【開催レポート】ブラインドサッカー大会の運営ボランティア
学生スタッフリーダー 鈴木 論平
はじめに
2025年6月29日(日)、品川区しながわ中央公園で「ブラインドサッカー東日本リーグ2025 in 品川」が特定非営利法人日本ブラインドサッカー協会主催にて開催され、運営を支援するボランティアに早稲田大学から7名の学生が参加しました。WAVOC学生スタッフリーダーの鈴木が、当日の活動の内容と参加者の声をお伝えします。
活動の様子
私たちの主な活動内容は、「ブラインドサッカー東日本リーグ2025 in 品川」のリーグ戦の運営補助でした。本レポートでは、鈴木(執筆者)の活動内容を中心にご紹介します。
![]() <来場者の案内をしている様子> |
![]() <休憩中に観戦している様子> |
活動の前半では、試合の運営補助を行いました。はじめに行ったのは、私は試合の観戦に来られた方の誘導です。私の役割は、競技を観戦に来られた方のために、観客席への案内やイベントブースの説明をすることでした。ブラインドサッカー東日本リーグは、地域とのつながりをテーマにされていることからも、周辺地域を含む多くの方が観戦に来られているところが印象的でした。
後半では、試合の補助として試合中のボール拾いを交代で行いました。私の役目は、フィールドの外に出てしまったボールの回収でした。ボランティアとしての活動をしながらではありましたが、ブラインドサッカーの試合を間近で見ることができました。
実際に試合を観戦することで、映像では伝わりきらないプレーのスピード感や、パスの精度の高さを目の当たりにし、集中力や判断力の高さを実感しましたまた、声で情報を伝達しながら試合を行うため、ピッチに立つ選手だけでなく、状況を説明し指示を出す役割の人の大切さに気付きました。
活動中は、晴天のため気温も上昇しましたが、交代で休憩をとることで無事に活動を終えることができました。
活動の後半では、試合会場の撤収作業を行いました。競技上には、フィールドのフェンスや観客席、競技を行う物資があり、それらの片付けを行いました。私はフィールドにあるフェンスの撤去を担当しました。フェンスは、競技中に衝突等があるため頑丈で重く、思っていたよりも力のいる作業でした。

<参加者での集合写真>
ブラインドサッカーの体験
ボランティア活動中、主催者の方のご厚意を賜り、ブラインドサッカーの体験をさせていただきました。アイマスクを装着し、ボールの音を頼りにパスを受けました。耳からの情報だけでは、転がってくるボールの予測は難しく、試合を行うことの凄さをより一層実感する機会になりました。さらに、アイマスクをした状態では、周囲のモノに対する恐怖を実感しました。そのため、わずかな段差や、足元に放置されている物に対して用心しないといけないと思いました。体験を通じて、スポーツとしての難しさを知るだけでなく、点字ブロックをはじめとしたバリアフリーの取り組みについて考えるきっかけになりました。
![]() <ブラインドサッカー体験の様子> |
![]() <同行援護の体験の様子> |
参加者の声
ここからは、活動を終えた参加者の感想についてご紹介します。
はじめに、実際の試合を観た感想についてです。試合では、キーパーやコーラー(ゴール裏で声を出して試合を支える人)の声かけや、うまくいかなかったプレーを鼓舞する姿が印象的だったとの感想をいただきました。
次に、会場の撤収作業の大変さについてです。今回行われた試合は、規模としては大きいものではありません。しかしながら、私たちボランティアを含む多くの人数でおよそ2時間を要しました。その大変さから、イベントの運営がボランティアを含めた多くの方々によって支えられていることを知り、改めて設営の方の大変さを感じたといった意見が寄せられました。
終わりに
最後になりますが、今回受け入れていただきました、特定非営利法人日本ブラインドサッカー協会の皆様に、このような機会をご提供いただきましたこと、改めて感謝を申し上げます。ブラインドサッカーの試合の運営をするだけでなく、実際に試合を見ることや、体験することを通じて、各参加者の中で新たな発見や気づきがありました。私自身も、ボランティア活動を通して、障がいの有無にかかわらず暮らしやすい街の実現に向けた取り組みについて関心を持ちました。
今後も本ボランティアセンターでは、スポーツボランティアへの参加を継続していきます。興味を持たれた方は、ぜひ今後のイベントへの参加をご検討ください。