The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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【開催レポート】稲刈り&脱穀作業体験ボランティアin南行徳

【開催レポート】稲刈り&脱穀作業体験ボランティアin南行徳 

学生リーダー 高城沙映

10月28日(土)にボランティア企画「稲刈り&脱穀作業体験ボランティアin南行徳」を実施しました。 

行徳鳥獣保護区では、水鳥の保護のために、保護区の水源の確保と管理作業を行っています。 今回、ご協力してくださる行徳自然ほごくらぶ様は、行徳鳥獣保護区に生息する野鳥へより良い住処を提供し、水源を維持するため、毎月第4土曜日にボランティアデーを設けています。その一環として、稲刈り、脱穀作業を実施しており、WAVOCからは7名の学生が参加しました。 

活動場所となる田畑へ向かう途中に3か所の解説ポイントを設けており、スタッフの方が湿地に野鳥が住みやすくなる環境づくりの説明をしてくださいました。はじめに、湿地へ向かう右手側に堤防がありました。堤防より奥は数十年前まで海だったため、埋め立ててつくられた土地だとわかり驚きました。

また池の中には、小さなカニが何匹もいました。このカニは海水ではなく、真水のなかで生活していました。生活排水には、生き物にとって必要なプランクトンが多く含まれています。また近年は雨水も含んでいるようです。少し歩くと、正面に水車がみえました。水車は池に生息する生き物へ酸素を送ります。また、ポンプと併用することで生活排水を池の水面側へ循環させています。

いよいよ作業をする田畑に到着です。当日は、晴れて日差しが強いなか、稲刈り、脱穀体験を行いました。NPO行徳自然ほごくらぶのスタッフの方が、稲を刈る際に必要となる鎌の扱い方や怪我を防止するための注意事項をレクチャーしてくださいました。 

稲刈りを手作業で行いました。鎌を引っかけて稲をまとめます。空いている手でその束をつかみ、稲の根元から4~5センチほど上のあたりに鎌を横方向へまっすぐ動かして、稲を刈り取りました。その後、刈った稲を10~12株分で一つの束にして括りました。3~4本のわらで稲の根元付近を一周させてわらを引っ張り、ねじりながら締めることで、しっかり固定しました。 

つぎに、刈り終えた後は、稲穂を下向きにさせて乾燥させてました。お米は、木や竹で組んだ稲架(お米を掛けるための柱)を用いて、天日干しすることでお米の旨味を引き出します。人力と自然の力で乾燥させていました。 

足踏み式脱穀機を用いて、稲からお米の部分のみを取り出しました。足で踏みながら歯車を回転させて稲をとっていきましたが、しっかりと稲を握っていないと手が巻き込まれてしまいそうになりました。スタッフの方々からしっかりと稲をもつようにアドバイスしていただきました。 

唐箕(とうみ)用いて、風の力でごみとお米の身を分ける作業を行いました。ごみは軽いので後方へ吹き飛ばされ、中身の詰まったお米だけが横の口から出てくる仕組みになっていました。 

今回、収穫したお米は、立地や生育条件により、人間が食べるお米として出荷するのが難しいようです。しかしながら、お米をとった後の稲の束であるわらは野鳥病院の床に敷いたり、わらぞうりのお正月のしめ飾りを作るのに使用されます。

▲足踏み式脱穀機を使っている様子

▲唐箕(とうみ)のレバーを回転させている様子

スタッフの方々と地元の方々、本学学生でコミュニケーションをとって作業が進みました。 地元の方々のなかには、ボランティアデーへの参加が6回以上の方も多く、作業に慣れている方が多かったです。 

帰る途中に、タヌキや鷺の足跡をみることができました。鷺は、非常に細い足跡でした。グーグルレンズを用いて写真をとると、どんな生き物の足跡なのか確認することができるので、皆さんもぜひ試してみてください。 

今回の体験を通して、お米の一粒一粒に愛情と感謝を込めて収穫していることに改めて気づかされ、これからの食に対する考えた方を再考しました。農家の方々に対する尊敬と感謝の気持ちが湧いてきました。また、ボランティアデーを通じて、行徳鳥獣保護区の水源の管理、維持活動は野鳥が生息するうえでより良い住処をつくるための大事な活動だと気づかされました。稲刈りと脱穀体験を通じて、野鳥が生息しやすい環境づくりに貢献できていたら嬉しいと感じました。 

ご協力いただいた、NPO行徳自然ほごくらぶの皆様、参加されたボランティアの皆様、 ありがとうございました。 

【参加学生の声 】

稻刈りは簡単なことではなく、辛くて時間がかかることです。これからはお米を大事にします。 

市の中に広い自然がとても綺麗でした。皆でチームワークをしながら活動が楽しかったです。 

早稲田の学生だけでなく、様々な人が活動に参加していたことが印象に残りました。 

稲刈りと稲束を縛ったことが印象に残りました。 

 ■当日の様子

▲説明を受けている様子

▲鷺や狸の足跡

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