『本のWA!』実施レポート
学生リーダー 菊池 侑大
早稲田大学で集めた絵本を、大学近辺の教育機関に寄付する企画『本のWA!』。
今回、WAVOCが昨年末から集めていた本を、戸山幼稚園に譲渡しました。
戸山キャンパスの横の坂を上って5分ほど。
午後の木漏れ日の中を歩いていくと、戸山幼稚園が見えてきます。
緑に囲まれた幼稚園からは、子どもたちの声が聞こえてきました。

戸山幼稚園の様子
初めての譲渡で、私たちは34冊の絵本を譲渡することが出来ました。嬉しいことに、ちょうど近くにいた子供たちにも、本選びを手伝ってもらうことができました!
「クラスの皆で読みたい本はどれだろう?」
子どもたちは自分の気に入った本を先生に渡していきます。
気に入った本をさっそく開いて読む姿も。子どもたちは、ページの中に広がる世界にあっという間に入り込んでいる様子でした。

譲渡させていただくことができた本
【初めての譲渡を終えて】 絵本をじっくり読んでいる時の子どもたちの目が、やはり印象に残っています。子どもたちは、絵本の中に広がる世界で何かを感じ、学んでいるように見えました。そのような姿を見て私は、大人と子どもの「繋がり」を感じました。意識的であれ無意識のうちであれ、大人たちはメッセージを、絵本の世界という形で子供たちに伝えているのだと考えます。そして、子どもたちが絵本の世界の中で様々なことを感じる時、メッセージの「繋がり」が生まれるように思えます。また、そうした場面で「繋がり」を担っているのが、ことばや物語です。私が改めて驚いたのは、現代の日本の子どもたちが、過去に書かれた外国の絵本を読んでいるという事です。時間や場所、さらに年齢を超えてメッセージを伝えることばや物語のパワーを感じました。今回の譲渡が、そういったことばや物語による「繋がり」を作る一つのきっかけになってくれれば幸いです。 |
WAVOCでは、引き続き絵本の募集を続けています。
ご家庭に眠っている絵本や、もう使わない絵本がございましたら、ぜひご協力をお願いします。書物は、私たち大人が次の世代に引き継ぐことが出来る「知」の結晶です。特に絵本が見せてくれる様々な世界は、子どもたちの想像力を大きく広げてくれます。眠っている資源を有効活用して、教育の充実に一緒に取り組みませんか。
企画に関するご意見や譲渡の依頼がございましたら、下記アドレスまでご連絡ください。[email protected]