【開催レポート】「フードバンクってどんなところ?食品提供ボランティア」実施レポート
学生リーダー 杉本 菜々
WAVOCでは9月5日(木)に、「フードバンクってどんなところ?食品提供ボランティア」を実施しました。本企画は、フードバンクかながわ様から講義を受けたのち、実際にボランティア活動に参加させていただくという内容でした。イベントの様子と企画者の感想をお伝えします。
皆さんはフードバンクについてどのくらい知っていますか?名前は聞いたことはあっても、その実態については知らないがほとんどだと思います。私自身、名前は聞いたことがあっても、自分の住む地域にあるのか、どんな活動をしているのかはほとんど知りませんでした。
講義の中で特に印象に残っているのは、事務局長の藤田さんが「まだまだフードバンクの数は足りない」とおっしゃっていたことです。日本の食品ロス量は2022年時点で約470万トンあります。フードバンクかながわ様では約350トンもの食品寄贈重量がありますが、それでも全体のロスから見ると0.1%も満たすことができていない現状があります。
この現状を解決するには、各自治体にフードバンクを設置する必要があり、そのためには多くの人々、企業にフードバンクの存在を知ってもらわなくてはいけません。
私自身も、個人でボランティアに参加したり、フードバンクの活動を広める手助けがしたいと強く感じました。
講義後、いよいよ仕分け作業を行いました。必要な場所にそこで必要なものを届けるために、賞味期限による分類に加え、食品の種類も細かく分けられていたことが印象的でした。実際にやってみると、慣れるまでは少し難しかったですが、慣れると配置や場所がわかるようになり楽しかったです。
参加した学生達も、学生同士で相談しながら仕分け作業に奮闘しており、「せっかく寄付してくれたけど、届けられないものもあるのか…」と賞味期限切れの食品や賞味期限の書かれた外箱のない食品を見てつぶやいており、寄付する側としての意識も芽生えた様子が見受けられました。
また、お米の袋詰めの作業では、スタッフの方々が「受け取った人に悲しい思いをさせないように絶対に200gを下回らないようにしています」と、受け取る人の気持ちに寄り添いながら、丁寧に作業されている様子を目の当たりにしました。
実際に作業をしてみると少し難しく、失敗する学生もいましたが、何度も優しく教えてくださったおかげで上達していました。そして、自分の詰めたお米が、困っている人に必ず届くという実感を得られたことはとても貴重な経験になりました。
今回の企画を通して、フードバンクの仕組みを深く理解するだけでなく、日本の貧困、食糧問題について学ぶ大切さに気付かされました。フードバンクかながわ様では常時ボランティア活動に参加可能です。今回の企画に参加していない学生の皆さんも地域のフードバンクに足を運んでみてはいかがでしょうか。
活動に参加してくださった皆様、ありがとうございました。