The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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<ハッピーハニー通信 9号>とうとう蜂蜜の収穫!トウモロコシも!

●蜂蜜が38リットル収穫できました!

養蜂箱を設置してから3年・・・ようやく蜂蜜が収穫できました!2012年にケニアのNGOに研修に行ったときは、養蜂がこんなに時間がかかる難しいことだとは、よもや思いもしませんでした(涙)

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収穫した蜂蜜を、販売できる商品にするには、清潔な過程で濾過する必要がある。
その様子を、すでに成功している養蜂家から指導してもらう研修

ここまでくるのに、さまざまな苦労があったことが思い出されます。

直射日光の当たる開けた畑の環境ではなかなかハチが入らず、ようやく蜂蜜ができてきたかと思えばハニーバッジャー(ミツアナグマ)に食べられ、人間に盗まれ・・・あるいは、雨が降らなくてハチがいなくなってしまったり、収穫のタイミングがわからず時期を逃してしまったり、収穫したくても防護服の装備がなかったり・・・

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隣村の養蜂家が瓶詰めした蜂蜜。右なら日本でもうれるかな?左はタンザニアジンの空き瓶に入っている(^^;

今年も、11個の養蜂箱がハニーバッジャーに荒らされ、タイミングを逃して収穫できなかった人もいましたが、改善は徐々に進んでいます!セレンゲティの村人たちも、ハチを観察し、生態を学び、つき合い方を習得してきています。それは、簡単なことではありません!成功している養蜂家を研修で訪問した時に、その人も「はじめの2年は収穫できなかった」と言っていました。

とれた蜂蜜は、近所の人にわけたり自家消費していて、まだ売るレベルには達していません。売るためには、精製技術もビン詰めの技術ももっと上げて、品質を高める必要があります。日本で売れるレベルになれるよう、がんばってもらいたいです!日本で売れる日はいつくるのか?

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大豊作のトウモロコシ(白い)

●トウモロコシの大量収穫

こちらもうれしいお知らせです!!ワイヤーの効果で、今年はトウモロコシが大量に収穫できています!!2015年は干ばつで雨が降らず、作物がまったく育たずトウモロコシの値段が高騰して、たいへん生活が苦しくなりました。しかし、今年は雨が順調だったことと、ワイヤーの効果もあって、大豊作でした!

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村人総出でフェンスの設置作業

積極的に対策をしてきた農民のシラスさんは、余剰収穫の約6000kgのトウモロコシを販売し、480万シリング(約24万円)の収入になったそうです!このように高収穫だった農民は数十人~数百人になっていると思います。ワイヤープロジェクトは150万円規模のプロジェクトですので、費用対効果はすばらしいといえます!

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大使に活動を高く評価され、ゾウの置物をもらった

●大使へアピール

2015年12月は、タンザニア大使館を訪問し、バチルダ大使に本プロジェクトの活動を伝えてきました。アフリカゾウによる被害でセレンゲティ農民の生活と生命が脅かされていることを訴えると、大使もゾウ被害問題をすでに知っていて、ゾウの保護活動にばかり援助資金がいくことを嘆いていました。もっと政府に対策をしてほしいと訴えてきました。

●WebジャーナルSYNODOSに掲載

この5年ほど象牙目的の密猟が増加しており、タンザニアのゾウは半減してしまいました。それは、何とかするべき国際的な問題ではありませすが、ゾウが減っても、密猟対策をしても、地域住民には何のメリットもなく、デメリットばかりが増大しています。その実情を指摘しました。ぜひ読んでください!

http://synodos.jp/international/15260

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