みなさんは、ボランティア活動先で心に引っ掛かる場面に遭遇したり、「もやもや」することはありませんか?
現場の人同士や、当事者とボランティアの間にある、目に見えない課題に気づいたり、もっと豊かな対話を生み出す方法があったらいいなと思うことはありませんか?
私たちは、演劇的手法を使って、そのような場を作り出せないかと思い、WAVOCのインキュベーションチームとして実践・開発を始めました。
皆さんの活動先で、この方法が役立てるかどうか…、是非、探りに来てください。
心よりお待ちしています。
開催要項
≪「演じる」ことで発見される地域の課題、生まれる対話≫
ある地域で「よそ者」が見聞きした、「何だか気がかりなデキゴト」の数々。
それを演劇のシーンとして演じたら――?
もしかしたら地域の住民自身が気づいていない、根本的な課題、潜在化していないニーズが浮き彫りになるのではないか。
そして、「よそ者」である私たちが「演じる」という奇妙な試みと距離感によって、住民の間に新たな対話と理解の可能性が開かれるのではないか。
そんな視点でボランティアや地域づくりの現場に関わっている早稲田大学学生+教員のプロジェクトの実践について報告します。
そこには、出会った相手を代弁するという役割を背負って「演じる」学生の姿を通して、これまで見ているようで見ていなかった「自分たち」に気づいていく住民の姿があります。
- 【開催日時】 2014年10月21日(火)19時~21時
- 【場所】 早稲田大学 3号館2階CTLT Classroom 2
- 【主催】 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター
LOHASジャパン研究会(NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム)
「act あくと」 社会とつながる演劇プロジェクト - 【自己負担額】 無料
- 【問い合わせ先】[email protected] (「あくと」代表 柳奈菜)
内容
- 【ミニレクチャー】 社会的課題発見と関係性構築に対する演劇的手法の有効性
(石野由香里 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教) - 【デモンストレーションと事例報告】(「あくと」学生メンバー)
(1)八王子市内の高齢化が進む団地(八王子市内)での住民と学生ボランティアとそれを繋ぐ多機能相談室をめぐって
(2)銚子市内のまちづくりに関する活動(高校生による銚子電鉄を 応援するプロジェクト等)をめぐって
<演劇を通してボランティアや地域づくりの現場に関わる ――「act あくと」 社会とつながる演劇プロジェクト――>
人は自分の世界からしか、ものを見ることはできない。自らの価値観は絶対的な存在となりがちです。
しかし「あくと」は演劇を通して、自らの価値観を問い直し、疑い続ける行為をしています。
ボランティアや地域づくりの現場は、人間そのものが常に関わり、動いているものです。そこで机上の議論を行っても、対象の生活に根差した深さに届かないのではないか。テキストとしてまとめるよりも、効果的な方法はないのか。
「あくと」はそんな疑問への挑戦です。
当事者一人一人の気持ち、当事者同士の関係性、社会の中で俯瞰的に見る社会構造の問題として考える。演劇をつくる過程は、それら大切なものを包含しやすい。人間の営みをシュミレーションできる演劇の手法の挑戦は、そんな思いから始まっています。