早稲田摂陵中学校・高等学校で「ボランティア講座」を実施しました
2018年11月15日(木)、WAVOC公認プロジェクトによる「ボランティア講座」を、大阪府茨木市にある早稲田大学系属校の早稲田摂陵中学校・高等学校(以下早稲田摂陵)にて中学3年生、高校1年生を対象に実施しました。参加したプロジェクトは思惟の森の会と気仙沼チームです。
この講座は、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と早稲田摂陵との間で毎年行われており、その年に行われたボランティアプレゼンコンテストの上位入賞団体が早稲田摂陵へ訪問し、ボランティアを行うことの意義や学生ボランティアについて説明しています。
今回講演を行った、思惟の森の会の菅さんは、ボランティアは自分の身の回りにあるということを、酒井さんは摂陵中学校・高等学校の卒業生の視点から伝えたいことを、気仙沼チームの渡辺さんは、ボランティアをはじめたきっかけについて語ってくれました。
WAVOCはこの他にも中高生向けに学生ボランティアプロジェクトがプレゼンをする機会を数多く設けることで、中高生のボランティアマインドの醸成に力を入れています。
当日講演を行った学生の感想
思惟の森の会 幹事長 早稲田大学社会科学部 3年 菅 新汰
中高生にボランティア活動について話すということで、プレゼンにおいて一番気を付けたことは、中高生にとってボランティアが他人事にならないようにということでした。大阪の生徒にとって私たちの活動地である岩手県というのは遠い存在です。そうした中で、クイズ形式にしてみたり、様々な工夫を取り入れて発表できたことは自分よがりの発表にならず、相手の視点に立ってものごとを伝えられたかなと思っています。中高生は勉強に部活と忙しいですが、身の回りの人への気遣いや、ちょっとしたお手伝いも立派なボランティアです。ボランティアという言葉にとらわれず、身の回りの社会に関心を寄せていくことが大切だと思います。
思惟の森の会 早稲田大学社会科学部 2年 酒井なつめ
早稲田摂陵の生徒さんにサークルについての講演をさせていただけると聞いて、普段は中高生を対象とする機会はなかなかないので内心戸惑いました。せっかく中高生に聞いてもらうので普通に紹介をしてもつまらないだろうということで質疑応答形式にしてみました。回答してもらう中でいろいろな視点から理由づけをしている生徒さんや驚くような回答をする生徒さんがいてとても興味深かったです。中高生に講演させていただくことができ、なにより母校である摂陵で後輩に向けて何かを伝えられたというのは光栄なことだったので貴重な経験ができて良かったです。今後も人に面白く話せるような経験をより増やしていきたいです。
気仙沼チーム 早稲田大学 政治経済学部 1年 渡邉 一正
今回の講座では、ボランティアを始める前段階として「興味を持つ」ということに焦点を当ててお話をさせていただきました。それは単純なことではありますが、興味を持つことでより深く知りたいと思うことができますし、みんなに伝えたいと思うこともできます。ではそのために自分に何ができるか。おのずと課題も見えてくることでしょう。課題に取り組んでいくうちに、今度は興味がある分野のより多面的な側面にであうことができます。ボランティアの面白さの本質はそこにあるのではないかと僕は考えます。大勢の前できちんとプレゼンをするのは初めての経験だったのでなかなか緊張しましたが、摂陵のみなさんが予想以上に真剣に聞いてくださったので、溢れる熱意を感じ取り、こちらも励まされました。このような機会に恵まれたことに感謝します。
講演を行ったプロジェクト概要
思惟の森の会
私たちは岩手県田野畑村で50年間「育林活動」と「地域交流」をつづけているサークルです。農業・林業・漁業・酪農と一次産業すべてに触れられるという魅力があります。また、仲間との寮での生活、薪から火を起こし料理をしたり、村の方との親睦を深めたりなど、普段体験することのできないことを通して様々なことを学べます。男子も女子も仲良く活動しています。
気仙沼チーム
気仙沼チームは、東日本大震災をきっかけに、早稲田大学と宮城県気仙沼市のつながりから発足し、震災発生直後から継続的に、気仙沼を拠点とした復興支援活動に取り組んできました。仮設住宅や災害公営住宅でのお茶会、イベント運営のお手伝い、観光キャラクター「ホヤぼーや」のアテンドのほか、気仙沼フェアなどメンバーの発案による多彩な企画も行っており、気仙沼がより活気あふれる元気な街になるよう気仙沼でも東京的でも精力的に活動しています。