し、多くの生き物が生死を繰り返してきた。私たち人間が生きてきたのはたった20万年。そのほんの短い期間だけで私たちは自然を破壊し、自分たちの豊かで楽な生活ばかりを追い求めて地球の環境を大きく変えつつある。そして、自然の感触、四季の移り変わり、さらに自分たちの感性すら忘れてしまいかけている。「環境問題について考えてください。」そう言われてまずは何を思い浮かべるだろうか。二酸化炭素の排出を減らすこと、それもそうかもしれない。だが、まずは地球の歴史や自然というものをもう一度思い出すことも必要なのではないだろうかと思った。

2日目から3日目の朝にかけて、電気、ガスの無い生活を行った。水も一人一日4リットル、少ないと思った。限界生活だと思った。だがその4リットルを無駄にしないよう考えて使えば生活はできた。電気がなく真っ暗だったが、見たことのないような星空のもとで食べた料理はどれもおいしく、自然に対する感謝の気持ちが込みあがった。どれほど私たちが自然から離れ、時に自然を頼りすぎ、その恩を返せていないか。46億年の地球をいともかんたんに壊してしまう私たち。
「環境を考えていかんとあかん」
1日目のインストラクターの言葉を身をもって感じた体験だった。

 ジャガイモの収穫とブドウ狩りも体験した。楽しいと思う反面、この大変な作業を少ない人数で毎日行っている農家の方々はすごいと思った。天候にも病気にも左右される作物は農家の方々に大切に育てられ、その苦労をほとんど知らない私たち消費者のもとに届いている。私は今まで「食べ物に感謝する」というと、犠牲になった動物や野菜のことを思っていた。しかし、それだけではなく、やはりここまでその食物を届けてくださった生産者の方へも感謝しなくてはと思った。当たり前のように並ぶ店の食品があるのは生産者の方々の支えがあってなのだと改めて実感した。

 私たちは一人では生きていけない。自然、人、どれか一つでも欠けてしまってはいけない。そしてその恩は未来の世代へと返していかないといけない。私たちは最終日に木を植えた。それはここで学んだことを自分が忘れないためでもあり、将来の世代に少しでも緑が残るようにという思いを込めたものだった。

「富良野スタディツアー」
テレビドラマ『北の国から』(フジテレビ系列)などで著名な作家・倉本聰氏が主宰する「富良野自然塾」と、WAVOCが共同で主催する3泊4日のプログラムです。
富良野の大自然を五感で感じながら環境について学ぶ「環境教育プログラム」、富良野の地に根付く演劇的手法を用いて現地の風土を感じる「表現ワークショップ」、そして電気やガスのない中でエネルギーに頼らない原始的な生活を送る「生活体験プログラム」など、富良野の地ならではのさまざまな体験をします。
また、富良野で活躍する卒業生から、農業やまちづくり、地域交流事業について学びます。

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