新設された早稲田小劇場どらま館にて、「演劇」という形式と、
「大学という場であること」を活かした公演&ワークショップを行います。
ローマの支配下にあったユダヤを舞台した、スケールの大きな作品です。
WAVOC主催だからこそできる、様々な特徴があるので、是非観に来てください!
詳細・チケット申し込みはこちら:http://nogarenomachi2015.jimdo.com/
開催要項
【公演日程】 2015年11月26日(木)~29日(日)
26日(木)19:00-
27日(金)19:00-
28日(土)14:00-, 19:00-
29日(日)15:00-
<終演後プログラムのご案内>
26日(木) アフタートーク ゲスト:藤井慎太郎教授(早稲田大学文学部演劇映像学コース)
27日(金) アフタートーク 学生出演者による「他者を演じる」経験談
28日(土) 観客参加型ワークショップ あなたも登場人物になれる?(14時の部)
アフタートーク 演出家・出演者と語り合おう(19時の部)
29日(日) 観客参加型ワークショップ 「のがれの町」の創作プロセスを体感しよう。
※尚、内容は都合により変更する可能性があります。予めご了承下さい。
【場所】早稲田小劇場どらま館
http://www.waseda.jp/student/dramakan/access/index.html
<本公演について>
【特徴1】「大学の中にある劇場」…研究と学びの場だからこそ、発信・体験できる内容を「芝居に感動しても、劇場を一歩出たら、日常に戻ってしまう。それでは勿体ないよね」
プロの演劇人と学生、そして教員が話し合いながら、「物語 / 現実」「演者 / 観客」2つの壁を取り払う、新しい演劇体験が出来るワークショッププログラムも終演後に用意しています。
民間の、あるいは公共の劇場ではく、大学だからこそ出来ることを目指して。
【特徴2】社会の見え方が変わる体験…「架空の物語」ではなく自分事として捉える観客参加型ワークショップでは、紀元まもないローマ統治下のイスラエルで生きる人々のリアリティを、現代社会に生きる私たち自身の体験としてなぞり直す方法を試します。また、登場する人物たちの立場に自ら立つことにより、当時の民衆の視点から世界を眺め、感じる体験をします。
【特徴3】いじめ、民族紛争…現代的課題に結びつくテーマ
当時の社会的規範の中で、「罪」を犯したとされた人々が、復讐を免れるために逃げ込める「のがれの町」という、エアーポケットのような、同時に吹き溜まりのような場所。
「のがれの町」は、現代の私たちの社会にも、存在しているかもしれない?他者を排斥し、攻撃しようとする人間の傾向=魔女裁判的な所業について問い直すことにより、今日的課題について考えたいと思っています。
【特徴4】授業、及び課外プロジェクトとの往還…社会的課題解決のための演劇的手法
本企画は、「他者を演じることで相手の立場に立ち、社会的課題を抱える現場を捉え直す」というコンセプトで行っている石野由香里(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教)の授業、及びボランティアセンターの公認プロジェクトと連携しています。
学生たちは、一見、自分の生きる社会とはかけ離れた世界生きる登場人物の視点にいかに立てるか、ということに挑みます。それは、フィクションと現実の橋渡しをする実験でもあります。
(参考:授業詳細 http://www.waseda.jp/top/news/30630
プロセス体験中の学生のブログ http://nogarenomachi2015.blog.fc2.com/blog-entry-3.html)
※公演本編は、プロの役者・演出家を中心に構成されていますが、そこに現実とフィクションを繋ぐ役割として大学生が参画しています。
【あらすじ】
紀元まもないローマ統治下のイスラエル。
農園主の使用人マタテは、てんかんの発作の際、抱いていた農園主の子を井戸に落として死なせてしまう。
当時ユダヤの掟では、殺人の罪を犯した者は、遺族による血の復讐を受けざるを得なかった。
ただし、過失によって他人を死に至らしめた者は、「のがれの町」に駆け込めば、遺族による復讐を免れることが出来た。
のがれの町に駆け込むマタテと、子供を殺され復讐に燃える農場主のシメオン。
掟をめぐって、二人の男が、二つの陣営が、命をかけて言葉をつむぎはじめる。
その掟は、人を生かすのか、殺すのか。
作/演出
ナカガワ マサヒロ(A.S.)
出演者
石野由香里 / 堀 光太郎 / 渡 猛
荒川大三郎 / 山田志穂 / 山中 茂樹
荒井柚香 / 岩田恵美 / 木村和弘 / 小林愛美
佐藤琴音 / 鈴木那奈 / 長崎大志 / 三橋明莉
主催 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター、あくと〜社会とつながる演劇プロジェクト〜(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター公認学生団体)、タブラ・ラサ