「体験の言語化」ってどうやるの? 体験型セミナー報告

参加者に自らの体験を「ふりかえ」ってもらいました
イベント名 | 体験型セミナー「体験の言語化」ってどうやるの? |
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開催日時 | 2017年1月12日(木) |
会 場 | 早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館202教室 |
参加人数 | 23名 |
主催者 | 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター (WAVOC) |
【当日の様子】
18:15 開場
18:30~18:45 趣旨説明(WAVOC教員:岩井雪乃)
18:45~19:45 実践!「体験の言語化」(WAVOC教員:兵藤智佳)
19:45~20:30 ディスカッション(WAVOC教員:岩井・兵藤、外部アドバイザー:和栗百恵(福岡女子大学)・河井亨(立命館大学))
司会:河井亨(立命館大学)
【セミナーの様子】
本セミナーは、全学の学生を対象とした科目「体験の言語化」の開発過程をまとめた書籍『体験の言語化』(成文堂)の出版記念として開催されました。
趣旨説明では、WAVOC教員の岩井雪乃准教授より「体験の言語化」が開発された理由や開発までの経緯が説明されました。また、過去の受講生の受講前後の様子をまとめた動画を上映し、「体験の言語化」を受講した学生がどのように変化するのかも示されました。
これまでに「具体的な手法をより詳しく知りたい」「実践する場面を見たい」という要望が多数寄せられていました。そのため、実践!「体験の言語化」ではWAVOC教員の兵藤智佳准教授がファシリテーターとなって、手法の重要部分である「自分の気持ちを言葉にする」「気持ちの背景にある社会課題を発見する」の実演が行われました。実演後には、セミナー参加者にも手法を用いて自らの体験を「ふりかえ」っていただきました。参加者の方からは、「実際に体験してみることによって、難しさや楽しさに気付けた。またWAVOC教員が実践している様子を見られたことで、授業の具体的なイメージを掴むことができた」という体験型セミナーならではなコメントを多くいただきました。
ディスカッションは、立命館大学の河井亨講師の司会で進められました。「言葉にすることが苦手な学生には、どのように指導すれば良いのか」「気持ちと社会課題を結びつけるには、どうすれば良いのか」等の質問に関しては、授業実践者であるWAVOC教員よりこれまでの受講生の実例を取り上げながら説明がされました。また、「過去の体験を、現在の視点から意味付けを行ってよいのか」という質問に対しては、福岡女子大学の和栗百恵准教授よりJ・メジロ―の変容的学習理論と「体験の言語化」を関連付けながら、解説が行われました。
【参加者アンケートより】
・今後の授業や講義の参考となった。
・その他の手法を学ぶことができるならば、1日かけたセミナーでも参加したい。
・「体験の言語化」では、他者とのインタラクションがある体験を必要としているが、インタラクションがない体験ではどのように体験を「ふりかえ」れば良いのか気になる。
【感想・改善点など】
開始時刻を遅い時間に設定したことは多くの人が参加できることにつながった。一方で、参考に展示していた『ガイドブック』等を閲覧するための自由時間は十分に確保できなくなってしまった。
(早稲田大学国際教養学部2015年度卒 渡邊 翔)
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