文部科学省社会人教育事業enPiT-Proスマートエスイーは、2019年2月に、産学連携による共同研究や人材育成、交流のさらなる促進を目的として、スマートエスイーコンソーシアムを立ち上げました。また、運営主体である早稲田大学理工学術院総合研究所最先端ICT基盤研究所は、2年前の発足以降、超スマート社会の実現を目標として基盤技術の研究開発と産学連携による社会実装を進めています。
これらの新しい第一歩および着実な進展を記念して、2019年6月26日に早稲田大学西早稲田キャンパス(理工学部)にて、合同シンポジウム「産学共創による超スマート社会時代のIoT・AI技術の社会実装と人材育成」を開催しました。
第1部では、AI・IoT関連の最新動向について、NICT 徳田英幸理事長より基調講演、富士通研究所 鄭育昌シニアリサーチャーより招待講演をいただくとともに、早稲田大学内の取組としてスマートエスイーコンソーシアム、最先端ICT基盤研究所、オープンイノベーション戦略研究機構の紹介を講演形式で共有しました。また、第2部の技術研究交流フォーラムでは、早稲田大学、連携大学、連携企業等の研究動向や取組について、ポスターセッションにて紹介し、意見交換を行いました。当日は、221名の方にご参加いただき、活発な討論が行われました。
スマートエスイーコンソーシアムでは、今後、研究や人材育成において、産学連携をはじめとした種々の展開を加速させていきます!
◆ シンポジウムのプログラム・登壇者情報等はこちら
◆ シンポジウムの当日配布資料につきましては、下記のタイトルをクリックし、ダウンロードできます。
(1)【配布資料】スマートエスイーコンソーシアム キックオフ 早稲田大学理工学術院総合研究所最先端ICT基盤研究所 合同シンポジウム (PDF書類)
(2)【講演資料】早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構のご紹介(PDF書類)
第1部: 講演 (早稲田大学 63号館2階 03-05会議室)
基調講演「IoT・AIが拓く未来社会のかたち ~ICT進化の光と影~」 国立研究開発法人 情報通信研究機構 徳田英幸理事長(慶應義塾大学名誉教授)
最先端のICT技術を活用した様々なサービスの普及が進む一方で、膨大なIoT機器を狙ったサイバー攻撃が多発する現状について、その光と影について解説いただいた上で、国立研究開発法人 情報通信研究機構が取組む研究開発による社会実装例、サイバー攻撃等の対処、サイバーセキュリティ人材育成等について、大変興味深いお話を伺いました。
招待講演「人工知能国際標準化活動の最前線」 株式会社富士通研究所 人工知能研究所 トラステッドAIプロジェクトシニアリサーチャー、ISO/IEC TR 24030 (Artificial Intelligence (AI) — Use cases) プロジェクトエディター 鄭 育昌 様
人工知能領域の国際標準化を担う組織ISO/IEC JTC 1/SC 42を中心に、AI適用分野の各組織が連携し、社会的関心として、信頼性、リスクマネジメント、透明性、説明能力、ライフサイクル、バイアス、倫理等のテーマについて議論が進めている動向について、また、鄭様が担当されているSC 42におけるAIユースケースのワーキンググループ活動の現状について、最新の興味深いトピックスをご紹介いただきました。
開会挨拶および講演 :
「紹介: スマートエスイーコンソーシアムを通じた最先端ICT×ビジネスの産学共創: 研究、交流、人材育成」 スマートエスイーコンソーシアム 会長/早稲田大学理工学術院 基幹理工学部 情報理工学科 教授 鷲崎 弘宜
「紹介: 早稲田大学理工学術院総合研究所最先端ICT基盤研究所」 早稲田大学理工学術院 総合研究所最先端ICT基盤研究所所長/基幹理工学部 情報理工学科 教授 甲藤 二郎
「紹介: 早稲田大学 オープンイノベーション戦略研究機構」 早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構 ファクトリー・クリエイティブ・マネージャー 冲中 秀夫
第2部: 技術研究交流フォーラム (早稲田大学 63号館1階 ロームスクエア)
スマートエスイーコンソーシアムの拠点機関である早稲田大学、連携大学、連携する企業、スマートエスイー修了生(第1期生)によるポスター展示と発表を行い、研究技術交流を実施しました。