【開催レポート】高齢者と自分と向き合おう ~自己分析レクボランティア~
学生リーダー 油井 愛理
WAVOCでは3月10日(月)に「高齢者と自分と向き合おう ~自己分析レクボランティア~」を開催しました。
今回の活動では、社会福祉法人シルヴァーウィング様にご協力いただき、デイサービス施設でレクリエーションボランティアを実施しました。
普段は関わることが少ない学生と高齢者の方々がコミュニケーションをとり、世代間交流をすることで互いに刺激を与えることを目的とした活動のなか、利用者の皆様の多様な一面や経験を聞くことができました。
今回は自己分析レクリエーションということで、主に互いの趣味嗜好や経験等を聞き合いました。例えば、「今までで一番嬉しかったこと」であれば、家族で旅行に行ったお話、幼少期の地元での思い出等、多種多様な楽しいお話を聞くことができました。また、年齢の差等関係なく、共通の趣味で意気投合することもありました。一方で、「人生で1番大変だったこと」というお題もありましたが、学びが多い戦争についてお聞きすることもできました。
お聞きしたお話を改めて振り返ってみると、色々な経験をされた方々のお話を聞いていくうちに、家族の思い出は記憶に一段と強く残るのだと感じ、また、多くの人に共通することだと気付きました。
このように沢山のお話を聞くことができましたが、当日は利用者様と学生ボランティアの人数が大きく異なったこともあり、綿密な交流をすることがなかなか難しい場面もありました。また、声の大きさやスピードをはじめとした話し方も課題の1つでした。そのような点にも臨機応変に対応・配慮しながら行う等、交流が主となる活動だからこそ、ボランティアの立ち回り方や役目についても考えさせられました。
今回の活動を通し、参加者からは、昨今多くの社会問題が議論されるなか、戦争等の困難なことも経験してこられた方々と接したことで「『高齢者』について考える際の解像度が上がった」という意見が挙がりました。また、高齢者施設で共に生活する方々でも、それぞれの現在の生活に対する捉え方は多様であることを学んだ、という感想も挙がりました。
また、個人的には、高齢者施設でボランティアをしたことで、より実用的な学びを得ることができたと感じています。利用者の方々から人生の先輩として学ぶことが多いのはもちろんのこと、レクリエーションの最中だけでなく、交流場の充実した広さ、別室でリハビリをしている姿、掲示されている献立等、高齢者施設に足を運んでみないと分からなかった部分を知り、学ぶことができました。
そして、大学生のうちに高齢者施設に足を運ぶことができたこのような機会はとても貴重であり、自身の今後の生活にも役立ってくると感じました。
改めて、高齢者の交流の場でありながら、社会的な生活を行うための多種多様なサポートを提供している高齢者施設で今回の活動が実施できたことをとても嬉しく思います。
活動にご協力いただいた社会福祉法人シルヴァーウィング様、利用者の皆様、そして参加いただいた学生ボランティアの皆様、ありがとうございました。