【科目紹介】社会問題とボランティア1&2(担当:二文字屋脩)
「社会問題とボランティア1」
<水曜4限・春クオーター・1単位>(二文字屋)
https://www.wsl.waseda.jp/syllabus/JAA104.php?pKey=9S090102960120199S090102969S&pLng=jp
「社会問題とボランティア2」
<水曜4限・夏クオーター・1単位>(二文字屋)
https://www.wsl.waseda.jp/syllabus/JAA104.php?pKey=9S090102970120199S090102979S&pLng=jp
◆担当教員による授業紹介
「ホームレス」と聞いてどのようなイメージを持つでしょう?誰でも「ホームレス」と呼ばれる人を見かけたことがあると思います。実際、都市部において、「ホームレス」という存在は遍在しています。ただ、「彼ら/彼女ら」をよく知る人は(意外と?)少ないのではないでしょうか? なぜ、彼ら/彼女らは「ホームレス」になったのか。彼ら/彼女らを取り巻く状況はどのようなものなのか。
本科目はそんな素朴な疑問を知識と経験の双方から問うことで「近くて遠い存在」であるホームレスとその生活について理解を深めることを目的としています。
「社会問題とボランティア1」では、そもそも「ホームレス」とは誰なのかという基本的な問題から出発し、社会問題としての「ホームレス問題」の歴史的背景や構造的要因について理解することを目指します。また、都内で行われているホームレス支援活動に参加することでホームレスの現場についても理解を深めていきます。
「社会問題とボランティア2」では、実際に路上生活を送っている(いた)方々をゲストスピーカーとして招いて話を聞き、「路上で生きる」についてディスカッションやグループワークを取り入れながら受講者全員で考えていきます。また、他者であるホームレスを鏡像として、私たちの生のあり方(ホーム)をも問い直していくことを目指します。
◆2018年度履修生の声
ホームレスってかわいそう。
彼らはどうしたら自立できるのだろう。
助けてあげたい。
もしあなたがホームレスについてそう思っていたら、ぜひこの講義をおすすめします。
この講義では、一般的に「かわいそう」と思われている路上生活者の生き方に迫ると同時に、家に住み、”自立している” 私たちの生き方を客観的に見つめなおします。
実際に路上生活者を教室にお招きし話を聞いたり、炊き出しなどの支援活動にも参加する中で、私の「ホームレスはかわいそう」という考えは大きくひっくりかえることになりました。
都市で生き抜く彼らは、誰よりも強く、そして自由な生き方をしているかもしれない。
今ではそう感じています。
「家に住むか/住まないか」という選択肢の存在に気づき、「家に住む」「自立する」、そんな当たり前だと思っていたことが社会からの「呪縛」だったのかもしれないと、考えるようになりました。
社会問題の解決に熱い志を持つあなたにこそ、ぜひ受けてほしい講義です。
全力で、おすすめします!
村岡夏帆(2018年度卒業)