The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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何もできない!の迷走からの、再起と気づき。 久保さんの場合

久保唯香 KUBO Yuika

久保唯香
KUBO Yuika

PROFILE

神奈川県立湘南高等学校出身。現在文化構想学部4年。大学1年次より精力的にボランティアやNPO活動、ソーシャルビジネスに取り組む。とにかく行動派だが、過去にコンプレックスを抱えていた一面も。現在大学4年生。卒業後は日本企業の海外展開と対日投資を促進する仕事に就く予定。BOPを含む途上国のビジネス開発支援や調査に携わりたいと考えている。

参加したWAVOCの科目・プロジェクト

  • 日本ルワンダ学生会議

kubo

1.陸上部だったのに、迷走

story_06_01高校は陸上部に打ち込む日々。個人競技だと思っていたけれど、怪我をきっかけに、様々な支えのもと自分が練習や遠征が実現できていたことを実感。大学では人の役に立てるような活動や学びをしたいと意気込み、進学します。

1年の夏休みにはスタンフォード大学連携プログラム、内閣府インターンなどに参加、『日本ルワンダ学生会議』に主体的に取り組みます。ルワンダ学生とこの学生会議のテーマ”相互理解”を、テーマとして共有できても、実践するのが難しい。メールやSkypeを通じて建設的にどんな課題解決ができるか議論していたつもりが、気がつけば「村にヤギを贈ろう」という話になっていたり、上手くいかないこともしばしば。「自分のできることがわからない…」ともやもやしながら、アフリカ渡航を迎えてしまいました。

2.大事なのは、何ができるか < 何がしたいか

ルワンダへ渡航し、現地の学生のギラギラした目に迎えられたとき、私の意識が大きく変わります。”私に何ができるか”じゃ何も始まらなくて、大事なのは”何がしたいか”なのだと気づきました。そして「世界中のパワーあふれる大学生と一緒に、世界を変えるアクションを起こす」という夢ができました。帰国後まもなく、授業でたまたま隣に座っていた学生に誘われたのをきっかけに、彼がバングラデシュの学生リーダーと共に立ち上げた事業『e-Education』の活動に参画。仲間と共にこの事業の実績をプレゼンテーションした結果、いくつかのコンペティションで世界大会に出場しました。アジアやアメリカを渡り歩き、世界中の若きリーダーたちと交流しました。信じられないようなエネルギーに満ちた、彼らに共通していたこと。それは、志をただの考えで終わらせることなく実現させる行動力と、行動を確実な成果に結び付けるしたたかさでした。大学生の私たちが、社会の中で志を持てる場をつくりたいと学生の社会的起業を目指す『Enactus』の早稲田チームを立ち上げたり、日本の学生や企業へ働きかけるプレゼンテーションを重ねたりと、活動の幅もネットワークも、私自身のしたいことも、どんどん広がってゆきました。

3.相手に与えるつもりが、自分の気づきになった

story_06_02課外活動に励む一方で、入学後から悩み、もがいた場所であり、たくさん出逢いと変化をくれた大学のどこかに、等身大の自分を残しておきたい、後輩に何か伝えておきたいという思いが生まれるようになりました。そこでWAVOCプレゼンテーション大会への出場を決意。結果、優勝をおさめ、早稲田渋谷シンガポール校を訪問し、未来の後輩へ、大学生活についてお話しする機会をいただきました。シンガポールではたくさんの出会いに恵まれました。講演後、わざわざ私に声をかけてくれた女子生徒との出会いは特に心に残りました。将来が不安だったのかもしれませんが、話をするうちに涙が流れていて、気づけば私まで一緒に泣いていました。実は私は、学生生活の大半をコンプレックスの中で過ごしました。英語が堪能な帰国子女や外国人、社会経験の豊富な社会人の中に、一人混じらなくてはならないことが多くて、覚えているのはうまくコミュニケーションが取れずにひたすら不安で悔しかったことくらいです。そんなとき私は「自分はできない人間なんだ…」と自分を責めることしかできませんでした。今でも、自信が持てない自分を押し殺して、前に出なきゃいけないこともあります。そんな自分と、目の前の学生が重なりました。でも、どんなに不安であったとしても、私たち学生は挑戦をやめちゃいけないと思います。つらいこともあるけれど、一緒に頑張ろうと伝えられていれば、と思います。

4.日本と世界の架け橋をめざす

学生生活を通して、たくさんの出会いから「意志を共有すること」、「意志を行動にすること」、そして「行動を成果にすること」の難しさと、面白さを学びました。そして、そこで出会ったエネルギーの数々が、これからの社会を動かしていくんだと確信しています。卒業後は就職しますが、多様なエネルギーが渦巻く社会を舞台に、人と組織、組織と社会、いつか日本と世界をつなぐ人へと成長できるように、これからも頑張ります。「これがやりたい!」と思う気持ちに素直になり、行動することが糸口となり、次の出会いやきっかけにつながると思っています。これからも、その糸を確かにつかみ、ひっぱって、紡いでいきたいです。

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